田中慎弥を思う
周回遅れの話題だが、一月の芥川賞受賞記者会見で一躍時の人となった田中慎弥作「共喰い」を買ってみようかなと本屋に寄ってみたが、やめた。田中慎弥個人には関心が湧いてもその作品には特に興味が湧かないわけである。考えてみれば私には小説を読む習慣がない。文学にも興味がない。ぽちゃさんを愛するようには行かないのだ。
その代わりNHK朝ドラカーネーションのノベライズ下巻と、ついでに数年前の話題作、同じく朝ドラになった「ゲゲゲの女房」の文庫本を買ってきた次第である。ゲゲゲの女房は実業之日本社の本である。「静かなるドン」を看板とする出版社だ。静かなるドンとゲゲゲの女房が二枚看板とか、考えてみれば凄い出版社だ。とまあそれは良いとして、気になるのは田中慎弥・個人、その人である。
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