大相撲ピーンチ
大相撲が大変だ。告発者を闇に葬ってまで「ないない」と言い続けてきた八百長が警察経由でバレてしまったのだから言い訳が効かない。
これがプロレスだったら「最初からエンターテイメントですよ、オタクは気が付いていなかったのですか?オ、オレは最初から全部知っていたよ...」とプルプル口先を震わせながらすっとぼける事も可能だが、日本相撲協会の場合文部科学省の認可を受ける財団法人である(そしてそれに頼り切って運営している)。知っているとかいないの問題ではなく、実に今後が心配な情勢だ。
かつてのぽっちゃり系出会いサイトでも似たような話は多々あった。サクラを使った絶対出会えないシステム(本当の出会い目的レスが投稿されても一切反映されない)で構成されているにも関わらず、ガチで出会えるかのように宣伝し、世の中の多数の男から金を巻き上げていたのだ。そんな出会い系サイトが星の数程存在した。 しかし大多数のサイトは「誰が見ても一瞬で詐欺とわかる作り」だったので、余り実害は広がらなかった。詐欺は頭の悪い人からお金を巻き上げるのが王道なので、見え見えの詐欺サイトなのにあっさり引っかかってしまうカモを選別するためにああしたわかりやすい構造をとっていたものと思われる。つまり「だまされる方が悪い」と言った状況にわざわざ飛び込んでくるような人種を選抜する優れたシステムだったと言える。 完全詐欺、出会い率ゼロパーセントサイトの特徴は、ぽっちゃり出会い系を謳っているにも関わらず何故か大多数の女性投稿者が普通体型である事だ。これは「お前らぽっちゃり女性が好きだと言っているけど、本当は女性にモテないからなんか簡単にやらせてくれそうな感じがするぽちゃ専サイトで女漁ってるんだろ?」と言うインチキサイト運営者から我々ぽちゃ女性を愛する勇者たちへ侮蔑の感情を込めた挑戦状であると受け止めなければならない。しかし実際運営者の想定する通りの間抜けな男が結構引っかかるのである。 実のところこれは本気でぽちゃ女性を愛する意志がない馬鹿を淘汰・駆逐するシステムとしてかなり有効だ。こんな男たちが実際に出会えるサイトで間違ってぽちゃさんをGETでもしてしまったらみんなが不幸になってしまう。 その意味で詐欺サイトにはそれなりに存在意義を見出す事も不可能ではない。困ってしまうのは「運営者はただ出会いの場所を提供しているだけで詐欺でも何でもないが、実際の掲示板上では業者とそのサクラが入り乱れている出会い系サイト」だろう。 本当に出会いを求めているレスとそうでないレスが混じっていると、本当に困ってしまう。ダイヤモンドを飲み込んでしまったとされる子犬の大便を選別する作業を思い浮かべて下されば良いだろう。果てしない焦燥感、揺らぐ絶望と希望。基本的に糞チームなのに数十年に一度誤って優勝してしまう横浜ベイスターズファンの如き苦行である。 基本的にガチだが、当たり前のように八百長が混在している。コアな大相撲ファンならまあ十分に認識していた話でも、世の大部分にとってはそうではない。ましてや国のお金をつぎ込んでいる財団法人なのだから、問題も問題、大問題である。 思うにこれは、大相撲は滅ぼし、女相撲協会を設立せよとの神の啓示ではなかろうか。 力士たちはぽっちゃりしているが性別が男である。これでは人間社会に存在している理由と言うか必然性を今一つ思い浮かべにくい。しかし日本人は一度作り上げたシステムを大事に継承する能力に長け、歌舞伎や能のように大衆芸能だったものに権威と利権を与え、伝統芸能に昇華させてしまう才能を持つ。だがそのお陰で世代交代や新システムの導入に遅れが生じ、変化への対応意志はあるのにうまく行かない場合が多い。 男の肉人間に、そこまで有り難がる価値があるのか? 目を閉じて考えてほしい。君の思う桃源郷に全裸のファットボーイがいたらかなりの重症である。君が、ホモでもない限り。 だが乳や二の腕、お腹に豊かな脂肪を搭載した肉娘であれば、彼女たちは桃源郷の住人には相応しい。餃子の皮を開いたら挽き肉が詰まっているぐらい自然かつ無理のない風景と言える。 それぐらい今大相撲の存在意義は曲がり角に立っていると認識するべきだ。根本的な部分で疑われているのである。「君たちは本当に文化保護の名目で国から守られるべき人たちなの?」と。 ぽっちゃりした女体は美しいが男には何の価値もない。大相撲は今や死に体だ。 他山の石として深く考えねばならない。堕ちていくぽっちゃりワールドは、男の大相撲だけで結構だ。
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