やっぱりアンチ小沢党
長崎県知事選で自民・公民両党の推薦を受けた中村法道が民主党推薦の橋本剛を圧倒的大差で退けて当選した。ついこの前までは還暦直前の自民党候補者vs.若手の民主党候補者という対決ならば後者の絶対的勝利は道端で鼻糞穿っている小学生でも断定出来る鉄板だったのに、僅か数ヶ月でえらい風向きの変わりようである。
もっとも中村知事は長崎県一筋で地道に働いてきた堅実なイメージがある。島原市出身で、長崎大学経済学部、長崎県庁、副知事という経歴は地元の人間としてはおらが町の首領として信頼足り得る経歴だ。地味だがお料理が得意で大人しく、しかし財布の紐は固く閉じているしっかりもののぽちゃさんといったところか。一方橋本は長崎市出身で早稲田大学出身、までは良いものの、その後は農林水産省で働いてきた官僚である。才色兼備でスポーツも得意、眼光鋭い優秀ぽちゃさんといったところか。
脱・官僚は民主党のマニフェストの一つだったはずだが、結局は官僚の力を借りなければまともに機能しない現実がある。 まあ考えてみれば当たり前の話だ。ぶっちゃけ官僚は悪の根源のように言われているが、優秀だからキャリアなわけであって、実務能力はやはり高い。官僚主義の弊害とは、官僚の官僚による官僚のための政治が批判されていると言う事であり、官僚そのものが話にならない無能だから批判されているわけではない。その意味で優秀な個人としての官僚が政治の世界に立候補してきても何もおかしくはないのだが、それでも見ている方からすれば脱・官僚を声高く訴えて与党となった民主党とは一体何だったのか、と言う気にさせてしまう。だったら最初から出来ない事を口にするなと言う話だ。 所詮は政権を取る事だけが目的の三流政党。国民の見る目は日に日に厳しさを増している。ここ数年の森三中・黒沢かずこの体型のように増している。まさか大島より丸くなるとは思ってもいなかった。サプライズだ。 とまあ森三中はともかく長崎県知事選と同じ日、町田市でも自公現職市長があっさり再選を果たした。民主党があまりにも信頼出来ないので、自民党が復活しかかっている様相である。 勿論自民党が復活した!と簡単にとらえるのも包茎もとい早計である。 長年に渡って民衆の不満を積み上げてきた老人政党の自民党に意地でも投票したくない有権者も多いようで、今回の長崎の場合普通なら自民・民主の一騎打ちになるはずの選挙なのに、無所属の大仁田厚に10万票も集まる事態にもなった。民主党が信用出来ないからといって必ずしも自民党が復権したわけではないと言う話である。私も以前の選挙でどちらの党にも入れたくなくて、「みんなの党」に一票投じたとブログに書いたが、同じような気分の人は多かったらしく、私の選挙区の浅尾慶一郎は案の定民主党ブームに乗った長嶋一由には敗れたものの比例で復活当選した。うちの母もどうやら同じ理由でみんなの党に入れていたらしい。誰も彼もが疑心暗示になっているのだ。 個人的には自民党だろうが民主党だろうが一党独裁型になると勝った方の政党が調子に乗ってのぼせ上がるのが両党に共通する欠点だと感じる。お互いが勝ったり負けたりと切磋琢磨する状況にあれば少しは政治の世界にも浄化作用が働くのではなかろうか。どうせ官僚主義と談合なれ合い政治しか出来ない老害政党と田中角栄型の地元利益誘導政策しか取れないコピー野郎小沢突出独裁のファッショ政党なのだから、権力を一方的に与えたら暴走して沈むに決まっている。グレート・デギンのように。 ロシアみたいな密告システム......ではなく、アメリカの二大政党のようにお互いが監視し合うシステムを形成するべきだと考える次第である(と言っても二大政権時代が続けば間違いなく二党談合政権になってしまいそうなのが日本の政治屋の特色なのだが)。 「民主党支持者ではない知事を長崎県民が選択されるのであれば、民主党政権は長崎に対しそれなりの姿勢を示すだろうと私は思います」 40年以上政治家を続けている石井一は民主主義を理解出来ていないらしい。鳩山といいどうして民主党のトップは口が軽いというかバカばかりなのだろう。まあ石井の場合は過去の暴言、虚言が多過ぎる(列挙も面倒臭いので各自ネットで調べられたし)。小沢の痰でも食って食中毒で倒れればいい。そのまま絶命しても結構だ、ポレは困らない(石毛宏典:談)。 バカな自民党が転んでこけたと思ったら、同じようなバカが後ろに立っていた。 人間の歴史は独裁者が倒れて別の独裁者が現れる繰り返しだが、日本も例外ではないようだ。フランス革命は奇跡の産物と言える。 あー僕ちゃんも税金払わないで楽な人生歩みたいわ。 安倍や麻生なんて霞んで見える程のアホ首領と頭隠して尻隠さずの岩手の大将率いる民主党。本当に気に食わない。ラピュタを見ていたらクライマックスの崩壊シーンで臨時ニュースのテロップがピコーンピコーンと入ってくるぐらい気に食わない。 やっぱり私は、民主党が嫌いなのだなあ。(*) 悲しむべきは、それでいて支持する政党がない事である。 もう少し若い頃政治に関心を持つべきだった。ぽちゃさんを優遇する、美しい日本をリードする指導者として君臨出来ていればこんな日本にはしなかったのに。 人生に猛省して、今日の私たちを憂い、明日の糧としたい。ハトミミ!
(*)-しかし私が貧乏なのは自民党政治のせいでもある。そうだ、そうに決まっている。その意味では自民党の罪も重い。私の社会的適応能力が低いから貧乏なのだという説は却下させて頂こう。
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