非礼の顛末
スタジアムにてサッカー選手がみんなしてスーツ姿の謝罪。異様な風景が8日の等々力競技場で展開された。
先週のナビスコ杯決勝、敗北を喫した川崎フロンターレの皆様が今も袋叩きに遭っている。初タイトルを逃した悔しさから殆どの選手が首からメダルを外し、ふくれっ面のやる気無い態度...というか悪質な態度で表彰式に臨んだのだ。 とまあ、言ってみればそれだけの話だが、Jリーグ事務局は大激怒したのである。青木りんのブロマイドを奥さんに勝手に処分されたら旦那様は正しく怒りのバーサク状態で泣き喚くだろう。Jリーグも怒ったのである。隠さず怒りを爆発させたのである。
「そんなに不満なら賞金返せコノヤロー」 「選手と社長とフロントは全員雁首揃えて謝罪しろ、不服だって言うのなら潰すぞ、コラ」 確かに酷い態度だったが、別にファンや関係者に殴りかかったわけでもあるまいし、あれぐらいで厳罰だなんて、じゃあ審判の判定に逆らって挑発行為に走りレッドカード食らった選手や監督なんかは永久追放処分にでも処されるのですか?というとそんなわけではなく、今回に限ってやけに厳しい扱いなのだ。 しかしここまで激怒する理由は簡単である。ナビスコと言ったらJリーグの歴史で本当に足を向けて狙えない超大物スポンサー様なのだ。投資してくれた金額は1億や2億と言ったレベルじゃないのである。 弱小ヤクザが生意気な不良を殴ったら警視庁警視総監の溺愛する一人息子だったみたいな感じである。 いかに「ヤクザは切った張ったの世界。素人に舐められちゃお終いよ」と理屈をこねようが現実は中々甘くない。そんな理屈は通用しない。ぶっちゃけた話警察とは任侠団体の元締め団体みたいなものであり、親方の大物を怒らせてしまってただで済むわけがないのだ。なので、力のないヤクザは顔面を床に叩き付ける勢いで詫びを入れねばならないのである。 私も気にくわない女性は何人か存在するし別段それでどうって事はないが、大好きなぽちゃさんに嫌われたら立ち直れない。敵を間違えたらいけないというお話である。 普段どんなに生意気な口を利いていても、本当に敵にしてはいけない存在には決して刃向かわないのがお利口さんの処世術である。そこら辺頭が回らなかった川崎Fの皆様は、中田英寿でも見習って真の実力者には媚び諂い生きる術を学ぶべきだろう。 ヤマザキナビスコの社長はJリーグ鬼武チェアマンと川崎の会長、社長を呼びつけ「今後こういう事の無いようにしっかりやって下さい」と恫喝もとい伝えたという。金を持つ者、支援するものは絶対なんである。 川崎フロンターレは礼儀が無く無礼だから罰せられたのではない。倫理的な観点での処罰でもない。青少年に悪影響を与えるだとか、そう言った理由ではない。スポンサーの顔に泥を塗った行為を処罰されたわけである。ここらは曖昧にせずはっきりと認識した方が良いだろう。プロスポーツはそう言う世界なのだ。 と言ってもそれは当然の話であり、特に同情に値しない。 自分がどうしてこの世の中でプロ選手として存在出来て、誰がお金を出してくれているのか、ファンがいてスポンサーが脇で支えてくれているからだという社会常識を川崎の選手は学ぶべきであろう。そう言った感謝の念がないから人前で平気な顔をして生意気な態度を取れるのである。心から反省するべきだと思います、僕ァ! そんなわけで私も川崎の人々のようにならないように、何故こうして生きているのか、何を生き甲斐にして生きているのかと深く考えてみた。 ああ、かわいらしい肉太ぽちゃさんが笑顔を見せてくれるから私はこうして前へ進む事が出来るのだ。 全く素晴らしい真理に到達してしまった。悟りを開いた男は強い。皆様方も私に負けず大切な真実を掴む人間になれと叱咤激励したい。頑張れ、君たちは強い子だ。やれば出来る。 そう言えば十年前、営業で飛び込んだ(川崎フロンターレの母体である)富士通労働組合事務所で偉そうな口を利く事務局長の下らない自慢話を延々と聞かされた思い出が蘇った。富士通は好きな会社だが、やはりこういう土壌が選手たちにも伝わっているのかも知れない。 普段から偉そうにしている奴は、いざというとき殊勝に生きられないものだ。 他山の石としてこれからも真っ当なぽちゃさんLOVEライフを突き進んで行こうと思う。 ところで今回試合出場停止処分を受けたのは川崎DFの森勇介選手。聞いた事あるなあと思ったら7年前に警告・退場の多さで仙台をクビになった彼だった。ああ、あいつか...という感じである。あの頃は結構話題になったものだ。何でもジュニアユース時代からラフプレーで有名で、川崎に行ってからも変わらなかったらしい。 サラリーマンではないので闘志溢れすぎるプレーヤーがいても特に問題はないと思うが、やったからには責任を問われるのも大人の世界である。泣いて頭を下げたそうだが、泣くぐらいなら最初からやるなよ、と言いたい気も少々する。 プレースタイルがラフなのはいいが、何でも度が過ぎるとやっぱりよろしくない。 というか、もう29歳なのか...もう少し落ち着こうぜ、な、勇タン。
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