栄光への逃亡
我が世の春を謳歌していた東京電力だが、今や私が2ちゃんその他で仕入れた裏事情を知ったかぶって説明するまでもなく総方向からフルボッコにされている状況である。昭和五十三年の江川騒動なんぞ比ではない。
哀れなり東電社員。通勤時はバッジを外し、作業員は外食時作業服(電工服というそうだ)を脱ぎ、四月から入社する新人さんは早速田舎の親戚に嫌味を放たれている状態だ。まるでアカ狩りを恐れる共産党員の如き扱いである。バルスを唱えられちゃった後のムスカ並みの大ピンチだ。乳首が異常に弱いぽちゃさんに忍び寄る魔の手が危ない。
それでも東電上層部は経団連やら広告機構やらを巻き込んだ一大権力者軍団なので表立ったバッシングをマスコミは行っていない。逆に言うとマスコミが叩き控えてくれている状況なのにこれだけ国民の怒りを買っているのだから、殆ど詰んでいる状態と言って良いだろう。私が飛車角抜きで羽生に挑むようなものである。 しかしながら東電会長の勝俣恒久、社長の清水正孝は、過去に東電で不祥事が起こった時と同じように「嵐が過ぎ去るまでやり過ごす戦法」で、矢面に立たず事態からの逃亡を計り続けている。もはやそんな状況ではないのだが、所詮は東電役員、腐りきった民主主義制度の象徴とも言うべき姿を見事なまでに示してくれている。 会長の勝俣は三年前、柏崎原発で問題が起こった際に責任を取って社長職を降りたのだが、クビとかではなくただ他の役職に横滑りするだけの異動人事で会長職に残った。社長から会長への人事替えがどれ程のペナルティと言えるのかは知らないが(かつて青木りんちゃんがS-1からダスッ!にレーベル替えした時ぐらいの意味はあるのかも知れない)、原発の安全維持管理能力がないと言う理由で社長を辞めた男に今回の事件の対応が出来るはずもなく、Twitterでは"勝俣会長は震災から三週間近く経った今も「海外出張中。帰国時期は未定」で、行き先はアルゼンチン"だとまこと密やかに噂されている有り様である。 実際は統合本部に詰めて指揮に当たっている説が有力だが、何でそんな噂を流されちゃうのかと言えば責任者のくせにコソコソ保身に走り、説明責任一つ果たさずに陰に隠れているからに他ならない。自業自得だ。 スクール水着から溢れんとする巨大過ぎる乳を恥ずかしがって隠すぽっちゃり女子中学生ならかわいいが、大の大人、しかも男はそうはいかない。 会長が会長なら社長である清水社長も同様にコソコソ逃げ回り、あまりにも表に姿を現さないので先日とうとう東電広報部も「社長は実は三月十六日に過労で倒れ、一週間復帰出来なかった。入院はしなかった」と公式発表するに至った次第である。まあ、証拠はないが嘘だろう。 「証拠もないのに嘘吐き呼ばわりとか、あんたはなんて酷い人なんだ」と怒られるかも知れないが、東京電力だから仕方ない。東京電力は昔から嘘を吐く会社である。勝俣の前の社長である南直哉もデータ換算事件でシラを切り通したまま辞職、横滑りで顧問に就任した(その他の肩書きはWikipediaによると財「団法人省エネルギーセンター会長、社団法人企業情報化協会会長。フジテレビジョン監査役」である)。なお、平成二十三年現在も顧問職のままである。歴代トップを見てもわかるように骨の髄まで嘘で塗り固められている団体だ。 体重三桁を伺おうかと言うぽちゃさんが「私東京国際マラソンの招待選手なの」と口にしても絶対嘘だと断定出来るように、東京電力は嘘、誤魔化しがデフォルトである。 しかしひょっとしたら実は本当に過労で倒れたのかもしれない。その場合は「こんな大事な時にそんな大切な事をも隠していた最低隠蔽体質企業・東京電力」と呼ぶしかない。そしてこんな緊急時なのに社長の復帰をのんびり待っていた間抜けな会社であり、社長は大金貰っておいていざという時に何の役にも立たないチキン野郎だと断罪するしかない。私も自分には甘いが他人には冷たい俗人である。大いに断罪したい。 先の大震災のせいで心の余裕がない私であるが、その原因は主に東京電力にある。あと民主党。地震と津波までは許せても、その後の原発騒動に関しては脳味噌が沸騰する勢いである。 何が言いたいかというと勝俣、清水、ついでに武藤、鼓も、覚えていやがれ。 ぽちゃさんには優しい私だが、こちらはそうはいかない。東電を叩いている世間は、私の今の心でもある。穏やかにぽちゃさんの愛しさを詠う豊かな日々にカンバックして欲しい。東電は速やかに事態を収拾させた上で責任取って滅んで貰いたい。 勝俣、清水ウォッチャーとして、彼らの無残な余生を見届けたく思う。
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