クーデターの行く末
6月に中米、ホンジュラスで起こったクー・デ・ター。国外追放状態にあった前大統領マヌエル・セラヤが首都テグシガルパに戻って来たという。「わしは死ぬまで大統領をやるんじゃーい」という政策を強行しようとしたら軍部に槍を突きつけられ隣国ニカラグアに亡命、しかし権力を手放す意志は全く無いので再び首都に強行帰国、現在はブラジル大使館内に留まっているのだそうだ。
ナニ?「いつからお前のブログは世界情勢の時事ネタを扱うようになったのか。時事ネタを扱うならば扱うでせめて読売ジャイアンツのセントラル・リーグ制覇とか、旬の話題を取り上げる方が良いのではないかjk」とな? うん、気持ちはわかるが別に私は巨人ファンではないし、愛する横浜ベイスターズも敬愛の田代監督代行が正式な一軍監督に就任しないようで急激に関心が薄れていて野球の話題をしたくない気分であるし、何となく気になったホンジュラスの話題を取り上げたく思う次第なのである。
「待って下さいよ。そもそもここはぽちゃさん賛美ブログじゃないですか。カテゴリだってアダルトに強制移動されて一年半経つのですよ。みんなそんな風にちょっとえっちでぽっちゃり女性の話題に溢れたブログ記事を期待しているわけじゃないですか。それがあんたホンジュラスとかクーデターだとか全然ブログテーマ的に関係ないじゃないですか。そうやって読む人のニーズを全く考えずに適当に書き散らしているから訪問者の一日平均も以前の3分の1になってしまうのですよ。もう少し考えて書きましょうよ」 ウルセーバカである。私は自分の書きたい事を書くのだ。そんなわけで気にせず続きを執筆しようと思う。刮目せよ。 で、ホンジュラスだが、今の時代にクーデターが起こるだとか南米の歴史も変わらないものである。「まだそんな事やってんのか」と言うのが正直な感想だ。この20年で大きな変革期にある旧ソ連や東欧の各国ならまだしもいざ知らず、アメリカ主導の自由主義が確立し欧州ではEUが周辺地域を取り込みナショナリズムの平坦化を計っているこの現代という時代にこんな事をやっている民主主義国は正直辛い。今まで何をやってきていたのだろうという気分である。 未だに80年代の感覚で細身のアイドルタレントに夢中になっているおっさんが君の周囲にいたらどう思うか? 個人の趣味嗜好は自由とはいえ、やはり時代遅れのオールドモンキー感は否めない。細身の女体が持て囃されるような気の迷いが一般化される時代は人類の歴史でこの50年弱の歴史しかない。古来より人類は豊満な肉に覆われた女性を崇めて来たのだ。ちょっと全体的に裕福になり医学が発達した事によって皆が豊かな肉体を手に入れ横並びになった反動が痩せっぽちのガリを持て囃す風潮を生んだ。 しかしそれは気の迷いなのだ。トロイア戦争後の古代ギリシアにおける暗黒時代、ドイツ歴におけるナチス時代、少年画報社における月刊少年コミック創刊時、藤山寛美死去直後の松竹新喜劇、阪神タイガースにおける1990年代、今のプロレスリング・ノア、イスラム社会におけるジャーヒリーヤ()、等に当たる。同様だ。 人の世は上手くいかない時代、停滞期、無明時代を経て次の時代へと歩を進めるものだが、その過程においてどうしても間違った方向へ進みがちなものである。 若き日の酒井法子は当時のアイドルの例外に漏れず痩せていた。20代、30代の女盛りの時期になってもその頃のイメージに囚われ体型を維持していた。馬鹿馬鹿しい。女体は若き日はプリンプリンしていて、歳を取ったらむっちりと肥えるのが理想なのだ。だがそれをわかっていないノータリンは多い。彼女がシャブを長い事キメていたのは元々そう言うのが好きな性格だった事、えっちした時に気持ちがいい事もあったのだろうが、体が痩せ細る効果に魅入られていた事も重要な要素だったのだろう。彼女の価値観が「豊満>痩せ」であれば、覚醒剤に手を出そうなどとは考えなかったはずである。 クーデターというのも政治的な暗黒期に付き物だ。タイのようにクーデターが日常の風景になっていて誰にも深い影響が与えられないという例外的国家もあるが、それは常にタイの新しい軍事政権が王家を立てて王国制製を解体する意志を見せないからである。まあアメリカの政権が民主党だろうが共和党だろうが根本的な部分は変わらないのと同じだ。しかし中南米の軍事クーデターの場合は独裁政権打倒でクーデターを起こした新政府が何をやるかというとやはり同じような独裁政権を作るだけなケースが多いので、何というか真に不毛である。そうやって国力が疲弊して行くのだ。 無駄な歴史の積み重ねである。歴史に無駄は付き物だが存在する必要のない無駄もある。痩せた女性が持ち上げられる時代と同じで、下らない時代は今すぐ終わらせた方が良い。 はてさてホンジュラスの場合だが、やはり選挙でなく軍事力で政権を奪取した現政権に対しての国際社会の目は厳しい。 前大統領が追い出された理由は終身大統領制度を確立させるために憲法改正を目論んだためとされる。ペルーのアルベルト・ケンヤ・フジモリ元大統領も同じような事をやって失敗した。しかしフジモリの娘のケイコ・フジモリが2006年のペルー国内選挙でトップ当選を果たすなど、国民の感情と国際社会の認識は必ずしも一致しない。ここら辺はどんなに社会的非難を浴びようが新潟県民が田中角栄に投票し続けてきたようなものである(ちなみにケイコ・フジモリはがっちりぽっちゃりむっちりしたチャーミングな豊満女性である。私もペルー国民に成り代わってケイコを支持したい)。 ポルトガルのカーネーション革命のように成功と捉えられているクーデターもあるが、歴史が功罪の判定を下す以前の問題として現在には現在の事情がある。 アメリカ・カナダ・メキシコの強大三国は前大統領の支持を表明している。クーデター派はどちらかというと右寄りで、権力者や裕福層に支持基盤があるのだそうだ。つまり大多数のホンジュラス国民を味方に付けていないという話である。あほな民主主義者より実力のある独裁者の方が人々に好まれる事も政治社会の世界ではよくある話だ。今後のホンジュラスがどのような運命に舵を向けるか、注目して見ていきたい。 中米の未来は、まだまだ確立の世は遠そうだ。 ちなみにどうでもいいが私は今までずっとホンジュラスの事をホンジ「ェ」ラスだと思っていた。最近知った次第である。うーん、また一つ利口になった。長生きはするものだ。うん。
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