春一番到来
雪が溶けて川になって流れてい行きます。そんなわけで「春一番」、キャンディーズである。営業マン時代を思い出す。二月後半になるとニッポン放送のお昼の番組、テリーとうえちゃんののってけラジオで必ずこの曲が流れ出してきていたものだ。ちなみに五月下旬は松田聖子の「夏の扉」が流れはじめるのが定番だった。今もきっとそうなのだろう。
神奈川県下には暖かな強風が吹き荒れ、四月下旬並みの陽気が空を駆け抜けた。勿論暖かいと言ってもぽちゃさんの肉肌のぬくもり程ではない。所詮はただの空模様である。愛と安らぎに満ちた肉娘の柔らかさには遠く及ばないというわけだ。それでも千代田区では昼頃に二十度をマークしたと言うから、やはり相当暖かい一日だったと言えるだろう。私も馬鹿ではないので「ぽちゃさんに比べれば大した事ないやい、何が春一番だ、バーカ!」と意地を張っても仕方がないと言う事だ。
河北日報のウェブサイトによると「春が来た!?仙台12.4度、ことし一番の暖かさ」とある。 うーん、たかが十度ちょっとで「暖かい」と断言してしまうとは、やはり私は東北地方には住めそうにない感じだ。まあ冬に冷え込む事では定評がある山梨盆地で何年か生活した事もあるから全く不可能とは言えないが、やはり寒い地域は苦手だ。 でも寒い地域であればある程ぽちゃさんの肉に包まれる喜びを享受出来るのかも知れない。 シベリアなんかだと冬は普通にマイナス五十度とか記録してしまう。どうして人間が生活出来てしまうのだろうか。ロシア人は絶対おかしい。だが日本だって北海道の山奥に行けばシベリア程ではないと言うだけで平気で厳寒の荒野がマゾぽちゃさんのアナルのように広がり、そこに人が巣食っているのである。まるで地獄だ。氷の惑星だ。 しかしそこにぽちゃさんの体温三十六度の肉があれば、全ての人類は幸福に包まれるであろう。だが私はそこまで根性のない男なので、厳寒のシベリアでぽちゃさんと抱き合うより二十度のぽかぽか陽気の中ぽちゃさんと抱き合う方がいい。根性なしと笑いたければ笑うが良い。私は自分に素直に生きて行きたい。春一番万歳なのだ。 それにしてもイクルーツクとか何であんなに寒いのに人口が六十万近くもいて文明文化が継続出来ているのだろう。理解出来ない。その意味では冬場でも気温が零度以上をマークする事が普通にある札幌なんかは素晴らしい都市なのかも知れない。だがやはりもう少し暖かい方がいい。私は寒さに弱いのだ。 春が来る。 この柔らかい日差しに乾杯。チーン。
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