今年も横浜ベイスターズの一年がはじまる
春である。4月は学年はじめの月でもあり「さあ、はじまりだ!」といった希望と発進の季節なのだ。猫も盛る。私も愛するぽちゃさんと発情し合いたいものだ。
春はあけぼの、朝日と共に新しい何かがはじまる。愛の日々の始まりであればよいのだが、さてどうだろう。例えば我が横浜ベイスターズも開幕を迎えたが去年と同じように中日に呆気なく敗北した。春だろうが新しいシーズンだろうが何も変わらないものもある。しかしそれでは駄目だ。そろそろ駄目な自分に見切りを付けて栄光のヴィクトリーロードをテイクオフしたいわけである。
どれくらいのヴィクトリーかというとア・バオア・クー最終決戦における地球連邦軍、或いはLOTO6で一等当選ぐらいの勝利がいい。ちなみに昨日買ったロトくじは最初の2つの数字がポンポンと当たったので「おお!」と一瞬思ったがそれっ切りだった。そんなのじゃなくて、ビシッと6コ、ストレートにビンゴしてくれないだろうか。頼むよ。 千代の富士とか北の湖とか、あの辺のレベルで勝利したく思うわけだ。 しかしそんな勝利人生を熱望する割りには横浜ベイスターズとか応援していていいのだろうか。 あんな変わらない駄目球団を相も変わらず応援していて良いのだろうか。 イチロ・ニッサン、変わらなきゃ、なのではなかろうか。 自らのライフスタイルを変えていかなければいけないのではなかろうか。 そんな事も考えてしまう今日の私である。思うに横浜にもダルビッシュと岩隈と小松と杉内と清水と涌井辺りがいれば優勝は可能なはずだ。抜本的な改革が出来さえすれば同じ球団でも前途は洋々に違いないと思われる。 同じ私という人間であっても家でちんちんいじりながらPC越しに2ちゃんねるに書き込みしている時と、素敵なぽちゃさんとデートしている時では圧倒的に違う。前者は単なるキモヲタであり後者は誇り高き愛の勇士である。同じ私なのに。かようにちょっとした状況の差異が一人の人間を別物にしてしまうわけでのだ。砂糖と塩を間違えたカスタードケーキのように、僅かな違いが壊滅的な亀裂を生み出す。 そんなわけで何が言いたいかというと、めでたき春なのに大矢横浜ベイスターズは何も変わらず弱小チームであるらしい、フザケンナヨと憤慨しているわけである。一敗したぐらいで悲観的になる必要はないはずだが、そんな余裕は私には残っていない。ただ地元のチームだからと言うだけの理由で応援して数十年、一度ポッキリの優勝しかないというのは何とも悔しいというか情けないというか頭に来るわけである。セントラル・リーグには6球団しかないのだ。何故一度だけなのか。我々は深く考える必要がある。勿論近鉄バファローズみたいに球団が無くなってしまうよりはナンボかマシだが、そんな最悪ケースと比べて「あれよりはいいじゃないか、ははは」なんて程度の慰め方しかできないというのも哀れな話である。 もし私がたまたま所沢市民だったら、きっと西武ライオンズのファンになっていただろう。そして晩年の野村克也や田淵、大田、東尾、土井、松沼兄弟、森、山崎、行沢、山村、立花、根本監督らを、声を枯らして応援していたに違いない。そしたらその後今までに16回優勝していたわけである。1と16ではえらく違う。運命とはふとした事でガラリと変わってしまうものなのだ。 しかし横浜ファンになった事を今更後悔しても仕方がないし、積み重ねてきた思いというものがある。もはや今更別の球団を応援するのも不可能であって、私は横浜を応援したまま幸せを追求していかねばならない。 過去は変えられないので、これからを有意義に過ごし、「色んな事があったけどこれで良かったね」と皆で笑い会える今日を過ごすしか道はないのだ。人生とはそういうものだと思うのだよ、君。 なので、最終的に温かいぽちゃさんを抱いて二人の穏やかな時間を過ごせればそれは一つの勝利なのである。私が目指しているのは大げさな世界ではない。そんなささやかな夢なのだ。 それが何も変わらず開幕早々いつもながらの弱小球団っぷりを見せ付けて「俺らプロ球団でござい」とか、舐めんなよと罵倒したい。 取り敢えず大矢監督には即時辞表を用意して貰いたい。そもそも何で去年クビじゃないんですか。要りませんよあんたという事だ。自らのヤクルト現役時代の1984年、武上四郎監督が4月26日限りで辞表を提出して事実上更迭されたのを知っているでしょう?その目で見たでしょう?同じ事を是非やって欲しい。男には潔さが必要なのではなかろうか。そう考える次第なんである(そしてそのまま我らが大田代富雄監督が誕生してくれればベストだ)。 未来を信じる私だが横浜球団は前途多難だ。 ぽちゃさんとの限りある未来も来ないような気がしてきてしまう。この私めが人生の4分の3の時間を掛けてわざわざ応援してやっているわけなのだ、少しは報いやがれとここは少しばかり辛口&傲慢なる魂のエールを送っておこう。 人の未来は可能性に満ちている。 横浜ベイスターズよ、私と共に、幸福と栄光をGETしようではないか。なあ!
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