前にも書いた気がするが「チェンジ」
人はなかなか変われない生物だ。私の場合は未だにドラゴンクエストIXをやっている。真央ちゃんが涙を流し、バンクーバーオリンピックも終盤を迎え、間もなく二月も終わり冬も終わるというのにまだドラクエ三昧の日々である。我ながら呆れ果てる勢いだ。
ついさっきもイザヤールをGETし、天使ラヴィエルの謎が解けたばかりである。イザヤールとエルギオス(エルキモスさん)を戦わせたら何かイベントでも発生するのだろうか。まだまだ興味は尽きない。ドラクエ9に飽きるまでの道程は遠そうだ。 「変わらなきゃ」と唱えたのは若き日のイチローだった。オバマも「チェンジ」を合い言葉に大統領選を争った。しかしドラクエ一つ卒業出来ない私が早々変われる人間なのかというと甚だ疑問が残る。この辺課題である。
先日も以前購入したはずの超人ロック「凍てついた星座 第3巻」を誤って再び購入してしまった。これは「クランベールの月」「星辰の門」「エピタフ 第1巻」を二冊買ってしまって以来のミスである。二度あることは三度あるどころか四度目だ。バカバカバカ、僕のバカ。私はこれからの人生においても超人ロックの同じコミックスを五度六度と買い重ねる運命にあるのだろう。 ちなみに私の好きな超人ロックのエピソードは「アウター・プラネット」「星と少年」「スター・ゲイザー」「流浪」「魔術師の鏡」「プリムラ」「ソリティア」「闇の王」「聖者の涙」「オメガ」「凍てついた星座」と言ったところだろうか。他にもいくつかあるのだが切りがないので止めておく。キング初期や帝国編も好きである。最近の帝国補完エピソード編はそうでもないけど。 そんなわけで話が逸れたが要するに私はなかなかどうしても変わらない人間であると言う事である。 建設業界から談合がなくならないように私も変わらない。止めさせようとて日本人に縄張り主義と横並び主義を止めるよう説得するぐらい無駄だ。ジミー鈴木にネットでの自作自演を止めさせるぐらい不可能だ(彼の場合はもはや死ぬしか方法がないだろう)。 しかしながら、変わる必要がないくらい完璧な男だから変わらないとでも言うのなら良いのだが、当然そんな事はない。変わりたくても変われないというのが本当のところである。しかしそこで諦めてしまっては良くない。 やはり人間変わるべきところでは変わる方が良い。中村俊輔も横浜F・マリノスと喧嘩別れして「もう二度と帰って来ないもんね、プンプン!」と言わんばかりの勢いだったのにあっさりと復帰を決意した。当時の球団社長が引責辞任するぐらいの大騒動を起こし、マリノスの親会社日産のライバル企業(スバル)のテレビコマーシャルに出演するぐらいの「サヨナラ」を叩き付けたくせに、一年経たないうちに何食わぬ顔して復帰するのである。どういう神経をしているのだろうか。 だがしかしご存じの通り中村俊輔はエスパニョールで出番がない。それも「怪我をしているから」という言い訳で誤魔化してきたのだが最近になって「実力不足...いやまあ、優しく言ってもスペインサッカーへの適応力が不足してるから試合に出られないだけなんでしょ?」とファンの皆様方にもバレて来てしまっている状況である(マリノスに復帰したらいつの間にか怪我が試合に出場出来るレベルにまで治っているはずだ)。これ以上バルセロナにいても良い事は何もない。四の五の言って意地を張っている場合ではない、と、判断したのだろう。ワールドカップにもマジで選出されなくなってしまう段階にまで突入しているのだ。だから帰ってくるはずのない状況を覆し、彼はスパッと日本復帰を決意した。 人それを「変節」と呼ぶが、当事者には当事者の都合がある。影でどう言われようがエスパで使われずに腐っていくよりはマシだ、と判断したと言う事なのだろう。しかし彼は「お金が欲しい」と言う欲求は変わる事なく持ち続けていたので、スペイン生活における商品価値の下落にも関わらず中村俊輔に未だ高い商品価値があると信じる日産のアホフロントを騙くらかし結構な高額契約を確保した。 変わるべき部分は変え、そうでない部分は残す。私も俊輔を大いに見習うべきだろう。ドラクエばっかりやって「変われない人間ですから」なんて言い訳している場合ではないのではなかろうか。 ぽちゃさんに対する愛情は変わらない。 これはそのままで良いだろう。私のアイデンティティである。厚い肉に覆われた女性に興奮し、恋心を抱く。そんな私を無理に変化させる必要はない。イチローだって「変わらなきゃ」とは言ったが、「野球選手をやめて今からサッカー選手になる」とか「いつもズボンを履いているからこれからはスカートを履きたい」などと決意したわけでは決してないはずだ。私は死ぬまでぽっちゃりした女性を愛し続けるのだ。ここは譲れない一線である。しかし変えるべき所は変えていきたい。 例えば私は貧乏人だが、これからもずっと貧乏人で逆鉾、もとい、いたい(板井)とは思わない。これからは貧乏は流行らない。やはり宝くじでも何でもいいから大金を手にして優雅かつロマンチックな人生に華麗なるシフトチェンジを果たしたいものだ。 使えない上司も変えたい。口だけの間抜けかつ何事も他人事な責任回避人間はうんざりだ。私の精神安定上にも良くない。 そんなわけで是が非でも変えたい事項は幾つか存在するわけだ。 自分という人間の核は変えず、周辺のシナリオを都合良く書き換えたい。「そんなにうまくいくか、バカ」と罵られそうな気もするが知った事か。私の幸せは私自身で掴み取るものである。駄目な部分は変え、自分らしくあるための部分は変えない。そんな自分自身を京急、もとい、形成(京成)したく思う。 50年ぶりにチリ大地震が起こったが、前回の反省を生かし日本でも海外地震情報を即時流し湾岸部に堤防を設置するなど変更が施されている。こういう正しいCHANGEは歓迎だ。プロレスだっていつまでも昔みたいに真剣勝負のフリはしていられない。ゲーム業界も昔のままの完成の企業は総じて壊滅している。バンダイナムコの凋落は他人事ではない。変わらぬ世界は沈むだけだ。 幸福に舵を切るのだ。 私の幸福は豊満女体の果てにある。それだけはわかっている。間違いのない変化を遂げ、勝利者へとメタモルフォーゼしたく思う次第である。 私はまだ、色々と諦めの悪い人間なのだから。
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