英国文学への挑戦 -Howl's Moving Castle-
「人間は自分の姿を見るのが嫌なのよ」といったのはエルピー・プルだったが、私も負けず劣らず自分と正面から向き合うのが嫌いな一般ピープルである。そんなわけで今日は昨日のお風呂場転倒事件の影響でまだ腰が少々痛むのであまり動かず読書を嗜む事にした。英国文学である。家にいる時間の大多数を宮崎アニメばっかり貪り食らうように眺めているだけが能ではないのだ。確かに本分であるぽちゃさんを忘れたようなブログ記事を連発して千尋萌えーとかいっている私だが、そんな小さな人間ではない、と証明したく思う気分である。 今回読んだのは「Howl's Moving Castle」(Diana Wynne Jones:作)の日本語訳「魔法使いハウルと火の悪魔」(徳間書店 西村醇子:訳)だ。全く以って文学少年である自分の趣味の広さには恐れ入らざるを得ない。今度はイギリスファンタジー文学である。 「ちょっと待て、それって要するに"ハウルの動く城"だろ。結局宮崎アニメの影響下から抜け出せないんじゃないかお前」なんていってはいけない。あれはあれこれはこれである。ただ単に偶然ハウルの動く城の原作を読んだというだけの話である。そういう事をいうと私の人生が宮崎駿のアニメ中心に動いているようではないか。名誉棄損である、ふざけなすな。ちょっとダイアナ・ウィン・ジョーンズの作品が読みたくなっただけだとここでは強弁させて頂きたい。人は皆自分と正面から向き合うのが嫌いな一般ピープルである。私も同様だ。あんな白髭の変態みたいなお爺さんの世界に夢中だなんて認めたくないものだな、フンという気分である。
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