凄いぜAIG
AIG幹部巨額ボーナス問題で米国民感情が怒りのピークに達しているらしい。アメリカ政府から145億ドル(1兆500億円ぐらい)の公的資金(要するに税金)を受け破綻を何とか回避した米AIGの幹部社員に一人平均1億円(総額1億6500万ドルぐらい)のボーナスが支給されたのである。
共和党のチャールズ・グラスリー上院議員は「お前ら死ねよ」と発言したという。 気持ちはわかる。全然僕ってモテないんですトホホなんて感じのブログを書いていながら女の子食いまくりなブロガーがいたら後ろからバーチカルギロチンを照射されても文句は言えまい。それが私のライバルであるぽちゃさん狙いだったら尚更だ
しかしながらそれはさて置きこのグラスリーさん、本当に怒り心頭のようだ。 うちの会社でも真面目だがそんなに要領がよいわけでもない社員が会長の後輩という理由だけで抜擢、幹部登用され、不満分子が憎々しく思っているようだが同じようなものである。 「彼らが日本の例にならい、米国民の前で深く頭を下げて申し訳ありませんと謝り、辞任か自殺のどちらかをすれば、 わたしの気持ちは多少晴れる」 「日本の場合は大抵、謝罪する前に自殺を選ぶ」 「もちろん自殺してほしいとは思っていない。 ただ、日本企業のような態度が米国の企業にも欲しいと思った」 「(日本では)株主や納税者の信頼を裏切って経営を悪化させた企業経営者が深々と頭を下げ、謝罪し、遺憾の意を示し、反省し全責任を負う」 「このような謝罪、遺憾、反省の言葉はわが国では聞いたことがない。米国の企業経営者の口からも聞きたいものだ」 (CNNより) 大きく日本という国家が誤解されている気はするが、日本云々以前の問題として、要するに会社を傾かせた上に税金で生き長らえたに過ぎないのに高額報酬を受け取るウルトラクズ軍団に対して「ブッ殺すぞお前ら、大概にしろ」と言っているわけである。 無理もない。 オバマも冷静そうにはしているが怒りがマグマのように沸き立っている様相だ。どのような厳罰を下すのか、目が離せない状況なのである。 普通に考えてこんな事許せるわけがない。 私の場合仲間のぽちゃさん愛好家が素敵なぽちゃさんをGETすると「よくやったね、おめでとう」とは決して思わず「幸福がそういつまでも続くと思ったら間違いだぜ。夜道には気をつけな」なんて感じてしまうスモールハートの持ち主である。そんな私がAIGの幹部連中を許せるはずがないのだ。
"ポール・ホーデス下院議員(民主党、ニューハンプシャー州選出)は、「AIG」は「arrogance(傲慢)、incompetence(無能)、greed(強欲)」を表している、と批判した"Copyright (c) 2009 Dow Jones & Co. Inc. All Rights Reserved
うーむ、アメリカ中の皆様も私と同じように心の広い人間ではいられないようだ。と言うか民主党からも共和党からもサンドイッチバッシングとか、四面楚歌である。当然議員はおろか一般庶民も怒り心頭怒髪天を突く状態なのでAIGの今後の道程は大変な苦難が予想される。ただでさえ金持ちは嫌われるものなのに、この有様では無理もない。 そんな中ボーナスの返還を実行した人物もいるという。立派だ。立派過ぎる。私だったら絶対返さない。どんな理由を付けてでも貰ったものは俺のもの理屈で押し通すはずだ。 しかも一部返却とかではなく全額返却した猛者もいるという。まあこういう人は生活に余裕があるから出来るのだろうが、やはり素晴らしいと思う。私には出来ない。この人たちの今後を応援したい(しかしこの美談はアメリカ中の怒りの炎にかき消されてあまり話題になっていないという)。 その反面ボーナスを受け取った瞬間に退職願を出し速攻退社、ボーナス全額を手にトンズラしてしまった社員もいるという。 クズだ。クズ過ぎて笑える。 しかし私が受け取った立場だったらどうするだろうと考えると一笑に付すのも躊躇いが生じてしまう。人をクズ扱いするのは簡単だが、自分だったらどうするか?と考える事は大事だ。うん、きっと私だったら同じ事をするだろう。 でも私だったらそのボーナスを世界中のぽちゃさんを喜ばせるために有効利用すると思うんだ。こんなにぽちゃさんを愛している私ですもの。皆様わかって下さるだろう。 そんなわけで私が同じ立場にあった場合全額一切返還しない理由が科学的に説明出来た。満足である。 ところでAIGだが、昨年も似たような「事件」を起こしていたという。Wikipediaからそのまま引用しよう。 "2008年10月7日、米下院で開かれた公聴会の席上で、AIGグループの保険子会社であるAIGアメリカン・ゼネラル社の幹部が、公的資金の投入による救済が決定した一週間後の9月22日から30日にかけてカリフォルニア州南部オレンジ郡の高級リゾート地に関係者を集め、総額44万ドル(約4500万円)の「会合」を繰り広げていたことが判明し、米下院のイライジャ・カニングス議員は「米国民が救済資金を出すのを横目に、マッサージを受け、マニキュアを塗っていたのか」と批判した。 この件に関してはホワイトハウス広報官も「卑しむべき行為」と異例のコメントを行う事態となり、当初AIG側は「保険業界では常識的なことである」と正当性を主張していたものの、最終的には「もし開催を知っていれば中止させた」と弁明に追い込まれた。" (産経新聞より) 凄いぜAIG。私もこんな豪快な大人になりたいものである。 しかし日本も不況で苦しんでいるが、アメリカもこんなバカ企業の為に骨折って公的資金を投入したり苦労しているわけである。人類の苦しみは平等なのだろう。 こんな世の中で、ぽちゃさんだけでも守りたいものだ。 世の中金の遣い方が間違っている。人々を幸せに出来るのは私ではなかろうか。少なくともこんなバカ企業の幹部連中の私腹を肥やす為に税金を投入するよりは、私の未来に投資してくれた方が有意義だと思うのだが...どうだろう。
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