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ぽちゃさん大好き星人の野望
ぽっちゃりさん大好き星人「ROUNDABOUT（らうんどあばうと）」が、日常生活やぽちゃさん出会いサイトで奮戦する日々を綴る。
2008年03月24日以前のブログ記事画像は削除しています（一部例外有り）。画像がなくて意味がわからない箇所は笑ってスルーして下さい。
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未来への挑戦

最近本や雑誌を読まなくなった。少し前までは「趣味は？」と聞かれて「読書です」なんて答えていたものだが、最近はサッパリなのである。しかし別に活字が嫌いになったわけではない。

要は大人になって段々と性格が捻くれてきたのである。前は本を見て感銘を受けたり新たに蓄積される知識に好奇心を満たしたりしていたのだが、ここの所は粗探しばっかりするようになってきた。他人が書いた文章を読んで自分の意見とちょっとでも違ったりすると「俺はそうは思わんけどね、ケッ」なんて感じで腐しちゃったりするのである。著者がいい事を書いていても受け手である私の機嫌が悪かったりすると「偉そうな事を書いているけど、お前もそんな立派な人間なのかよ」なんて感じに斜に構えてしまう。
それに四十年近くも生きていると読む本の傾向も大体似通ってきて新たな知識と巡り会う事も少なくなってくる。
"リック・ディアスはγ（ガンマ）ガンダムと命名されるところだったがクワトロ・バジーナ大尉（シャア・アズナブル）の意見によりリック・ディアスという名前に変更された"
こんな豆知識を手に入れても中学生の頃の私なら「なるほどそうなのか、フームフム」となるところが今の私だと「そんなもん常識だろうが。何を今更言っているんだ。ガノタ舐めんな、コラ」となってしまうのである。
段々現実に染まってきて夢見ぬ中年になってくると、他人の書いている文章を見て簡単に感動したり感心したりしなくなるのである。おっさんになるというのも大変な話だ。
また本の場合ネットと違って書かれている内容に言い返せないというのも大きい。
本の醍醐味は蓄積された活字を己の脳内で噛み砕き、自分の言葉、知恵として反芻する事にあると思うのだが、これがネットだとBBSなり自分のブログなりで自分の意見を発信出来るわけだ。ある意味反芻も糞もない。
双方向通信の世界に慣れると、受動するだけでは満足出来なくなってくる。ぽちゃさんのヌード写真を見て満足していた少年も、大人になると見るだけでは飽きたらず自らの手で弄びたくなるものだ。例えば私は恋人と呼べる彼女がいる期間はエロ漫画やエロサイトを見る気が殆ど起こらないが、いない時期はしょっちゅう見てしまう。ネットにどっぷり漬かっている状態だと、あんまり読書をしなくなるのである。そんなわけでネット上でも気軽に手に入るような、同程度の情報や内容しか載っていない冊子は読む事もなくなってしまう。
私は活字は好きだが「本」という「媒体」が好きなわけでは特にないので、結果どんどん本から離れて行ってしまっている。
ビデオはラジオスターを殺したが、今度はインターネットがビデオスターを駆逐しつつある。ラジオにはラジオの良さがあり今でも一つのメディアとして生き延びているが、石油に凌駕された石炭のように生活上から殆ど姿を消してしまったものもある。本や雑誌というジャンルがマダガスカルいや違った今後（コンゴ）どのように存続するかはわからないが、私が十代二十代の頃のように夢中にな可能性はかなり低いだろう。
新聞もアメリカでは紙媒体からネット媒体に姿を変えつつある。やがては日本国内も同じ流れに走るだろう。
（個人的には多くの情報をまとめて一般常識という名のパッケージとして配送してくれる紙媒体の新聞には自分で情報を選り分けねばならないネットとはまた別の存在意義があると思うが）
しかし表面的な変動を見ただけで「活字が死んでいく」と嘆くのは頭の悪い老人に任せておいて、私たちは流れに身を任せていけば良いのでは無かろうか。
媒体が変わったぐらいで消えてしまう程度のモノはその程度の本質しか持っていないモノに過ぎないのだ。
久し振りに読売新聞の「編集手記」を読んでみた。水村美苗著「日本語が亡びるとき」が話題になっているのだそうだ（*）。
英語で論文を書かなかったが故にノーベル賞を逃したと噂される日本人研究者の話の後、"インターネットが普及し、英語が普遍的な言語として世界を席巻する中で、知的刺激に満ちた「書き言葉」はいずれ英語でしか書かれなくなるのではないかと警鐘を鳴らしている"と書かれている。勝手に引用しよう。
"英語を自在に使える人材は育てるべきだが、全国民がバイリンガルになる必要はない。学校では明治以来の日本近代文学がはぐくんできた豊かな日本語の継承こそが大切であると、水村さんは提唱する"
"（略）日本語がすぐに衰退するとは考えにくいが、国語の問題は長期の視点で考えていく必要があるだろう。"
自分の言葉ではなく他人の作家の意見を載っけているだけという読売新聞デスクらしい中身のない文章だが、それはさて置き納得しかねる内容だ。英語を全ての人が使うようになると日本語が廃れるという考えなのだろうか。言葉は交わり変動するものであって消えたり無くなったりするものではない。一度にインカ帝国のように滅びてしまうわけではないだろう。
それに日本語を使える人間が英語も使えるようになると言う事は、二つの意識パターンを覚えると言う事であり、世界観も広がる。英語にしか存在しない概念、日本語でしか存在しない概念、勿論両方の言語で同じように意味される言葉もある。いずれにせよどちらかの言語がいきなり負けて死んだり使われなくなったりするわけではないだろう。言葉とはもう少しフレキシブルな存在だ（**）。まあ、ジミー鈴木みたいにどっちも中途半端にしか使えない人もいるけど。
日本語が豊かなものならば日本語は勝手に継承される。捏造国家のインチキ遺跡じゃあるまいし、豊かなものは形を変え姿を変え、それでも残るのでは無かろうか。
（しかしながら「国語の問題は長期の視点で考えていく必要があるだろう」と言われてもこの読売新聞のデスク氏は水村さんが書いた内容を紹介しているだけで、何がどう問題だと思っているのかを全然書いていない。何が言いたいのだろうか、はっきりして欲しい）
はてさて長くなったが話を戻そう。
本や雑誌、或いは新聞の場合読後に妙な違和感を感じても自分の頭の中で受け止めるしかないわけだが、ネットだと今こうして書いたように自分の意見をさっと流せるわけである。別にだからといってネットが紙媒体より優れていると言うわけではないが、こういう楽しさを知ってしまうとなかなか「読んで終わり」の世界に回帰するのは難しいわけですね。余程面白い内容でないと惹き付けるのは困難だ。そうでないと今回の読売新聞の文章のように「何が言いたいんだこいつは」とイライラするだけで、しかしネットのように反撃出来るわけでもない状況に陥りやすいわけである。ならばはじめから本は見ないでネットだけやればいいという事になってしまう。勿論これはまあ極論だが。
本当に意味のあるものならば、形は変われど消え失せる事はない。日本語の豊かさを後の世に残したいと想う心は大変素晴らしいが、必要以上に畏まって、無理に残す事はないだろう。
それでも私がぽちゃさんへの溢れ返らんばかりの想いを書く必要もないのに書き続けているのと同じように「豊かな日本語を継承したい」と水村さんが考えるのならばやればいいだろう。
私は本や雑誌も、必要とする人が残る限り無くなることなく残り続けるだろうと思っている。しかし残らなかったらどうする？と言われてもどうもしない。残らなかったらそれは残らなかった時の事だ。
しかしぽちゃさんがいなくなってしまう世の中の可能性があったとしたら、全力で食い止める為に戦うだろう。結局最後に物事の運命を決めるのは人の意志だという話である。
最近本や雑誌を読まなくなった。
要は大人になって段々と性格が捻くれてきたのである。そして好奇心も徐々に薄れていき、やがて枯れていく。
それはそれでまた嫌な人生だな。
ぽちゃさんに対する想いだけでも死守したい。変わらぬ想いさえあれば、表層がどう変わっても自分らしく前へ進めるはずだと思っているのですよ、私は。

（*）-しかし私は読んでない。
（**）-ところで英語が世界共通語になったら、母国語と英語の両方が使える人々の方が英語しか使えないアメ公より優位な立場になると思うんだけどどうだろう。

【2009/01/11 20:38】 | 雑記 | TRACKBACK(0) | COMMENT(2) |


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この記事に対するコメント

>>蘭子　様
新装本の匂いは独特ですよねえ^^
あれは他では嗅げないいい匂いですよね。

ちなみに愛と誠は未読です^^;
【2009/01/12 04:17】 URL | ROUNDABOUT #QPJmzeK2[ 編集]
影の大番長・高原由紀に憧れて、高校時代は分厚い本を持ち歩いてました(笑)

私、本屋に行くと落ち着きます。
インクの匂い、好きなんです。

【2009/01/12 00:15】 URL | 蘭子 #TV5nUiRU[ 編集]

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