個々のお話
「俺や部下の残業時間を減らせ減らせって上がうるさいんだよ。これも時代の流れなのかねぇ」社員休憩所に響き渡る愚痴の音。中間管理職は大変である。よくある昼休みの風景だ。
しかし彼以外の部署では何とかして残業を抑えバイトの採用を絞り効率化を進め、二年で人件費を10%ぐらい削減したわけだ。これは相当な金額になる。粗利減を補って余りある数値なのだ。一方彼の課は二年前のままである。彼のやり方は古く、未だに従業員にサービス残業を強要する手段を採っているのだった。
他の部署ではサービス残業は撲滅されてきている。ましてや正社員ならまだしもアルバイトが従業員の大半を占める環境でサービス残業が普通に存在するとかまず過ぎる。つまりはこの人はマネジメント能力が皆無で経費節減利益確保という時代の流れについていけないオッサンなわけである。 しかしじゃまるで駄目な人なのかというとまた話は別だ。世の中は難しいところで、彼はやる気はそこそこあるし仕事熱心なので売り上げ自体はそれなりに高い。これで経費さえ抑えられる管理者だったとしたのなら逆に会社を代表するエース級幹部候補生なのだ。 わかりやすく例を挙げると若干時間オーバーしても追加料金なしでサービスしてくれるぽちゃ風俗嬢がいたら店長は渋い顔をするだろうがお客さんは喜ぶだろう。 完璧な人間はいない。 どこで他人に差を付けて自分の良さをアピールできるかが問題だ。 その点ぽちゃさんは多少の欠点や弱点があったとしても「かわいい」というポジティブファクターで挽回が可能である。これは大きな武器だ。はかいのつるぎとはやぶさのけんを組み合わせたぐらいの破壊力だ。或いはブロディ、スヌーカ組のセコンドにスタン・ハンセンが現れたようなもので、有り余るパワーに満ち溢れているわけである。はたまた或いは中学生にバイアグラを無理矢理飲ませるようなものか。三日は勃起が収まらないだろう。 「私はオンナを武器にしたくないの。男女平等であるべきだわ」 そんな風に思うぽちゃさんもいるかも知れないが生まれつき持っている武器というのは何かと有利だ。ここは素直に女性としてふくよかに生まれ育った僥倖を受け止め有効活用するべきだろう。意固地になっても仕方がない。福島瑞穂みたいな変な女が生まれるだけだ。 人間は個人個人で適正も特性も異なるのである。 自分の生まれつき持つ個性を存分に発揮して、ぽっちゃりしたかわいらしい人生を歩んで貰いたく思う。マル。
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