流石だ、さんま師匠!
24日、つまり昨日、明石家さんまがゲスト出演した「笑っていいとも」のテレホンショッキングで時間を大幅にオーバーするというニュースがあったが、実は生放送に到着が間に合わないレギュラーのSMAP・草剛(草なぎ剛)をフォローするために行った意図的な引き延ばしなのだったという。
さんまといえばお喋り好きの芸能人として黒柳徹子とタメを張る西の雄であり、誰もが「もーぅ仕方がないわねえさんまちゃん、本当に話し出し始めたら止まらないんだからぁ」と感じるところだが、事実今回もスポーツ紙やネット報道では最初そんな感じのとらえ方がほとんどだった。空気を読まずにいつまでもダラダラと話し続ける。確かに、明石家さんまならやりそうな事ではある。
例えば私が道ゆくぽちゃさんに見とれていたらマンホールに落ちて怪我をしたと言ったら「そうですね。ROUNDABOUTさんならやりそうですね」と思われてしまうだろう。 純粋な田舎者の処女ぽちゃさんにえっちを教えたら、病み付きの淫乱娘になってしまった。これもありそうな話だ。世の中たくさんの「いかにも」な話に溢れている。 *剣道着の匂いをかいだらあまりの臭さに失神した *バイアグラを服用したら気分が悪くなった *自分の娘を撮影してたら通報された *ジミー鈴木が矛盾だらけの嘘を吐いた しかし違ったのだ。剛くん(「草」が一部端末で表示出来ず「草なぎ」とひらがな表記するのも何だか間抜けなのでこれ以降は「剛くん」表記で行きます)は皆様ご存じの通り今年の4月に自宅近くの公園にて全裸酔っ払い大騒動事件を起こし警察のご厄介となり謹慎処分を受けていたのだが、特に事件性もなかった事もあり先日無事復帰した。そして一時降板していた"地デジ"のイメージキャラクターにも返り咲いたのである。そんなわけで24日午前、地デジを推し進める法務省の記念式典"デジタル放送完全移行推進の集い"があったのだが、「笑っていいともの生出演がありますので行きません」というわけにはいかなかったのである。 剛くんは今後無償でイメージキャラクターを続ける事を決めている。天下のジャニーズ事務所とは言えお上には気を遣わざるを得ないのだった。 そんなわけでつつがなく式典は執り行われ、無事終了したのだが、空気を読まないお役人はお偉いさんのスピーチが延々と続いた事で終了時刻は午後12時過ぎ。既に笑っていいともは始まっていたのだった。スネに傷のある剛くんサイドとしては「仕事がありますから途中で失礼します」とは言えずに最後まで現場に居続けていたのである。 どんなにタイプでない女の子が来たとしてもチェンジしなかったなら最後までお世話になるしかない。デリヘルなんかでよくあるパターンだ。 式典会場である港区元赤坂の明治記念館から新宿のスタジオアルタまでは直線距離で2キロ程度しか離れていないわけだが何せ真昼の東京都内である。剛くんを乗せた車は渋滞にも巻き込まれ、アルタ到着は放送終了直前の12時50分頃となったのだった。 剛くんの遅刻をお客様に悟らせないためにタモリが話を引き延ばし、さんまは「空気を読まず喋り倒し続ける痛い男」の役を買って出たのだった。自分のキャラを押し通して、緊急事態から観衆の目を逸らす事に成功したのである。 流石ださんま兄さん!マジで偉いと思う私である。 私も放送動画を見たがムササビの話で強引に話を引っ張ろうとする師匠の姿には涙が出る程だ。真面目な話ジャニーズ事務所的にも感謝感激するしかないだろう。結局その日テレビを見ていた視聴者は剛くんが送れてスタジオ入りした事に誰も気が付かず、無事に剛くん出演のコーナーも終了したのだから。 まあテレビで必要以上に喋り倒すというさんまイズムを貫き通し、自身もキャラを守り通しテレビに出ずっぱりでトークしまくれたのだから本人的にも満足だったのだろうが、でもやっぱり偉いと思うのである。有事に強い男は立派だ。うちの会社の上司連中と取り替えて欲しい気分である。 私もこれからさんま師匠を見習って如何なる事態に陥っても自分のスタイルでこなすクールガイとなりたい。 突然街中でぽちゃさんに告白されても。 突然近所のぽちゃ学生に交配をおねだりされても。 突然職場のぽちゃ人妻に色目使いを送られても。 あらゆるケースで最善の策を選択し、出来れば性愛的に最強の人生を送る事が出来るよう頑張りたく思う。 人生は突然変革の時が訪れるものである。 さんまがやってのけたように、私もスイスイとそんな苦境を乗り切れる男となりたいものだ。
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