嗚呼普天間基地問題益々混迷
普天間基地の昔の画像を見ると基地周辺に全く住宅が見当たらない事に気付く。要するに普天間周辺の住民は土着ではなく、米軍基地があるからと言う理由で沖縄県内のあちこちから引っ越して来た人々の街であることがわかる。
つまり「米軍様ぁ」と慕って飛び込んで来たはずの人々に何時の間にか「お前ら邪魔だ、どっか行け」とあしらわれているのが今の沖縄米軍の状況だ。ぽちゃさんを嫁に迎えたら離婚の時に家を取られたようなものか。人の世の切なさを感じる事態である。
それにしても私の住む神奈川の場合、横須賀や逗子、厚木、横田、相模原といった辺りではあんまり「米軍憎し」みたいな論調はない。軍人絡みの事件は多々起こるが、あくまでも軍人個人の起こした事件であり、そこで話は収まる。
思うに沖縄は狭く、どこに住んでも米軍の影響下から逃れられない。常に大きな存在として隣で大きなツラをしているわけだ。 そうするとだんだん疎ましさも倍増し、はじめは飯の種であっても、徐々に気持ちが離れて行く。夫婦関係みたいなものだ。 夫に愛想を尽かしたぽっちゃり奥様は私とコンタクトを取って頂ければ良いが、沖縄の場合常に傍に昔の旦那が居座っている状況にある。これはなかなか精神的にも大変そうだ。 ぽちゃさんが私に救いを求めるように沖縄県民も民主党に救いを求めたわけだが、何せ民主党は政権を奪取するためだけに「最低でも県外を約束しますよ」と言っていただけなので何の救済策も打ち出せず混乱のまま現在に至る。自民党と米軍がせっかく十数年掛けて名護への移転を決めてみんなそれなりに納得していたのに、「我々は県民の皆様の味方です!米軍を沖縄から開放します。公約しますよ!さあ、我々に皆様の一票を!」なんて具合に煽ってやって来たわけだ。そりゃあ「出て行かせてくれる」と言うのなら口車にも乗るというものである。全く民主党も罪な約束をしたものだ。 しかし政治家に限らず、思うに人の感情とは意外と適当なものである。普天間の住民にしても米軍の落とす金を目当てに移住してきたわけだ。時間の経過とともに、人の意志は変化していくというわけだ。 私も将来ぽちゃさんを嫌いになる時が来るのだろうか?うーん、そんな事はないだろう。と、思う次第である。しかし人間は変節する生き物だ。団塊の世代で大声を上げ学生運動に勤しんだ彼らが現代日本と言うシステムに無残なまでに組み込まれていったように、人は自らの意志と関係なくどんどん向かうべき道を曲げていくものである。そこを何とかぽちゃさんを愛する紳士として、迷い無く、正しい人生を突き進んでいきたいものだ。 普天間問題はありとあらゆるエゴが絡み合い、本質が見えにくくなっている。 本当の問題は何かを見定めて、今後どうするかを各自考えねばならない。私個人の意見は決まっているが、それは沖縄の人々と必ずしも重なる考えではないだろうし、また重なる部分もあるだろう。 自分の意志を持たないとどんどん流されていくのが人間の弱いところだ。人、それを愚民という。何時の間にか堕ちている事の無いよう、真剣に考えねばなるまい。 一つ言える事は、米軍が国外に移転した場合、沖縄-奄美諸島一帯は中国軍の脅威に即時晒されると言う事だ。中国は優しい隣人ではない。左翼に騙されるのは40年前の朝日ジャーナル読者だけで十分だ。 現状の自衛隊では守れない。自衛隊を強化するには兆単位の支出が必要だ。しかし民衆は「平和を愛する日本人、俺たち」と言う自己愛に酔って、自衛隊の強化も拒否するのだろう。日本の弱体化を狙う勢力は確かに存在する。左翼の動きにも注視せねばならない。 現実を直視出来ない愚衆に力を与えてはならない。 「アノー、ぽちゃさんの話はどこに行ったのですか?」 あっごめーん。最近のボク、この問題に関しては結構真剣なの。許してチョ。
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