すみません真面目な話題です。ぽちゃさんは一切出て来ません。
今回は会社でとても気になる事があった。真面目な話である。 今回のブログでは一切ぽちゃさんに関して語っていないので、ぽちゃさん以外の話題に全く興味のない方は読まなくて結構だ。そういうのを期待して読むと後悔する事請け合いである。それでも宜しければお付き合い願いたく思う。では書こう。 仕事場のショッピングモールに中高生ぐらいの悪質なガキがたむろするようになって久しい。それも一人、二人ではなく複数のグループだ。以前はあまり刺激しないようにというお達しがあったのだが、正直悪戯の度が過ぎて来たのでオーナーサイドから「少々荒い方法でも排除してOK」という言葉を貰った。排除とはまた物騒な表現だが、もうそれぐらい酷い状況に陥っているのである。 本当は客、しかも子供に対してあまり強い態度で行き過ぎるとすぐに糞親がしゃしゃり出て来て問題になるのだが、この所のモラル低下は著しいものがあり、時々ショッピングモールサイドから「目を瞑るからやってもいいよ」という指示が下るのだ。要するに「追い出してくれ」と頼まれているわけである。 「でも手だけは出さないでくれ、問題になるから」 「わかりました、口調は強く、手は出さずで行います」
そんなわけで堂々と最近は変なガキを見かけたら「出て行け」とやっているわけだが、手を出してしまった。といっても別に殴ったりしたわけではない。しかしまあ、中高生グループの一人の胸倉を掴んでぐっと引き寄せたわけだから、手を出したといえば出したとしかいい様がないわな。うーん冷静になって考えてみるとこれは少しやり過ぎた気もする。しかし私としては正当防衛という気分も強く(なにもされないと思っているから、店やビルのスタッフにふざけてじゃれついて来たりするのである。今日はたまたま私に来た)、しょうがないから「警察へ行こう」という話になった。売り言葉に買い言葉でガキ側も「おお、行ってやる」と吠えたわけだが、正直私としても向こう側としても行きたくはない。 そんなわけで中高生グループの代表一人と近所の交番に向かいながら途中で手打ちして話し合ったわけだが、話をしてみると別にそんなに悪人というわけでもなく、話し合った後ジュースを奢る事によって解決した。ある意味間の抜けた妥協である。 しかし思うに、こうやって正面から「バカヤローコノヤロー」と怒鳴り合ってお互いいいたい事をいったから最後には握手出来たわけだと思う。正面から渡り合えば、人は皆わかり合えるという理屈ですな。 しかしこれはマニュアル的には全く間違った行動である。会社の指導はこうだ。 「客(未成年)側が何をやってもなるべく黙認する。ただし限度を超えたら警察へ通報して問答無用で補導して貰う」だ。これもまた人情の全くない話だ。勿論手を出してはいけないのだろうが、ちゃんとやってはいけない事をした時に大人が「駄目だ」といえる社会であれば子供もそうは簡単に大人や社会を舐める事は無いと思う。勿論本当に馬鹿なガキは馬鹿なので仕方がないが、大概の人間は口でいってきかせる機会があればそれで済むと思うわけ。しかし当社としては会社にそんな義務はないから、変なガキがいたら警察に任せてそれまでは一切無視しろとマニュアルに書いているのである。逃げているのだ。 大人の責任を放棄した卑怯なやり方だと思う。しかし、ではいざ店側がおかしな行動を取る少年少女に強い態度で当たるとどうなるかというと、子供が家に帰って親に言いつけて、両親がヒステリックに抗議しに来るのだ。会社はそれで負けである。お客様のいう通りです、申し訳御座いませんでしたとただ平謝りに謝るだけなのだ。何故かというと、本当に裁判に持ち込まれて負けてしまった判例等があるからだ。だから万引きや器物破損、営業妨害があっても店側は客に注意も出来ない。ましてや子供の場合は神様も神様だ。要するにある程度はやった者勝ち、やりたい放題の無法地帯と化しているわけである。 こういう世の中は糞も糞だと思う。だがこれが現実だ。今回はお互い「やり過ぎました」「いえいえこちらこそ」という結果になったので万事オーライだったが、いつもこんな漫画のような都合の良い展開になるとは限らない。性根の腐ったガキだったら、私は今頃上役なり何なりに訴えられてクビである。私も「自分は何も悪くない。クビにしたいならしろよ、バカ野郎」なーんてなっていたのだろう。要するに今日の私は運が良かっただけなのだ。間違った行動を取る子供がいたら、遠目に見ていていざ本当に重大犯罪(放火とか)を犯したら捕まえろというのが店員及びスタッフに与えられた命令である。 子供の人権を大切にし過ぎるあまり、間違った行動を取っていても叱る事も出来ない。それをするといけない世の中なのだ。こんな社会が健全であるとは私には思えない。 今回はお互い許し合える結末となった。しかしたまたまである。次回そうである保証はない。 次に、同じような事が起こった場合、私はどうすればいいのだろうか。触れないように適当にあしらい、最後は警察に任せればいいのだろうか。 こういう事で悩まなくてはならない世の中は、やはりおかしいと思う。
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