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鳩山丸出航
新聞各社が一斉に世論調査結果を発表した。鳩山内閣の支持率である。
ところで個人的には何で全ての新聞社や通信社が同じ日に横並びで支持率を発表するのか不思議だが、特別な理由でもあるのだろうか。こう言うところにマスコミの胡散臭さを感じる次第である。ジャーナリズム精神を感じない。玉袋から裏筋までをぽちゃさんの堅く尖らせた舌先で舐められた時のような熱い息吹を発散して貰いたいところである。
 とは言っても新聞社の世論調査は世の愚民どもの多数意見をわかりやすく反映しているという点において非常に優れている。ランナーが埋まっている時点の松井秀喜ぐらいには信用出来そうだ。そんなわけで各社データを見比べてみたが、やはり似通った結果となった。鳩山支持率好スタートである。
朝日新聞では71%、読売では75％、日経75％。これが朝会社の新聞に載っていた数値である。web上で見たところ産経68.7%、共同通信72％となっている。
これは小泉政権発足時以来2番目の数字だという（媒体によっては3番目）。ちなみに不支持率は各社12-15%前後と言ったところだ。
圧勝である。横浜ベイスターズを相手にした時の今年の中日ドラゴンズみたいな感じと言えよう。今日は珍しく横浜が勝ったけど...（まあ、ランドルフが投げている時だけは互角に戦えるから例外的一日である）。
勿論内閣発足以降最初の調査だから祝儀的に支持率が高いというのもある。この20年の例で言うと最初っから不支持率が支持率を上回ってしまった暗黒政権は村山と小渕の二例しかない。特に小渕は「冷めたピザ」とか言われ、不支持率が支持率の倍になるという末期的ダブルスコアだった。
 ちなみに体重で言うと故・本田美奈子（38kg）と青木りん（非公式推定72キロ）ぐらいの体格の差を考えて頂ければよいだろう、それがダブルスコアだ。しかし今思うと最後までクズ政権のままだった村山アホ内閣と違い、その後は結構盛り返して頑張っていた気がする。しかし小渕さんは心半ばにして病に倒れた。私が当時勤めていた会社の帰り道、御茶ノ水駅で総武線から中央快速に乗り換えるためにホームで待っていたら目の前に見える順天堂医院の周囲がいつもよりやけに明るい。小渕総理が担ぎ込まれてマスコミが集結していたのだ。
さてそれはそうと、鳩山である。
これまでに内閣発足直後の支持率が最も高かった政権というと圧倒的に小泉だ。80％の国民を味方に付けたのだから凄すぎる。私もぽちゃさんの8割に好きだと言って貰えたら人生は最高だ。彼はそれどころか最後まで国民人気が高く、高支持率のまま走り通した珍しい政権を維持した。もっとも今思うと不況の中気晴らしにスケープゴートを求める国民の意識を上手い事煽り、郵政をバラバラにした以外の功績も特になく、格差社会を日本に植え付け自分は引退、アホ息子に世襲させるという「破壊しただけ総理」としてしか私としては記憶していないのだが。
 他に発足当時人気が高かった政権というと古くは田中角栄（72%）、最近では細川護煕（71%）、安倍晋三（63％）と言ったところだろうか。
さてこの顔ぶれで何となくお気づきになる方もおられようが、田中角栄はともかく他の二人のアホボンを見てもわかる通り、実の所支持率の高かった総理と能力のある総理はイコールの関係にない。国民は別に見る目を持ってはいない。何てったってあの福田康夫ですら支持率が5割を超えていたのだから。人間とはマスコミの意図的なミスリードで左右され、器でない者を担ぎ上げるものなのだ。正に愚かなる猿、意志を持たない風見鶏である。今回もマスコミ、近隣諸国（特ア）を抑えた民主党に乗せられているだけだ。創価学会票を抱えていただけの自民公明連合も大差ない気もするが...まあとにかく今回はマスコミは完璧に民主党の犬と化して麻生叩きに精を出していた。まあ...隙だらけだった麻生本人の問題でもあるのだが。ここら辺小沢一郎はフィクサーごっこが大好きなだけあって上手くやっているようである。
しかしどれだけ一時的な人気を得ても、実力がなければ現実に押し潰されるのが首相業と言うものだ。ぽっちゃり風俗だって60キロや70キロぐらいの中途半端な体格が一番お客さんが付きにくい。80、90あると人気姫になれるわけだ。三桁に達する嬢なんて本当に人気者になれるのである。つまりは突き抜ける本物の迫力、能力が必要なのだ。
 「生まない選択」なんていう本を出していた女を少子化問題の担当にしてしまうような民主党に何が出来るのかというと大変疑問である。
そんなわけで私は「フン、鳩山に何が出来る、ケッ」なんて具合に嫌な奴の顔になって、鼻で笑っている今日この頃なわけである。具体論を持たない理想主義なんて糞の役にも立たない。
しかし自民党に巣食う間抜けな老害や利権主義者が消え去っただけでも満足出来るわけだが（欲を言うと森元首相や小泉のボン辺りも落選していれば尚良かったのだが）。
とにかく民主党には「俺の所得を本当に100万円増やしてくれたらついて行ってやるよ」と、上から目線で傲慢に言い放ちたい。
ただ政権交代する事、自分が代わりの権力者になる事のみが目的の政党ではない事を証明して頂きたい。口だけの奴は信用していないのだ。先ほど上げた細川安倍の例を挙げるまでもなく、国民が歓迎して発足したからって上手くいく保証などこれっぽっちもないのである。
ぽちゃさんには真実が見えるが、政治には見えない。
私はともかく、期待してくれている人たちを悲しませないためにも、鳩山や小沢にはせいぜい頑張って貰いたいものなのである。
真実は何処に？
運命の神だけが知っている。人は掴むために足掻くだけだ。
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