うちの会社に限って
我が社も経費節減で人員削除案を提出しろの何の本部がうるさいのである。私の入社前、10年掛けて正全社員の3割を削減して新たに契約社員、アルバイトにメイン採用を切り替えたらしいがその後現在に至るまで事態はさほど好転せず、ていうか悪化しており、更なるリストラ強化が予測される。
「あー君は今んところ大丈夫だよ。普通に仕事してる人は大丈夫。今回は本っ当に使えないと言うかやる気ない契約社員を切り捨てたいだけだから。多分大丈夫」 そんな感じでそっと上の人教えてくれたのだが全然楽観視は出来ない。そもそも「今んところ」「今回は」「多分」ってアナタ、そんな説明で安心出来るとでも思っとんのか。そしてそれ以前の問題として取引先から委託打ち切りを食らったりでもすれば誰が彼がの問題ではなくうちの部署ごとみんなまとめて切り捨てアウトなんである。実際15年前の取引先のうち6割から契約打ち切りを伝えられているのが当社の現状だ。
仕事量は6割減ったのに正社員は3割しか減っておらず、しかもその大部分がどんなにいびられてももはや意地でも退社する気のない50代のヒラ社員で占められている。彼らはこの10年の、殆どいじめのようなリストラ勧告を切り抜けて生き延びてきた歴戦の兵(つわもの)だ。仕事の能力はなくても生命力だけは一流なのである。 しかしまあ今時どこの誰も同じ条件なのだ。 郵便局が民営化され人員が削減される世の中である。横浜ベイスターズの石井琢朗すら簡単に放出させられ、ロッテのボビー・バレンタインも契約打ち切りを宣告されたがファンの反応はおおむね薄い。世の中変わってきている。どうせ終身雇用制度が崩れ、企業が人を守らない時代になってきたなら、それこそプロ野球のようにもう少しドライに退社した会社がまた普通に戻って来たり出来るような仕組みに変わるべきだろう。50を越えて簡単に再就職出来ない世の中だから老人が今の居場所に固執する。 ここらはアメ公のシステムを見習うべきだろう。人種や性別、年齢を採用条件からはずすやり方は悪くないと思う。もっと簡単に職を行き来出来るシステムを一般化させるべきではなかろうか。繰り返すが終身雇用制度は崩れたのだから。 その代わりあちらさんのシステムだとだめだと判断されたら簡単にクビになるわけだが、再チャレンジのチャンスが大きいというのはよいことだと思う(最近はアメリカの雇用情勢も厳しいみたいだけど)。 とにかく終身雇用制度が完全に終わった事を企業側も含め我々は身に染みて理解する必要がある。頭だけではなく本当の本当の意味で理解する必要がある。私はそう思うのだ、うん。 え?全然ぽちゃさんと関係ない話題なのでどうでもいいです、ですって? 本当だ。ぽちゃさんを文章に絡めるのを完全に忘れてしまっていた。反省反省。 まあいいだろう。たまにはこんな時もある。 薄い氷の張った川を集団で渡っているようだ。いつ誰が落ちるかわからないし、ひょっとしたらみんな巻き込まれて川に沈むかもしれない。 こういう話が身近で起こるようになると結構な危機感を感じるものだ。 2008年は、本当にイヤーな年末の年ですね、マジで(一応ギャグ。切れ味我ながら悪過ぎ)。
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