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元子全日ヲタの私がノア・テレビ打ち切り騒動を切って捨てよう
プロレスリング・ノアの地上波テレビ打ち切りが決まったの決まらないのニュースが流れている。この十年衰退が進み明日が窮まる状況にあるプロレス団体だが、最も安定していた団体に見えたノアですらこんな状況に陥っているわけだ。
小橋建太離脱というやむを得ない理由があったとはいえとっくの昔にトップレスラーとして終わっている三沢光晴に無理矢理長期政権を築かせたり、モハメド・ヨネや斎藤彰俊に日本武道館のメーンを任せたりと完璧空気読めていない経営を連発していれば一般のファンに北を向かれるのも致し方ない状況なわけである。
 ファンは慈善でファンをやっているわけではないのだ。これがぽちゃさんに対してなら無償の愛を差し出せる私だが、それ以外にはそうは行かない。みんな同じだと思う。
ノアは何を間違ったのだろう。時代のせい？それもあろうがそれで済ましてはいけない。無反省でこのまま滅亡への道を直進する事になる。関係者は真面目に考えねばなるまい。私は関係者でも何でもない、2000年に全日本から分裂して以来ノアの興業を一度足りとも見た事もない（テレビでも殆ど見た事ない）単なる元子全日ヲタ（川田王朝時代崇拝者）に過ぎないが、偉そうに意見させて頂きたく思う。
まずはターゲットを絞り込みすぎたきらいはある。
「ノアが何をやってもついて行く」という信者的ファンの存在は確かに有り難いだろうが、限られたマーケットは衰退する運命にある。鍛えているように見えないおじさん軍団中心の団体では世間から見放されゆく事も仕方あるまい。
「ヨン様」をやったり、全日時代よりは遙かに柔軟に見えた運営だが、本当にそれは世間を向いていたと言えるのか？コアなファンに昔のヲタアニメよろしくサービスサービスしていただけではないのか、なんて、いくらでもケチは付けられるものである。
 勿論絶対的エース小橋の不慮の長期離脱など同情すべき麺もとい面もある。しかしそこでエース・三沢という選択は、やっぱりミステイクだったと思う。
だいたい小汚い髭を生やし明らかにトレーニングを怠り始めた十数年前の時点で三沢なんて終わっている。本人もそれがわかっていたから小橋にエースを任せていたのだろう。それが小橋を襲った「癌」という敵の前に大幅に予定を狂わされたわけだ。ファンの支持や格を考えるとどうしても三沢が出て行くしかなかったのだろう。やはりその辺は同情せざるを得ない。しかしあの時点でもっと堪えて丸藤正道やKENTAに完全に団体を託し、明らかに「所属しているだけ」の老害ベテラン陣を整理していればもう少し事態も好転していたと思うと悔やまれるレールの敷き違いだった。
だがあの時丸藤ではなくて三沢に声援を送ったのは他ならぬノア信者だった。三沢からプヲタになったファンが三沢を支持するのは仕方がない事ではある。
 ファンの支持こそがプロレス団体の指針であるべきだ。だから当時のノアの三沢復権路線は間違っていたとは言えない。ファンが丸KEN＜三沢を選択したのだから。しかしそれならそれでフロントも三沢自身も身も心も引き締めてエースを全うさせるべきだった。明らかに鍛えていない髭面のオヤジのまま「今日からエースに返り咲きました」なんて戦い続けて未来が訪れるはずがなかったのだ。一歳年下の川田利明がグッドシェイプを維持し続けたように、三沢もエースをやる覚悟が欲しかった。社長業が忙しくて昔程鍛える暇がないというのがここ十年のアンサーだが、「それでも、敢えて、俺は、やるんだ」という覚悟を感じなかった。そしてただでさえ厳しいプロレス業界の中で人気という遺産を食い潰していったのである。2007年度のプロレス大賞を受賞したが、あんな空しい馴れ合いの賞に意味などない。
だが三沢は三沢で無理ながらも頑張ってはいた。走るのが非常に苦手だけど校内マラソン大会で必死に汗を垂らし、半べそかきながら走り続けるぽちゃ女学生のように頑張っていた。
 そんな三沢を見て発憤するレスラーがあまりにも少なすぎた事がノアの悲劇である。この団体の全日時代からの中堅レスラーは本当に悪い意味でのサラリーマンだ。プロレスラーでいる意味を感じない。明らかに「いるだけ」の使えないメジャー病に埋もれているレスラーが大勢いるではないか。別に使えない奴全員すぐにクビを切れといっているわけではない。首切りだけがリストラではない。例えば少しづつ出番を奪うなりギャラを減らすなりすれば良かったのだ。危機感を持って汗を流すレスラーもいるだろう。そうしてファンの支持を得る事が出来ればまた元に戻せばいい。それでもその意志がない、或いはファンからの支持が起こらないのなら契約解除すればいい。三沢社長は馬鹿ではないがシビアでもない。それが団体の緩みに直結していったのだろう。頑張っているレスラーが空回りしていくのがノアの欠点である。これだけの大所帯だと是正は難しいのだろう。だったらやっぱり、駄目な選手は所属契約解除してフリーにするべきだと思う。それで良くなったらまたビジネスすれば良いではあーりませんか。
アップアップだった新日本プロレスがそれをやって数年経つ。「こんな苦境に立ってから今更リストラ開始とか、おせーよ」と言われたものだが、スリム化したお陰で何とか生き延び、リング上に活気が戻りつつある。リストラされ奮闘している者もいるがやはりリストラされるべきだったのだなあと証明してしまった者もいる。後藤達俊とか。しかし当たり前の競争社会の姿ではないか。ノアも今更ながら、それをする時期が訪れたと言う事だろう。と言うよりやらねば団体が死ぬ。やるべきだろう。起死回生の策はあるのか。どうこの苦境を乗り越えるか、注目したい。
 頑張っていないオッサン連中の演舞を温かい愛で見守ってあげる酔狂なお客さんはこの日本社会ではもはや絶滅を迎えつつある。ぽっちゃり女性なら見ていてかわいいけど、男はそうはいかない。男は所詮むさ苦しいオスに過ぎないので、「いるだけ」では守ってあげたいとか思う気になれないのだ。世の中とはそういうものである。
そんなわけで全然プロレスを見なくなって久しい昨今の私だが、三沢君仲田君らにはアドバイス差し上げた。参考にするが良いだろう、はっはっは。
あっ、あと田上は要らないと思うよ。役員らしいけど何なのあの人、マジで？
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