なんとガス欠
会社帰りにスクーターのガソリンが切れて何キロか引きずって歩いたので疲れた。
大の男が疲れたのなんの言い訳するなと言われるかも知れないが疲れたものは疲れた。私はその辺そんなに堪え性のある方の男ではない。良く言うととても正直で素直な好青年なのだ。
無論素直なら何でも良いというものではない。物事には限度がある。例を挙げよう 「あんたが花をくれた事があったろ?いつも二人だけで、お婆ちゃんは下の村にパートに行ってた頃さ。あのプレゼント、嬉しかった...誕生日のプレゼントだった」 「ごめん、覚えていない」 「........................そうかい、そうだろうねえ!」 これはとある姉弟の会話である。阿呆な弟の不用意な一言で姉はグレ、オルファンに取り込まれた。チャクラ・エクステンション!シュートォ! ここで一言アドバイス、私が何を書いているのかわからない人は正常なので深く考えなくてよろしい。ブレンパワードは面白かった。それだけだ。 そんなわけで素直なら何でも良いというわけでは決してないのだが、それでも敢えて私は素直に人生を生きて行きたい。 ぽちゃさんとの恋愛も同じだ。「君が丸くてかわいいから好きになった」と、はっきり言葉に出来る男こそ本物である。 「君の内面に惚れたんだ。決して僕の好みの丸いぽちゃさんだったから惚れたわけじゃない」 「ああ、素敵...」 しかし大抵の場合実はやっぱり最初は好みの体型の女性だから惚れたというのが通常の男の発情パターンである。確かに男女の仲とは面白いもので多少好みと違っても情が通い合い愛し合うようになるものだが、それでもギッチョンキリギリス、乳が大きいから惚れたとか、ほっぺたが丸くてかわいかったとか、現実はそう言う俗物的な感情からスタートするものである。 金の玉を舐められると気持ちよくなる事と同じだ。理屈ではない。アンダスタン? そんなわけで会社帰りにスクーターのガソリンが切れて何キロか引きずって歩いたので疲れた。 爺臭いとか弱音を吐くのはだらしないとかは言わせない。私は素朴で純情かつ素直なロマンチストな男なのだと思う。反論は面倒臭いので受け付けない。 しかしそれでも帰りで良かった、朝の通勤途中やガソリンスタンドの全く無い山の中などでなくて良かったとポジティブに受け取っているわけである。 素直な上に前向き。我ながら全くナイスガイだ、素晴らしい。君たちも私を見習って健やかな大人に成長して欲しい。頑張れ。 要するに疲れた。 私が今言いたい事は、それだけだ......
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