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ぽちゃさん大好き星人の野望
ぽっちゃりさん大好き星人「ROUNDABOUT（らうんどあばうと）」が、日常生活やぽちゃさん出会いサイトで奮戦する日々を綴る。
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二つのゴング、発進！

2007年9月5日、故・「週刊ゴング」が帰って来た。「月刊Gスピリッツ」「Gリング」の二誌が創刊されたのだ！
............うーん、嬉しい事は嬉しいが「大概にせえや」という気分ムンムンである。要するにゴングが廃刊となった後残党が分裂し、どちらも「我こそが正当なるゴングの魂を受け継ぐものなり」なんて感じで蜂起したのだ。
昔別れたぽちゃさんと久し振りに会ったら実は双子だったと判明したとかなら素晴らしいが、そんないいものではない。分裂してどうする、共倒れしたいのかお前らはと伝えたく思う所だ。
まあ、それでも分裂するだけならいいのだが、同日販売で戦争を仕掛け、元・仲間同士で内ゲバをはじめたなんてアホのやる事である。
G SPIRITS 週刊ゴングの純潔スタッフがここに集結
G（魂）リング GK金沢&ゴングの魂、ここに復活!!
煽り文句まで殆ど一緒である。共存を目指すとか、棲み分けを図るとか、そういう発想は出来なかったのだろうか。まあ出来ないんだろうなあというのが正直な見解である。元々ゴングはそういう雑誌だった。

愚かである。二人の女性と同じ日にデートするようなもので非常に無理がある。しかしその無理を通してしまう空気の読めなさは実にゴングらしいといえばゴングらしい。
ゴングは代々ファンクラブ出身者のプロレスライターが主となって作られた雑誌である。好きこそものの上手なれというが、正直ファン上がりのライターは、受け手から作り手に回った時に発想の転換が出来ない人たちが多い。彼らは「自分が業界人になる事」に夢中になってしまい、最も肝心な「買ってくれる人 = ファン」の存在を蔑ろにしてしまいがちなのだ。ゴングもずっとそんな雑誌作りを続けて来た。「ボクは天龍とこぉーんなに仲がいいんです」「私は長州にこれだけ食い込んでいます」誰とはいわないが、まあプヲタなら納得してくれるだろう。
そしてライバル誌（週刊プロレス）に対する敵意も凄まじいものがあった。「俺たちの方がずっとプロレスを愛しているのに週プロの方が売れている、悔しい」というコンプレックスが、紙面から滲み出ていた。この辺りは週刊プロレスの方がスマートだった。週プロの発行元はベースボールマガジン社というスポーツ総合出版社であり、その意味では編集者もバランスが取れていた（まあターザン山本という奇人が一世を風靡したけど）。一方のゴングはプロレスと格闘技のみで成り立っている雑誌社より出版されており、世界観の狭さが垣間見える事も多かった。
一番いけなかったのは繰り返すがファンの方向を見ていなかった事だ。彼らはプロレスという業界の機関紙を作っている感覚で雑誌作りに関わり続けていた。プロレスマスコミにジャーナリズムはないと昔からいわれるが、その中でも特にゴングにはなかった。最大にして最悪の弱点といえた。だからWJプロレスの道場で練習していたジャイアント落合が死んだ時、知らぬ存ぜぬを貫いた長州力の卑怯な対応に無批判に追随したゴングの姿勢は致命的な不信感を読者に与えた。私は週刊ゴングが潰れた本当の原因はあそこにあったと思っている。ただ「ボクらの大切な長州力」を守りに入ったのだ。この場合のボクらとはファンを含めたボクらの事ではなく、自分たちゴングのスタッフたちという限られた世界のボクらである。その意味で私は当時の金沢編集長がトップに立つGリングに関してやや否定的である。彼は面白い編集者だが、あまり上にいてほしい男ではない。
80年代後半、週刊プロレスの表紙作りが出版界のスタンダードになった事がある。この時もゴングは意地を張り旧来の表紙作りに拘る余り時代の流れに乗り損ね、「とても買う気が起こらないダサい表紙」の雑誌へと転落してしまった。これは未だに続いているようで、特にGリング創刊号のグレート・ムタなんて最悪だと思う。ダサいにも程がある...まあ感性の問題だけど、今更こんな表紙を真顔で作れるなんて信じられない気分である。因みに対するGスピリッツはモノクロの小橋建太アップという、今までから脱却した表紙にしたいという気持ちだけは伝わって来る。やっぱりダサいけど。ホモ雑誌みたいだ（ましてや独身レスラーはホモ扱いされやすい。今回の小橋にしろ小島にしろ渕にしろそうだ。超余計なお世話な気もするが気を遣った方がいいと思う）。もうゴングは終わった雑誌なのだから、ここら辺もう少し脱却して頂きたいものだ。
かつて週刊プロレスがメガネスーパーを母体としたSWSのアンチキャンペーンを繰り返した時に、ゴングがSWS擁護に回った展開もそれ自体が悪かったわけではない。しかしあれは正しい団体の姿をファンに伝えるためにSWSの側に付いたわけではなかった。自分たちゴングが、プロレスの味方である事をレスラーや団体にアピールするために付いたと考えるのが自然だと思う。だから実際週プロにあそこまで叩かれるまでではなくとも、SWSというバブリーなだけで魅力的とは決して言えない団体の真の姿を伝えて来たとは全くいえない。寧ろ面白くもなんともない、ゴングべったりの団体のアングルを無批判に後追いするだけの媒体になり下がってしまった。私もぽちゃさんを全肯定したいと考える男だが、無批判は良くない。出会いサイトなんかでよくいる「私メールがたくさん来て困っちゃっているの。あなた方の中から一番いい男を選んで差し上げても良くてよ」なんてクズ女まで蝶よ花よと持ち上げてあげる必要なんか一切ないと考えるわけ。ゴングにはその手の批判精神が幾ら何でも圧倒的に皆無だった。両誌ともジミー鈴木を除くゴングとほぼ同じスタッフで作られている。本気で改善しないと、本当に共倒れになってしまうと思う。「ファンがどのような紙面を望んでいるか」という、出版社として最初に考える当たり前の発想を大事にして欲しい。
さてキツい事書いてしまったが、以前から書いているように私は基本的にはゴングの味方である。今までは復活を期待していたので悪い事を書くのは控えていたが念願叶って帰って来たのだ。堂々と思った事を書かせて行きたく思う。生きている雑誌だからこそ批判出来るし、される。お相手のぽちゃさんがいないのにデート行程やラブホ突入計画を考える程虚しく無意味なものもない。そこにいるから論議の対象にもなるのである。頑張って両方とも生き残って欲しい。そしてより良き発展を願いたい。難しいだろうけど。
そういうわけで今日はご祝儀感覚で両方買って来た。これから読もうと思っている。ずっと買い続けるかどうかはわからない（まだ読んでないから何ともいえない）。私はそんなに義理堅い男ではない。しかし買い続ける関係になれれば幸いだ。
レディゴン、ゴン格も復活したし、まずはめでたい。
注目して行きたいと思う。
Gスピリッツは月間、Gリングは不定期刊行らしい。形態も違うのだから、本当に無意味な意地の張り合いは止めるべきだ。そんなのは売れてからやればいい。いつまでも週刊ゴング時代の感覚でいては困る。継ぐのはいいが、固執するなという所だ。
ぽっちゃりA子さんに振られても、永遠にA子さんばかり追い求めたらそれはストーカーだ。正しいぽちゃ好きとはいえない。A子さんの思い出を胸に新しい恋に落ちるのがいい。そうすると次の恋を大事に出来る男になれる。
ファンである時代は終わった。プロとして如何に立ち向かえるか、ゴング残党の底力に期待したい。
月刊Gスピリッツ　辰巳出版1050円
Gリング　大都社880円
絶賛発売中、みんなも買おう。
ところで大都社って少年画報社の関連企業だったんですね、知らなかったですわ。
（だから昔聖悠紀先生の作品が単行本化されていたりしていたんだな、気付かなかったぜ）

Gリングイメージガール（？）の夏目ナナ。
AV引退するって聞いたんですけど、どうなるんね。
引退したら次は是非青木りんちゃんをイメージガールに抜擢して貰いたく思う。

【2007/09/06 01:16】 | エンターテインメント | TRACKBACK(0) | COMMENT(2) |


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この記事に対するコメント

>>pinkpink　様
私は実をいうと女子プロに全く興味がない男なのですが、高橋奈苗はやはり別格ですよね！
ここら辺同士がいて嬉しいです。
レディゴンはファンロ~ド増刊号、レディリングとして復活しているようです。頑張って欲しいですね。
【2007/09/18 01:49】 URL | ROUNDABOUT #QPJmzeK2[ 編集]
プロレス雑誌はレディゴン以外に買った事がありません。
もちろん高橋奈苗めあてです。
　（又は前村早紀めあて）
プロレスファンではない私が読んでも
この日記からは「愛」を感じます。
素敵なﾃｷｽﾄだと思います。
【2007/09/17 23:16】 URL | pinkpink #FPgwrAV6[ 編集]

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