カラオケ一代男の野望
歌は力である。「ボクたちもプロの歌手みたいに伴奏付きで唄いたい」そんな庶民の願いを気軽に叶える偉大な発明がカラオケ(拉OK)だ。全くこんなものを普通に普及させてしまう日本人の底力は大したものである。
だがカラオケには重大な弱点がある。それは一緒に店に入った他人の歌を聴かねばならぬと言う苦痛を伴う事だ。これは重篤な事実である。 嫌いな上司がいい気分になって「だよねー」なんて歌い出したら私たちは正義の御名に於いて天誅を加えねばなるまい。また入社したばかりの生意気な新人が聞いた事もない最近のアニソンを熱唱しだしたら我々はどう対応すれば良いのか。後ろからビール瓶を投げ付けるわけにもいくまい。いちいちそんな反応をしていたら周囲が敵だらけになってしまう。蓮舫のように。
ちなみに私は民主党も蓮舫も当然の如く大嫌いだが事業仕分けに関しては若干興味がある。要らない事業は確かに存在する。どうせ小沢に擦り寄った事業は生き残るのだろうがそれでも要らないものは要らない。滅んでしまえと言う事だ。でも郵政もしっかり仕分けやがれ、このダブルスタンダード野郎どもがと民主党にはやっぱり一言悪口を物申しておこうと思う。 カラオケに話を戻すと、自分が歌うのは楽しいが他人の歌を聴く趣味はないと言う現実がある。これは致命的なカラオケの弱点だ。イギリスでもかつて「便利だがムカツク発明品」の1位にカラオケマシンが輝いた過去があるが気持ちはわかる。他人のカラオケ程見ていて空しいものもない。 だがかわいいぽちゃさんが乳をプリプリ肉をフリフリ一所懸命歌う姿なら見ていて癒される。これはぽちゃさんの持つ大きなアドバンテージだ。他人の恍惚の表情で自分に酔っている姿を眺めねばならないと言う苦痛の時間帯(冷え切った空間)が、豊かな時間帯(暖かな空間)に相転移するわけだ。英語で書くとphase transition。正に時空超越、デス・ドライブもびっくりだ。コスモ、俺たちは、やる事が全て遅かったのかも知れん。 いや遅くない。 肉肌溢れる潤いの女体国家を形成すればカラオケと言う困った空間は善の世界へとメタモルフォーゼ(日本語で言うと変態)するわけだ。歌と肉の楽園、正しく桃源郷である。金正日と一部の高級閣僚にしか酒池肉林が許されない貧弱な世界も地球上にはあると言うのに、私たちは気軽にカラオケボックス(カラオケ付きラブホでも可)とぽちゃさんがの組み合わせで簡単に到達出来るわけである。日本人で良かったと胸を撫で下ろさざるを得ない。 問題はカラオケする場はその辺に転がっているがぽちゃさんの調達はままならないと言う事だ。 ドラクエならルイーダの酒場で都合の良い仲間を手に入れる事は簡単だが現実はそうはいかない。全盛期の佐々木のフォークを打てと命令するようなもので、打てれば苦労はしないが打てないから困っているのである。ぽちゃさんがそこにいなければ、カラオケなる空間は陰鬱でじめじめとした、老害川淵が権力の座に居座るサッカー協会的な暗黒のままに違いない。
*21世紀突入後の各プロレス団体 *津山三十人殺し事件 *試合中に髪型直していたら朴智星にスペース突破されてシュート決められちゃった遠藤 *「はらたいらさんに全部」で外しちゃった人 *あっけなく切り捨てられちゃった北海道拓殖銀行行員 *湘南爆走族連載終了後の少年KING *金日成の農業政策 *アパルトヘイト解放後のヨハネスブルグ *親が大学の合格通知を読み間違えて不合格なのに合格と勘違い *友軍機かと思ったらアンナマリーのダギ・イルス *紅茶だと思いこんで一気飲みしたらコーラ *「こりん星」以降の小倉優子 *吉野家
世の中には色々な種類の暗黒があるが、どれもこれも一筋縄では行かないと言う話だ。そんな中たった一つの希望の有無が私たちの幸せを左右するのである。 パンドラの箱にはぽちゃさんが眠っていた。柔らかい肉に包まれた幸福こそが我らの終着駅である。それは枕崎駅のようになんだか寂しげな存在ではなく東急渋谷駅ぐらいの賑やかな世界であるはずだ。 ぽちゃさんが歌えば陰鬱な演歌は女心を巧みに顕した名歌になるし、脳天気なアニソンは明るく楽しい人生の応援歌になる。男が額に皺を寄せて深刻そうな表情で井上大輔の哀戦士を歌っていたら「うわー、アニヲタキモーイ」の一言で切り捨てられてしまうはずだ。 ところでどうでもいいがここまで書いたところで「カラオケ」という文字をずっと打ち続けていたらゲシュタルト崩壊を起こしてしまった私。疲れているのだろうか。中年になってしまったのだろうか。否、私はまだまだ健在だ。こんな所で朽ち果てたくはない。 麗しきぽちゃさんと心ゆくまでカラオケで歌い上げる。それぐらいのパワーは持っておきたいと思う次第である。 ちなみに私は主に70-80年代の歌を歌う男である。それもアニソンメインだが、「何が悪い」と開き直らさせて頂きたい。うん。 (一応カモフラージュ用に一般の歌謡曲もリストに入っているが、やはり昔のアニソン中心である事は隠しきれぬ事実と言えるだろう。私は平成に入ってから殆どアニメを見ていないので、一般人はおろかオタクとも話が通じ難いという困った人種でもある) カラオケは色々弱点はあるが気晴らしにはとても良い。 皆様も楽しく歌って素晴らしい時間を過ごそうではないか、なあ!
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