ホンダ、F1撤退す。
昨今の厳しい経済情勢の煽りを受けホンダがF1撤退を決定した。日本のモータースポーツ史を長くリードしてきた名門が「休止」ならぬ「撤退」を決意したという衝撃が拡がっている。
我々ぽっちゃり業界で言うと米女優クリスティーナ・リッチ減乳手術級の衝撃だ。アメリカのBIG3に公的資金が投入されるなど急激なる変革期、曲がり角を迎えている自動車業界だが、ホンダの発表は多くのモーターファンを悲しませる結果となった。まさに不況の負の連鎖と言える。
と言っても、私は昔も今も特にF1に対して興味のない純朴な青年である。ホンダがF1撤退して困る事が何一つあるわけでもなし、特にこのニュースを耳にしたからと言って、深い感慨が湧くとかそういう事も全くない。全然、これっぽっちも、パーフェクトにないわけだ。 青木りんAVビデオ進出を知った時の100兆分の1のショックも感じていない。世の中そんなものである。 しかしである。それでも学生の頃の若き私なら「F1の事はよく知らないが、Hondaが世界に挑戦を続けるメーカーである事は知っている。日本を代表する企業だ。それが表舞台から去るなどと、そんな事態があって良いはずがない」なんて考えた事だろう。明るい未来を夢見ているから、規模を縮小してでも参戦継続するべきだと思っただろう。人間誰しも子供の頃は夢に溢れているものだ。限りない未来を信じ、ポジティブな思考で前を常に見つめて走り続ける。それが若人というものである。 「いやお宅さん、なにご託並べてるんですか?僕は子供の時分から現実的であんまり夢に溢れているとかそういう子ではありませんでした。後ろ向きでしたし。けど、多分アナタよりはもう少し利口でしたよ(苦笑)。だいたい子供がみんな健全で純情だなんて発想が僕はあまり好きではないのです。お宅さんがどういう子供だったかは知りませんが。いずれにせよ全ての少年少女を同じスタンスで論じるのは画一的で貧相なものの考え方であるとしか言い様がありませんね、フッ」 ウルセーバカ、黙ってろ。お前なんかの意見は聞いていないのである。ここは私のブログなので、私の思惑通りに話を進めていくものとする。お前さんの感想なんぞはチラシの裏にでも書いておけばいいのだ。邪魔するな、なのだ。 そんなわけで話を戻すと人間誰しも子供の頃は夢に溢れているものだ。限りない未来を信じ、ポジティブな思考で前を常に見つめて走り続けるものなんである。 ところが現実、2008年12月、今現在の私の感想と来たら「そりゃカスミで飯は食えないもんなぁ。会社が生きるか死ぬかの瀬戸際でなのに夢を追っている暇(いとま)なんぞないわな。F1なんてカネ食い道楽に資金を注ぎ込んでいる場合じゃないよなあ」なんて言う、実に現実的かつ夢の無い内容なのだ。 いかんいかんいかん。歳を取ってものの考え方が深まるのはいいが、達観に走るようになってはいけない。私はまだ現実に押し潰され枯れ果てたオヤジにはなりたくない。脂ぎった中年は嫌がられるものだが、他人に嫌われない代わりに前向きに進むひたむきさを失ってしまう老人になってしまっては元も子もない。今ここに生きている意味すらないではないか。 遠くからかわいいぽちゃさんを見守る優しい紳士より、多少疎ましがられてもぽちゃさんに好きだと迫れる困ったジジイの方が絶対に正しい男の姿なのだ。その意味ではホンダF1撤退の方を受けて「まあ仕方ないですね」と納得している今の私自身には「お前はそれでもいいのか」と警告を送りたい。Thus are you satisfied? ぽちゃさんが手に入らないからと諦める男に愛しの彼女が出来ると思うか。 年功序列、適当に上司がお似合いの場をセッティングしてくれる古き良き古代日本ならばぽっちゃりした子をお見合い写真の中から探し出す事も可能だろう。しかし時代が違う。いや...否......時代の問題ではない。やっぱり好きな子のハートは自らの手で奪い取るぐらいの気概がないと駄目だ。諦める野郎は実入りが少ない。富士製薬の営業マンと同じである。少々強引でもアピールした奴が勝つ、それが私たちの住む地球という世界の真実なのだ。 Hondaは諦めた。 無論何時の日にか復活し、再び羽ばたく時が来るのかも知れない。しかし今は諦めた。羽を休めるのではなく、無期限に撤退すると宣言してしまっているのだ。もっともF1程巨額の投資を必要としないバイクレースは継続するらしいが。 この決断が英断となるか愚策と笑われるかは後の世にならないとわからない。しかし何にせよ、ホンダは今は諦めたのである。永遠の恋人であるF1という彼女と共に暮らす事を。 君も諦めるのか?ぽちゃさんに囲まれた快楽天国を求めて走り続けるのか? 答えは決まっているはずだ。 人生は限られているのである。 少々うざくても、私たちの歩むべき道は見えているはずなのだと信じたい。 たかがぽちゃさん愛好家でも、それぐらいの覚悟は抱いておいた方が良さそうだと思う次第である。 後悔しない未来のためにも。
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