クロマグロ禁輸回避!この機会に旬の意味を考えるのだ
ワシントン条約締約国会議で協議されてきたクロマグロ禁輸のモナコ提案が否決され、お寿司屋さんのトロの未来は守られた。
とは言うものの旬でもない大して旨くもない時期でもクロマグロを捕りまくり、高級食材として取り扱ってきた日本人のブランド志向にも問題はある。旬の時期に日本沿岸に来たクロマグロを獲り、その他の時期はメバチなりキハダマグロなりカツオなり、その時その時の旬の魚を食べれば良いのではなかろうか。昔の日本人がそうしていたように。
これがぽちゃさんなら一年中が旬である。人間は四季を超越した性欲の構造を持っている。春には春の、夏には夏の、秋(以下省略)の発情がある。それが証拠に秋だから、冬だから、と言った理由で自慰行為を中断する男子中学生はいない。季節に関係なく丸くてかわいい女性を傍らに置いて撫で撫でしてあげるのが私の役割だ。 しかし魚なんて言うものは明らかに季節毎に味が変わるのだから、メリハリのある季節感は重要だ。例えば三月の旬の魚というと、鯛がある。 ご免、私は余り鯛が好きくない。 うーむ残念だ。三月が旬なのか...鯛の旬なんか全く興味がないから知らなかった。別に嫌いという程でもないが、旬だろうがそうでなかろうが鯛を食べる事に大した喜びを見いだせない人種の私としてみれば微妙な気分である。後は鰊(ニシン)なんかも今が旬らしい。 うん。鰊も大して好きじゃない僕。「じゃおめーは一体何が好きなんだ」と言われると困ってしまう。そうですね、はまちなんか好きです。しかしはまちの旬は冬であると言う。鮭も好きだが初夏と秋の魚である。ついでに初っぱなに上げたマグロ類も好きだ。しかしキハダの旬は夏だしクロマグロは冬だ。今の時期ではない。 こう考えると例え旬でも大して鯛なんか欲しくない私である。少々時期がずれていてもマグロ、鮭辺りをを食べていたい。困ってしまう。それでは最初と言っている事が違って文章が成立しないではないか。 それもこれも三月の旬の魚が大して私の琴線に触れないのが悪い。これがせめて二月だったらイカやヒラメ辺りがあるのだが。では丘の食材に目を向ければよいのではないかと言う事でWikipediaから取り上げてみた。 "ウド、セロリ、タケノコ、新タマネギ、タラノメ、フキノトウ、菜の花、ミツバ、イチゴ" あとグレープフルーツなんかもそうらしい。うーん、イマイチだな。筍と玉葱ぐらいだ。こうなると私は最初に書いた昔の日本人とは違い、旬の食材に大して興味がない人間かも知れないという推測が成り立つ。確かに私の場合バーグのカレーライスだったら一年中食べ続ける事も出来る。医学的に問題がないのなら、私はバーグのカレー、港南台・龍ちゃんのラーメン、大船軒のうどんのローテーションのみで一生生きて行く事も可能な人間だ。つまりは四季を越えたハイパーヒューマンなのだろう。 こうなると一年中クロマグロを欲するイマドキの日本人の気持ちも良くわかるというものだ。その意味ではクロマグロ禁輸提案の否決はグッドニュースだったと言う事だろうか。 確かに脂の乗った最上級のクロマグロはびっしりと肉を蓄えた愛らしく横たわるぽちゃさんに似ている。ちょっと色黒だが私は日焼けしたぽちゃさんも好きなので問題ない。もちろん白肌でも問題ない。ぽちゃさんに関して言えば全般的にカムカムエブリバディだ。 私が一年中いつでもぽちゃさんが大好きなように、クロマグロは私たち日本人のの食生活に365日レベルで浸透しているのだろう。それでは将来的にクロマグロがやはり禁輸対象になってしまったとしても、日本国だけ除外して輸入可能食材に認定すればよいのでは無かろうか。「そんなワガママ通るわけねーだろ」と思われる方もおられようが愛らしいぽちゃさんが少々駄々を捏ねても許されるように、日本人も許されるかも知れない。社会人は遅刻を許されないが松井秀喜は「彼らしい」とある程度許される。世の中には何事にも例外が付き物である。 ぽちゃさんが女性という枠組みの中の完成体であるように、クロマグロも最高食材と称されるようになったには何らかの理由があったはずだ。 ワシントン条約何するものぞである。 ぽちゃさんも脂肪分たっぷりのクロマグロをたくさん食べて存分に増量に励んで欲しい。私の願いは、それだけだ。
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