寒空の2008(前編)
トヨタの営業赤字1500億円が確定したらしい。去年うちの社にもトヨタ社員がコンサルタント面して訪れて「お宅の会社はまだまだカイゼンが徹底されておりませんなあ」なんて偉そうに言い放って帰って行ったそうだが一年かそこらでこの体たらくである。
ちなみに今年の当社は減益だが黒字を確定している。 「貴殿等のアドバイスが実りまして弊社はなんとか無事に正月を迎えられそうです。ところで貴社の損益は如何確定致しましたかな?えっ、営業損益1500億円?それはそれはまた大変な数字で御座いますなぁ陰ながら前途を祈らせて戴きますよオホホホホ」 まさに逆転現象。現実とは残酷なものだ。
近鉄史上有数の問題児だったノリが優等生として復活し東北楽天ゴールデンイーグルスに三願の礼を持って迎えられ、近鉄の良心と呼ばれリーダーとして楽天に合流した元幹部候補生の礒部公一は今や不満分子の使えないベテランとしてファンやフロントの信頼を失い背水のシーズンを迎える(ちなみに二人は仲が悪いらしい)。この間僅か四年。無常。 しかしジオンも連邦がモビルスーツを実戦投入したら数ヶ月も保たずに陥落した。今年クライマックスシリーズ進出を目標に掲げていた横浜ベイスターズは開幕一週間で最下位確定ランプが灯ったし、アイアン・シークは一度の防衛も許されず一ヶ月でハルク・ホーガンにWWF世界王座を明け渡した。ボブ・バックランドの時代はこうして簡単に終結したのである。 物事は移ろいやすく読み難い。我々の業界も例外ではない。秋の空とぽちゃさんの心模様はアパルトヘイト後の南アフリカ治安情勢なみに不安定なものなのだ。しかし余りにも荒れ果てると南アフリカを通り越してソマリアみたいな世紀末無法世界になってしまう。揺らぐ世相は何とか安定させなければならない。 「不況ヲ乗リ越エルニハ戦争ガ一番デース。USA、イツモソウヤッテ停滞ヲ切リ抜ケテ来マシタ。戦争ハ金ガ動キマス。ビジネスチャンス到来デェーッス」 自分たちの利権のためだけの侵攻を正義という名の旗で覆い隠し正当化している間抜けなアメ公は黙っていやがれ。そんなんだからバブルも崩壊するんだよ、ざまあ見やがれ。 しかしざまあ見やがれはいいが現実問題としてアメリカ経済がアイーンすると一緒にダメージを被ってキャイーンするのが我が愛する日本の現状であるからして、トヨタもそんな理由で困っているのだ。どうにかして好況を生み出さねば未来はない。 少数のメーカーが細々と製作しているぽっちゃりAVをもっと買いやすい価格に落として大衆の購買意欲を煽るなど、打つべき手は打たねばならない。勝ち組に乗るのもいいだろう。ユニクロやアップルストアにも置いて貰えばより多くの人が買ってくれる。任天堂DSやWiiで好色ぽちゃさんが活躍するソフトを発売してもいいだろう。何、任天堂が認可するはずがないって?やりもせずに諦める馬鹿がアザラシ!いやイルカ。私の中の猪木がそう吼えるのだ。 トヨタのスタッフにも黒字確定企業の社員(契約だけど)たる私から応援の弁を述べさせて頂こう。「まあせいぜい頑張って下さい」と。 ついでに「私は自社自身を客観的に見ることが出来るんです。あなたとは違うんです」とまで伝えたいところだがさすがにそこまでいったら殴り合いになるだろう。それとも悔しそうに涙目で舌打ちされる程度だろうか。今回トヨタのダメージかなり大きい。 体重50キロの時点でHカップあった女子高生が10年経ってそのまま30キロ増量した場合のブラサイズぐらい大きい(是非お付き合いしたい)。ジョン・テンタのお尻ぐらい大きい(残念ながら男だが)。韓国飲食店の残飯再利用率ぐらい大きい(八割ですって奥さん)。 とにかくデカいのだ。 トヨタが苦しむ時代が来てしまった。私たちはどうこれからを生きて行けばよいのだろう。ぽちゃさんとの豊かな未来を語り合うためにも、これは重要なテーマである。
(適当なところで次回に続く)
|