ぽっちゃり体操選手アンナ・パブロワの行く先(1)
クソ寒いオリンピックが終了した。 これが二年前、日本中を沸かせたアテネと同じ五輪なのかと思うと信じられない思いだ。 しかし何故今回のオリンピックは退屈極まり無かったのであろうか。 メダルが一個しか取れなかったから? 違う。今回のオリンピックには、アンナ・パブロワがいなかったのである。
アンナ・パブロワのプロフィールは1987年生まれ。身長154cm、体重 48kg 、そして、巨乳。 これだけ書くと、「なんだ、あんたはぽっちゃりさん好きとか言って、本当はただ大きなオッパイのこどもが好きなだけなんじゃないか、このロリペド野郎」という謂われなき誹謗を浴びそうだが、断じて違う。安心してほしい。
この子は5年以内に100万%体重が70kgを突破するという、未来を約束されたぽちゃさんなのだ。
そもそも推定Eカツプを誇る現役バリバリの世界トップ級ジムナストなど他にはいない。 シリバシュ(画像参照)の例もあるが彼女はこの後すぐに引退した。 確かに引退後ハードな生活から解放されてすぐさまぽっちゃり化してしまう体操選手は五万といる(本当に多い。余りにも多い)。 しかしパブロワは桁が違う。既にぽっちゃりさんの領域に足を踏み入れていて、尚且つ体操の銅メダリストに輝いているのである。 これは現代スポーツにおける孤高の革命である。 例えるならば近鉄とオリックスが合併するぐらい有り得ない事態なのだ。 元来彼女はJr.時代から優秀な選手として名を馳せていたが、実力はともかく見た目はガリガリのチビに過ぎなかった。 そんな色気がないやら幼稚園児にしか見えないやら散々言われていた彼女だったが、2003年、神は劇的な采配をふるわれた。 身長は大して成長させず、豊満な肉体のみを彼女に与え給うたのだ。
妖精のようなアニメ顔&チビ巨乳という最強の属性を備え、一躍スターに躍り出たパブロワであったが、苦難の道が待ち受けていた。 我々ぽちゃ道家にとっては喜ばしいことだが、体操の世界で脂肪分が付いていいことなど明らかに無い。 以後パブロワは常に「体調不良」との戦いを強いられることになる (別に本当に体調が悪いわけでは無い。単にオーバーウェイトなだけである) ボクシングのように試合が数カ月に一度なら試合の度に減量もできるのだろうが、体操は毎月何大会も行える。 則ち五輪やヨーロッパ選手権、ロシア選手権といった主要大会でも無ければ彼女はいつも彼女本来の体型で演技を行っているのであった。 元々ヨチヨチ歩き、ピョンピョン跳ね、シャイなはにかみ笑顔、泣き虫とロリ要素を大量に有するパブロワは、下劣なる男性ファンの注目を一手に引き受けながらも成績を低迷させ、苦悩に顔を歪め続けることとなる。 しかしその苦悩の果てに、最大のクライマックスが訪れた。 アテネ五輪女子総合決勝、僅差で4位に敗れた瞬間、身じろぎ一つぜず静かに涙を零し、コーチに笑顔を返すその瞬間をカメラが捉らえ全世界に生で配信されたのである。
(この項多分続く)
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