真冬の二号警備員
晴れなのに寒い。完璧に冬になってしまった。子供の頃初めて石打後楽園にスキーをしに行った時は寒さを願ったが人生でその時だけである。私の中には冬を敵視する私がいる。そんな中師走という事で公共事業のラストスパートがはじまり、各地で道路工事が行われている。傍らに立つ警備員も寒そうだ。
何を隠そう尻を隠そう私もかつて交通誘導員(二号警備員)として生計を立てた時期があったものだ。 昔の話だ。転職に失敗し、とある会社を二週間で辞めたのである。まあ色んな意味でブラックな会社だったのである。あの時の判断は今でも間違っていなかったと断言出来る。しかし貯金は当然の如くゼロ。これはまずい、本当にヤバいという事で速攻で近所の警備会社に駆け込み面接し、警備員のアルバイト登録をしたのだが...交通誘導というのも非常に厳しい仕事だった。
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