APPLE VS. Adobe
以前にもちらっと書いたが私のブログは古いHTMLの書き方(90年代の知識)で記述されており、レイアウトもHTMLで行っている。CSSすら使用していないので、五年後、十年後、二十年後と言った近未来のブラウザでこのページをご覧になった皆様方には非常に崩れた画面が目の前に展開されている事だろうと思われる。昔――少なくとも2010年の時点では――どのブラウザでも一応きちんと表示されていたのだ。
何でこんなことを書いているのかというとAPPLEがiPhoneやiPadでAdobeのFLASHをサポートしないと取り決めて、Adobe側も「そんなら俺らももういいよ、これからはGoogleのアンドロイド端末アプリに開発シフトするからおめーらのモバイルビジネスに関わるのはこっちからお断りだ。アーバヨ!」と柳沢慎吾なみに吠え面こいてビジネス打ち切りを示唆した事による。下手をすれば巨人・FLASHすら切り捨てられんとするIT業界の流れの速さ!驚愕せざるを得ない。
FLASHは現代のネット上における事実上標準のアニメーション・ツールである。 しかしこのFLASHが原因でバグやハッキングによるトラブルを引き起こしコンピュータが重大な危険に晒される可能性は確かに高く、現実に脆弱性を突かれた事案報告は多い。セキュリティに問題を抱えていると言う現実がある。 それにしても、それでもAPPLEのFLASH締め出しは閉鎖的な取り決めだと思える。 APPLEが新規格のHTML5を実装すればニジェール、もとい、コンゴ(今後)、FLASHはいずれ無用になると考えるのはわかる。 しかし影響力のあるメーカー自ら主導してそういう方向へ梶を切ってしまう、煽動すると言うのは実際どうなのだろうか。オープンアーキテクチャを重視しないネットビズが主流になる未来は個人的にご免被りたい。だがAPPLEのみならず、GoogleにしてもこれまでのMicrosoftにしても日本の携帯キャリア各社にしても、自社の取り決めを強引に押し進める権力集中独裁的手法が大手業種を中心に更に拡大しつつある危惧を感じる。私のぽちゃさんに対する想いがフリーダムであるように、IT業界も自由な世界であって欲しい。 独裁型は後戻りが効かず、馬鹿が権力を握ると破滅へ突き進む傾向がある。 田中角栄の真似をしてトップダウンの権力集中システムを整備したはいいが、特に能力がないので朝鮮半島に媚びを売るぐらいしか歴史に名を残せなかった金丸や、同じ手法を踏襲し与党のトップになったが皆様ご覧の通り何の実務遂行力も示せない小沢民主党がわかりやすい例だ。なに?最近ROUNDABOUTさんは政治のお話が多くてつまんない、退屈だ、しかも悪口ばかりでうんざりする、とな?オッケー、ブラザー、じゃ身近な例を挙げよう。 店長がアホだとぽっちゃりデリヘル店も衰退する。新大久保界隈でよく見られる風景だ。一握りの人間に権力を集中させすぎてしまう弊害はネット業界も同様だ。 果たしてAPPLEは今後十年に十年の業界を正しく導ける胆力と覚悟を持った企業なのだろうか。FLASHを嫌った理由は単にセキュリティ問題、そしてソフトウェア業界の雄としてどんどん発言力を強めるAdobeに対しての牽制だろう。これだけ影響力を身に付けたAPPLEというメーカーが、本音を有耶無耶にして「HTML5の未来を信じているからFLASHを採用しなかった」などと言葉を飾るのは感心しない。政治と同じで、行動の主目的が自分の権力の拡大集中でしかないと言うのは裏切り行為である。政治の場合は国民であり、一般企業の場合はユーザーだ。 ただFLASHには普及したとは言え今後の展開について多くの疑念が存在する事もまた事実だろう。HTML5が可能性に満ちた書体である事は確かで、その上で、正当に競争した上でFLASHを凌駕する、というのならば問題はない。その時APPLEの先を見る目は正しかったと評されるのみだ。 時代の流れは速い。ついて行けない。そんな中でいずれにせよ、私の、古い、CSSすら念頭に置かない書体は滅びる運命にある。ぽちゃさんを好きになったら意地でも他の体格の女体に興味を示さないように、私は十五年前の知識でHTMLタグを打ち続けている。 未来に乗り遅れないために、今からでもHTML5やせめてCSSの勉強でもした方が良いのだろうか。だがブログを書くためだけにそう言う知識を新しく覚えるというのも面倒なお話だ。 ああ疎ましい。 ネットの世界は黎明期過ぎて、覚えねばついて行けない事項が多すぎる。 私も大概おっさんなのだ。もう少し穏やかな成長曲線であって欲しいものじゃのう...ゲホゲホッ、ゲフッ...オエーップ! 生半可な知識で関わるのも、これはこれで大変なものなのだ。
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