台風と乳の物語
台風が来ているというのに富士山に軽装で登って救助を求めた間抜けな大学生のグループがいたそうだが、まあわざわざ車で広島からやって来て、数日前には通り過ぎるだろうと思っていた台風が未だノロノロ上陸しただのしないだの言っている状態を続けていたのでは、頭の悪い群れたがる若人の場合「どうせここまで来たんだ、強行しようぜ!」となってしまうのも無理はあるまい。
偏西風と高気圧のバランスの問題だそうだが、とにかく今回の台風12号は動きが遅い。大型で愚鈍な台風とか、迷惑にも程がある。これがぽちゃさんの乳だったら大型である事には大いに意義があるが、自然災害の場合はなるべく穏便に、小さくまとめて通り過ぎて貰いたいというのが私たち地球人の願いである。 岡山と姫路では三十万人近い住民に避難勧告が出されたという。東日本大震災の影響もあり、「避難勧告とか、いちいち大袈裟だろw」なんて風に舐めている人口も少しは減った事だろうし、大勢の人々が今夜は避難所で過ごす事となるのだろう。
避難所では愛するぽちゃさんの乳に埋もれてゆっくり眠るわけにもいかない。許されるのは小学生低学年までだろう。大の大人がそんな姿を写メに撮られネットに晒されでもしたら泣くに泣けない。ググッと我慢せねばならない時もある。 ぽちゃさんの肉と乳は、人様に見えないところでこっそりと楽しむものだ。 その点台風は遠慮が足りない。熱帯低気圧で充分なのに、大きく膨張して自我の誇示に励む。間抜けな小学生みたいだ。 巨大な乳を有するぽちゃさんが町を歩く姿を見るがいい。恥ずかしそうに厚手の服を着込み、その肉を人前で目立たさないよう詰め込んでいる。 乳はいい。乳は素敵だ。 そんな真実に気付かせてくれた台風12号に有り難うと感謝の言葉を述べたく思う。人生って素晴らしい。
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