プリウス・レッツゴーリコール
愛車モコが車検に入っているので駐車場にデカい顔をして日産クリッパー君が鎮座している今日この頃。やはりどう考えても私のベストパートナーはモコであると痛感している次第である。ランバ・ラルとグフ、秋山登と土井淳レベルにマッチしているフィーリングだ。これ程までにモコがなくてはならない存在になっているとは、我ながら驚いた次第である。そんなわけでフィーリングと言えばトヨタ・プリウス。トヨタ・プリウスと言えばリコールだ。今日は話題のプリウスのお話なんである。代車のお話はまた別の機会で。特にこれと言って書く事が思い浮かばないから。
さてブレーキシステムの問題でとうとうリコールにまで追い込まれ、社長が頭を下げる段階にまで突入したプリウス。 私はあまりプリウスが好きな人間ではないので「ざまあ見ろ」と言う気分がなきにしも非ず、要するに若干あるわけである。しかし大してプリウスを嫌うきちんとした理由があるわけではない。「何となく」だ。 1.たかがハイブリッドカーのくせに「エコ」とか生意気だ。そもそも本当にエコならガソリン捨てて電気に特化すればいいじゃん 2.昔交通誘導の仕事をやっていた頃、プリウスは音が殆どしないので接近するまで気付かない事が多く、私の中で「誘導時危険な車ナンバーワン」の座を譲らなかった 3.もっと安くしろ、話はそれからだ
こんな所が私のプリウスに対するここ10年の感想だろうか。まあ言い掛かりと言えば言い掛かりだが、男とは頑固なものだ。肉厚のぽちゃさんを愛し続けるように、プリウスに対する私のイメージもあまり変動ないわけである。それにトヨタに対するイメージもあまり良くない。自分だけ儲かればいいという思考に立ったカンバン方式。自分だけ儲かればいいという思考に立ったカイゼン。13兆円も持っているくせに期間工使い捨ての雇用システム。全くいけ好かない会社である。 勿論日本を代表する大企業でありトヨタが傾くと日本経済的にも大ダメージがあり、JALやゆうちょみたいに破綻して貰っても別に結構です、と言うわけにはいかないくらいの大きな影響を持つ大会社だ。実際に傾いたりされると日本としても非常に困った状況に置かれるわけだが、それでもやはり何となくトヨタという会社に対する不信感を私は持っている。トヨタというか、「企業」と言うシステムに対する不信感だろうか。最後には人と言う「個」を切り捨てる「企業」。「企業」と言う存在を代表するトヨタが困っている姿を見て何となくほくそ笑みたくなる気分になるのは私が貧乏人と呼ばれる人種にカテゴライズされているからに違いない。 それに私はぽちゃさんを必要としているようにトヨタを必要としていない。ぽちゃさんの代わりがいるか?いない。私はぽっちゃりマニアの他に乳愛好家も兼ねているのでそちらに趣味をシフトさせるという方策も考えられるが、爆乳娘はぽちゃさんの代わりにならないし、そもそもぽちゃさんより数が少ない(私は女性が数百人いる職場にいてわかった。ぽっちゃりしていない日本人女性の乳は総じて小さい。漫画やアニメではないのだ。これが現実である)。それにやはり乳だけが大きいより体中丸い女の子の方がかわいい。これは理屈ではなく単なる事実である。従ってぽちゃさんの代わりになる存在は私にはないと断言出来る。 しからずんば、しかし、トヨタ車の代わりは他にもある。トヨタがなければ日産に乗ればいいじゃないの。私の中のマリー・アントワネットがそう叫ぶのだ。 まあ私の場合友達が日産のディーラーなので特に何も理由がなければ日産以外を選ぶ理由はないのだが、彼が日産をクビになったりしたとしても、別にホンダもあればスズキもスバルも三菱もある。 確かにトヨタの技術は頭一つ飛び出している。が、繊細な燃焼型エンジンと電気の融合と言う最先端分野の車をどうしても欲しいかと問われれば別にそれ程でもなく、むしろ旧式のスイフトやコルトの方が私としては魅力的だ(理由:カッコイイから)。要するにトヨタに対する思い入れが全く無い私である。 そんなわけでプリウスのリコール、ちょっぴり他人事のように「あっはっは」なんて思っているわけだ。実際他人事だし。まあ少し前までは「どんな細かい故障でも隠さず躊躇せずリコール届け出を行う信頼出来る優良企業」なんて言うイメージもあったトヨタだが、正直最近リコール件数が多すぎる。それにブレーキに関するリコールというのが深刻だ。最初に脳天気な幹部が出てきて「ググッと踏めばいいんですよ、ググッと踏めば」なんてお気楽な調子で会見してしまったのも痛かった。回生ブレーキというそれまでの自動車にはなかったシステムの手応え(この場合は足応え、か)の差異を念頭に置くべきとは言え、ユーザーが違和感があると言っているものを「問題ない」の一言で切り捨てるのはやはりまずかったと言えるだろう。 「40キロで走行中、1秒ブレーキを踏むのが遅れると11メートル。60キロだと17メートル停止位置に差が出ます」 教習所などで口うるさく言われてきた言葉である。例えそれがコンマ1秒であったとしても、ブレーキシステムに対するユーザーの要求はシビアであると認識が必要だった。 乳サイズだってJカップとKカップでは違う。「そこまで行ったら大して差なんかないだろ。同じ爆乳じゃないか」と思われる方もおられようが違う。IとJ、JとK、KとL。そんな一つずつのサイズの違いが夢とロマンの差異となって顕れてくるのである。まあ個人的にはHカップぐらいあればもう大満足だが。はっきり言ってあんまりデカくても困ってしまうのが人情だ。 「踏めばきちっと止まります。そういう意味で制動停止距離は伸びるということはありません」 そう言われても空走感を感じるだけで不安になるのが人の業だ。 細かな認識の異なりが、大きな信頼感の喪失に繋がる。 トヨタざまぁじゃなくて、他山の石として深く考える問題なのかも知れない。
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