芸術家の道は遠いよ(2)
<前回のあらすじ> 男ROUNDABOUTは自らのノートPCにタブレット入力ペン及び高性能グラフィックフリーソフトウェア"GIMP"をインストール、電脳芸術家への道を歩み出した。しかしいきなりGIMPのインストールに失敗。癇癪を起こしてGIMPをアンインストールするのだった。 GIMPに嫌われインストールを拒まれた私は「そっちがその気なら俺にだって考えがあらあ!」とばかりに癇癪を起こしアンインストールを決行した。ぽちゃさんに拒まれるよりは衝撃も小さい。 思えば私は学生時代視聴覚室で初めて触れたWindows3.1の操作方法を付随ソフト「ペイントブラシ」のみで覚えた男である。若干の機能変更があり「ペイント」となってからもずっと使い続けてきたわけでPhotoshopやGIMPなぞなくても十分十二分に満足していたわけだ。 長く近くに暮らしている幼馴染みのぽちゃさんを忘れ、テレビの向こうの柳原可奈子に惚れてしまうようなものである。 しかし出会った事もない芸能人よりも近くの子の方が気になるのが私という人間だ。グラフィックツールにしても同様である。「俺にはペイントちゃんがいるもんね。何がGIMPだバーカ、チクショー」と、いうわけで動いてくれないソフトウェアはシカトする事にした。花札の「鹿の十」が明後日の方向を向いている事から転じて「無視する事」を「シカト」と呼ぶようになったと中学時代の先生が教えてくれた。本当かどうか知らないが今思うと面白いオッサンだった。 それはともかくペイント万々歳である。まあGIMP自体に特別の問題があるわけではなく、実際の所単に私のノートPCと何らかの相性が悪いのだろう。Windows Vista SP1に対応し切っていないだけかも知れない。パソコンを使っていると往々にして起こる話である。
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