革命の時間ですよ!
ただひたすらぽちゃさんを眺めていれば心も安らぐ人類社会。しかしながら現実は厳しく、労働と搾取の狭間で一所懸命に涙の汗を流すしかないのが我々プロレタリアートの辛いところだ。
勿論ウエスタン・ラリアットとは何の関係もない。無産階級、社会の基盤であり尚かつ奴隷である労働者の事である。現代では不安定な生活基盤しか有さない階級としてプレカリアートなる造語まで生まれ、定着しつつある。私も契約社員なのでこのカテゴリに属する人種だろう。
しかし会社によると「契約も社員である。責任も業務内容も正社員と同じだ」との事。同じなわけがあるか。契約と正規と言う雇用形態で同じ「社員」を分けているのは他ならぬ会社、お前だろと強く主張したい。会社側も実はわかっているので、安い賃金で同じ仕事をしてくれる非正規には腫れ物のように触れ、扱いをしているわけだ。私は人間としてのプライドのために仕事をしているが、「我が社」なる企業のために働くつもりは毛頭ない。その辺舐めるなと言いたい。舐められるのは亀頭だけで十分だ。ぽちゃさんには存分に舐めてもらいたく思う。 そんなわけで(どんなわけだ)会社の研修期間が始まったのだが、全く行きたくない気分でいっぱいである。特に筆記テストが面倒臭い。満点を取っても昇給にも昇級にも一切関わりなく、赤点の時に注意を受けるだけという下らなさ過ぎる代物だ。意味がないからやめましょうよと以前口にしてしまった事があるが渋い顔をされただけでペナルティを受けるわけでも何でもなくそれ以上何も起きなかった。要するにそれだけの程度の代物なのである。 しかしこんな会社でもこの不況下ではまともな方で、世の中には真の意味で労働者を使い捨ての駒としてしか扱っていない企業も多々ある。「正社員、週休制(つまり週休一日)、月給13万円」と言う求人を見た。しかし驚きはない。 今の会社には不満だらけだが、私も無駄に年を重ねて経験則として知識を得た。即ち「我が社はこれでもマシな方なのだ」と。酷い話だ。 うーん不景気である。だが終身雇用制度が崩れ、私たちは会社という鎖から解放されつつある自由人であると言える。研修は面倒だがそれぐらいだ。会社に諂う代わりに、個々の喜びを追い求めて充足すれば良い。人の可能性は有限だが幸運な事に我々は千里眼を有していない。実質、無限なのだ。 プレカリアートたる私たちはぽちゃさんを愛で、慈しむ時間を得た。本当に大切なものが何処にあるか、見据えるためのチャンスなのだ。 絶望はない、真に求めるものが見えているから。 私はぽちゃさんが好きだ。君には君の道程が鮮明にイメージされているだろうか。 無限の中の、自分の道を見付けるが良い。一本で構わない。一筋の希望があれば、君は惑うことなく導かれるだろう。
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