立秋のエスペランザ
暑中お見舞い申し上げる。と言っても立秋を間近に控え、もうすぐ残暑見舞いの季節である。と、この文章を書いているのは8月6日の時点だったがブログ記事のアップが遅れてしまい立秋になってしまった。なので、もうすぐ、ではなく残暑見舞いの季節になった、と書くのが正しい。
立秋。この暑い夏を終え、秋へと向かう端境だ。暦の上では秋である。勿論秋と言うにはまだ余りにも暑すぎるわけなのだが...まあそれはそうとして個人的に寒さが日に日に募る秋は好きな季節ではないが、今年の夏はかなり暑い。これからでも遅くはないから少しぐらいは涼しくなって欲しいものだ。「秋」の底力に期待したい。
さて何となく夏を憎む文章になってしまったが、それでもどっこいイギリス、もとい、キリギリス、夏には夏の良さがある。特にぽちゃさんが体中汗を噴き出しながら喘ぐ姿はチャーミングである。腹を、乳を、二の腕を、額を汗で滲ませながらともに歩むデートの素晴らしさは体験者にしかわからないだろう。それに、余りにも暑いとそのまま性行為推奨環境提供時間制有料滞在空間、平たく言うとラブホテルへも連れ込みやすくなる。男女のまぐわいこそは仲良しカップル関係を永続的に遂行させる定理である。 「ラブホテルに行こう、夏だから」 これは一見唐突かつ意味不明な言葉だが、クーラーのキンキンに冷えた部屋でぽちゃさんと暖かいベッドで抱き合う喜びを知ってしまった人類にとっては納得のいく言葉だろう。 「そうね、私もラブホテルに行きたい、夏だから」 さて、夏のラブホテルというクーラーの涼しい風を思い浮かべる方々も多かろう。世界三大発明というと一般に"凸版印刷、火薬、方位磁針"が挙げられる(正確にはルネサンスの三大発明と呼ばれている)が、クーラーの方が余程凄い発明なのではあるまいか。と思って調べてみたら、グルノーブル、もとい、何と(ナント)、ルネサンス期の偉大なる発明家レオナルド・ダ・ヴィンチによって同時期には冷房の原型となる機械である換気扇は作られていたそうだ。さすがはルネサンスや!ごっつしびれるでぇ!思うに換気扇、扇風機、クーラーこそが夏の三大発明と言えるだろう。 クーラーの喜びを享受するためには、まず夏の暑さという苦しみに身を晒さねばならない。奇妙なパラドックスだが人体とはそう出来ている。夏に食べるかき氷が一番美味しく、冬に食べる鍋物が一番旨いのも同じ理屈だ。 ここで「クーラーの冷たい風を受ける前段階の下準備として、如何に暑さを凌ぎつつ享受すれば良いのだろうか」という命題が与えられた。もっとも答えは簡単である。先にも書いたがぽちゃさんと手を繋いで夏の街を歩めばよいのだ。汗ばむぽちゃさんはかわいい。その表情を見ているだけで幸せになれるわけである。しかし一緒にデートすると言う事は自分も汗水垂らして暑さに苦しむと言う事であり、あんまり喘ぐぽちゃさんの姿がかわいいからと言ってそのまま夏の野外徘徊を続けていたら一緒に熱中症で倒れてしまうだろう。頃合いを見計らってどの段階でラブホテルへ直行するか。これは重大なテーマである。 古い暦が秋を示そうとも、現実問題としてまだまだ夏の日本列島は糞暑い。北見市でも史上最高の最高気温37度が観測されたという。北見というと北見けんいちしか思い浮かばない浅学者たる私ROUNDABOUTだが、とにかくこの夏が暑いのだという事実は良く理解出来る。さて結論を述べよう。 この暑さを楽しむには、汗だくのぽちゃさんと涼しい部屋で抱き合って汗まみれになるしかない。 私の結論はこれだ。ぽちゃさん万歳なのである。夏はぽちゃさんとクーラーデート。素敵過ぎる日常だ。 世界三大発明をも凌ぐ大発明品であるクーラーが、そんな日常を可能にしたのだ。 有り難うウィリス・キャリア(ウィルスのキャリアではない。King of Coolこと、エアコンの発明者である)。君の名声は私が語り継いで行きたい。 クーラーがあれば夏もHAPPY。ご託は要らない。求めるのは君の体温と心地好いそよ風だけだ。さあ君も、愛しのぽちゃさんとラブホテルへレッツドライブ!なのら(まことちゃん風に)。
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