10月24日、愛のアンパーフェクトソルジャー
10月24日。80年前の今日、世界を襲う未曾有の大恐慌の発端となった「暗黒の木曜日」が訪れた。ウォール街に巣食うお金持ちさんたちの株券がみんなして暴落したのだ。
ざまあ。全くもって他人の不幸、それも金持ちの不幸は見ていて清々しく心躍るものである。しかし80年前のこの騒動は笑って済ますには強烈過ぎる出来事だったようで、市場の必死の抵抗虚しく翌週28、29日には再度大暴落(29日の暴落は「悲劇の火曜日」と呼ばれる)を誘発し、世界経済は7割減退した。 7%ではない、70%である。ムチャクチャだ。
アルコール分7%の発泡酒でも酔いが回るというのに70%の麦酒が存在したら君はどう思うか。 クライマックスシリーズ、4点差の最終回、リリーフエースの福盛を出したら何故か球史に残りそうな大逆転負けを喫した直後の東北楽天ゴールデンイーグルスファンぐらい荒んでいる気分の世の中が到来したのだ(しかし楽天ファンはまだいい。私の応援する球団なんか横浜ベイスターズである。参ったか)。まあ結局野村楽天は敗退した。これも運命と思って楽天ファンは諦めるがいいだろう。挫けるなよ、少年。 で、楽天はいいとして、止(とど)まる所を知らぬ金欲の暴走がアメリカのお金持ちどころか周囲の貧乏人や諸外国をみな巻き込んで世界不況、大恐慌という暗黒期を呼び寄せたわけだ。結局アメリカは第二次世界大戦の勝利をもってこの苦難を乗り越える事になる。まあ所詮は戦争を組み込んだ経済体制でしか国を維持出来ない困った大男だという事だ。 映画「もののけ姫」でも命を吸い過ぎて、間抜けで巨大なタタリガミと化したシシ神(= デイダラボッチ)がクライマックスで大暴れするわけだが、日本各地に伝わる伝承でも記されているように、古来よりだいだらぼっちと言えば総身に知恵が回りかねるウスノロの代名詞である。デカ過ぎる存在とはそういうものなのだ。 民主党の岡田克也外相(芸名:イオンのバカ)も調子に乗って天皇陛下に「いつも国会に来ると同じ事ばかり言いやがって、陛下の思いが少しは入った言葉が頂けるような工夫を考えて欲しい。それに大きな災害があった直後を除き、同じ挨拶を頂いている。わざわざ国会に来て頂いているのだから、よく考えて貰いたい」と難癖を付けた。 ちなみに天皇は自ら政治的理念を唱えてはいけない決まりになっている(岡田は日本国憲法を知らないのだろうか?)。そしてそれ以前の問題として今回の「お言葉」の原稿は民主党側が作った。自分たちで勝手に作った原稿を天皇陛下に読み上げて貰ったのにケチを付けるとは中々凄い御仁である。 不敬な上に馬鹿では救いようがない。 岡田はこれから右翼に睨まれて生きる人生になるのだろう。それもこれも政権を奪取して調子こいた男の哀れな末路である。「退け退けーい、民主党でござい!ワーハハハ」という傲慢が墓穴を掘ったのだ。 過ぎたるは及ばざるが如し。ものには限度が必要で、引く時には引く勇気が必要なのだ。 ぽちゃさんも太ければ太い程かわいいが、確かに怪我や病気でもないのに自分の足で歩けないぐらい肉が付くと確かに生活にも困るだろう。わんちゃんもたまに構って欲しくて甘噛みしてくると愛らしいが、一日二十四時間、四六時中甘噛みしてきたら隣の部屋に閉じ込めて隔離せざるを得ない。やり過ぎは身を滅ぼす元である。人類は深く気をつけねばなるまい。 例えば私は今日とうとうドラクエIXをGETしてしまった。 昔の私だったら生活に支障が出るくらいドラクエ三昧の人生に突入してしまうに違いない。寝る時間も惜しんでプレーして学校で寝ていたわけだが、今会社で寝たらクビになってしまう。「では家でも会社でも寝なければよいのではないのでしょうか」ですと?バカ言うでねえ、三十路も後半の今、そんな生活をしたら死んでしまうではないか。明らかに体力も衰えつつある人生である。先週など、何だかずーっと目眩がしていたし。 アホみたいに一晩中麻雀やってても翌日平気な顔をして富山までドライブしに行けたような学生時代とは違うのだ。 80年前、ウォール街が、「ブラックサーズデー」「ブラックフライデー」「ブラックマンデー」「ブラックチューズデー」と連鎖的地獄を体験しても尚、アメリカは昨年バブル崩壊の憂き目を見た。先人の教えを何の教訓にも出来なかった小咄である。 しかし日本も笑えない。1991年、バブル景気が崩壊した時、私たち日本社会も何も考えずに永遠の永遠を夢見て暴落の時を迎えたのだ。他山之石,可以攻玉。しかしそれが難しい。人間はそこら辺余り利口な知的生命体ではない。 子供に好かれるためにタバコを買ってきてあげる間抜けな大人と同じである(またいるのだ、こういう奴が)。行き過ぎては駄目だ。簡単に考えていると恐るべき未来が待ち受ける事となる。「暗黒の木曜日」は世界的な軍縮傾向を転換させ、第二次世界大戦を引き起こしたのだから。 だがそれでもぽちゃさんに対する想い、愛の火は絶やすことなく限界までオーバーヒートさせるも男の生き様だ。プロレスバカ、剛竜馬も最後までバカを貫き通した。どうせバカなら信ずるものの為に崩壊するまで暴走するのも一種の美徳かも知れない。 私は聡明で利発な紳士だが完璧な人間はいない。どうせ完璧になれないのならぽちゃさんに殉じる愛の戦士として走り抜きたい。 1、2、3、4、剛! 俺の未来を、紡ぐのだ。
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