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NASA大発表
「地球外生命に繋がる宇宙生物学上の新発見について12月2日に全世界同時中継で記者会見する」
プレスリリースと同時にすわ宇宙生物の発見か！？と世間を騒がせ、世界的に注目されたNASAの大袈裟かつ人騒がせな会見によると、「リンの代わりに有害物質として名を馳せる砒素（ヒ素）を取り込み生命活動を維持出来る細胞が見つかった」と言う新事実が発表された。
 NASAがわざわざ勿体ぶった予告までして大々的にネット生中継を挙行し発表したニュースである。
これはストリップ劇場に行ったら青木りんの代わりに毒カレーのおばさんが踊り子として出演していたぐらいの衝撃をもって受け止めねばならぬレベルの事態なはずだ。しかし正直なところ、これがどれだけのビッグニュースなのか？
私の知識では考える時間が必要だ。
NASAがビッグニュースだというからにはビッグニュースなのかもしれない。しかしそれでは「石原都知事が言っていたから尖閣諸島の事件では保安庁職員が銛で突かれたはずだ。だって都知事が言っているんだもん、本当なんだもん」と言い張る困ったお兄さんと一緒である。偉い人が言っているから真実なのか。考えねばなるまい。
（都知事の名誉のために言うと石原は「仄聞だが」と前置きしている。しかし都の漫画規制に関しての頑な姿勢を崩さないところを見ても欠陥のある人間であることは間違いないが）
内川がFAでソフトバンクに行ってしまったぐらいのビッグニュースだろうか。
市川海老蔵が夜の西麻布で半殺しにされたぐらいのビッグニュースなのだろうか。
それとも歌丸師匠が笑点で死に損ないと罵られるぐらいのビッグニュースだろうか。
 *少年KING廃刊
*アップル、ビートルズの楽曲を販売開始
*近鉄球団消滅
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*千年女王はメーテルなのか？
 古来人々を惑わし続けて来たら大ニュースの数々を見、比べて見ても、今回NASAが発表したニュースの価値はどうにも計りかねる感じがする。多くの人々にしてみればお隣のぽっちゃり奥様のTシャツは胸に輝く透け乳首の方がよっぽど興味津々かつ多大な出来事と思われるだろう。
ここでお話を整理してみよう。 本来生物が生命体を維持するには酸素、水素、窒素、炭素、硫黄、リンが絶対的に必要とされて来た。リンがポリリン酸エステル鎖として生体遺伝子情報に関わっている事は良く知られている。勿論私はついさっきまで知らなかったが。
しかし生命体にとって毒物としての意味しか持たないと思われていた砒素をリンの代わりに体内に取り込める生体が発見された事で、生命はかなり過酷な条件の下でも存在し得る可能性があるのだとわかったのである。これにより従来想定されていた地球型生命以外の生命体、宇宙人がこの宇宙上に存在する可能性が示唆された。これはとんでもない大発見なのである、と、NASAさんは言いたいのだろう。
私たちはどうすれば良いのだろうか。
驚いてあげれば良いのだろうか。盛り上がってあげれば良いのだろうか。
 「宇宙人存在確率上昇、やったねパパ、明日はホームランだ！」
「宇宙人存在確率上昇、いけるぞコスモ、パワーは上がっている！」
「宇宙人存在確率上昇、君、年収いくら？俺は人間国宝になって六十まで毎年二億貰えるんだけど」
一応、面白い事を書いたつもりなのでクスリとでも笑ったりして頂ければ幸いだ。しかしWikipediaを読むと酸素の代わりに砒素を使って光合成を行う微生物がいる、とか書いてあるし、そもそも砒素とリンは類似点の多い元素なのだそうだ。超人ロックとスターシマックぐらい似ているのだろうか。ボンバルディアとエンブラエルのRJのようにわかる人には全然違うとわかるが興味ない人には細かい違いが見えにくい違いに過ぎないのではなかろうか。
 確かにぽちゃさんを愛する我々も全く関心のない人間から「ただ肉の多い女体だろ。普通の女体とどう違うんだ」と問われれば説明は難しい。肉量が違えば歴然と差違が発生すると言う当たり前の感覚が理解出来ていない程度の低い人間を相手にするのは困難だ。
NASAのエリートたちも「おやおやこの大発見の凄さが理解し切れないと言うのですか。やはり所詮は東洋の黄色い猿。ジャップには難し過ぎたのかも知れませんねオホホホホ」なんて見下しているのかも知れない。悔しい。 ここはよくわかっていなくても「いや俺は昔から知っていたよ」と言い張るプヲタの如く、悠然と「素晴らしいニュースだ、世紀の大発見ですな父上」と、デギン公王に微笑みかけるギレン総帥のように振る舞って行きたいところだ。
地球外生命体に関して重大な発表だったのだとNASAが言うからには認めてあげても良いだろう。
宇宙人はそこにいる。
ぽちゃさんのふわふわな肉に囲まれた喜びを享受する愛奴隷のように、大らかな心でNASAに接してあげられたいものだ。
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