小田実、一ヶ月前に死んでいたんですね。いやー気付かなかったハハハ。
最近個人的に、このブログのテーマとは一切関係ない現代日本史(政治的、或いは思想的)に対する関心が高まって来た。今は主に共産主義主張とその周囲を彩る人、団体を中心に追っている。ネット社会とは便利なもので、この数十年語られてきた思想家たちの言葉が簡単に検索できる時代になっている。わざわざ大学の図書館まで足を運ばずしてもそれらが得られるわけで、全く情報社会の凄まじさを感じる次第である。 もっとも恐ろしい話でもある。簡単に過去の失言やエピソードがほじくり返されてしまうわけで、例えば先日死去した小田実などは通して語録集を読み通すと自分の発言に一切の責任を取らず自己満足を連ねていただけの欺瞞に満ちた人間だったのだとわかってしまう。彼は自分の過去を一切総括せずに今現在の仮想敵を仕立て上げ、自分は「良い者」の立場に立って攻撃を仕掛けるだけだ。勿論私だけがそう感じているだけかも知れない。しかし彼は、少なくともネットで散見する限り、自らの発言を全てその場のものとして取り扱っている。ベトナムにしても北朝鮮にしてもいうだけいって周囲をその気にさせて、時間が経つと自分は違う場所にふっと消えてしまうのだ。そして全く別の敵を見つけて噛みつくのである。ずるいと思う。いやマジで。 故に整合性がなく、個人的に信頼に値しない作家だと断定せざるを得ない(勿論考え方はそれぞれで、彼を肯定するものはそうすればいい)。
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