さらば剛竜馬
先日18日、プロレスバカ、剛竜馬(ごう・りゅうま)が亡くなった。個人的には6月の三沢死亡の100倍ショックである。私は剛竜馬のファンだった。人間性の未熟さも含めて好きだった。
パイオニア戦志の旗揚げ戦は直接浦安のパイオニア・ジムに問い合わせの電話をした。シャワー中だった剛本人が電話口に出て来てくれて、特別リングサイド三列目を送ってくれた。 オリプロの旗揚げ戦も見に行った。鍛えた肉体をぶつけるシンプルなレスリングに誇りを持った男だった。人間としては高杉正信の方が優れていたらしいが、レスラーとしては相手にもならなかった。 ホモでもないのにホモビデオに出たり、ひったくりで捕まったりボッタクリで団体を追い出されたりと晩年は寂しいものがあったがやれる事は全部やった人生だったわけである。こういう人間がいてもいい。 人間は何もしなかったやつより何かをやろうと動いたものが勝ちなのだ。剛竜馬は最愛の家族を現世に残し、プロレスラーとして足跡を残した。 YouTubeに英語ペラペラでインタビューに答える海外でのダイナマイト・キッドとの映像がある。無限の可能性は自らの手で潰してしまった節もある。現実は厳しい。しかし最後まで足掻いて現役として死ねたのだから、足掻いた甲斐もあったというものだ。 もうこんな泥臭いレスラーは現れないだろう。 さらばである!私は剛竜馬を忘れない。
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