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クニマス再発見！矢口高雄もびっくりだ
七十年前に絶滅したはずの田沢湖固有の淡水魚「クニマス」が遠く山梨県は西湖に生息していた。驚きである。ソバージュの女子高生が現存しているぐらいの衝撃だろうか。
或いは一人で「崖の上のポニョ」のボーカルからギター、ベース、等全て（六役）をこなしているアマチュア（多分）シンガーの姿をニコニコ動画で初めて見た時の衝撃に近いものがあるかも知れない。
【ニコニコ動画】『崖の上のポニョ』おいたんが一人で遊んだよ
荒削りプレイ（この人のプレイリスト）
 そんなわけで話を戻すがクニマスである。ハリスの旋風ではない。それは大山のぶ代のドラえもん以前の代表作主人公、石田国松である。「ドラえもん以前の大山のぶ代の代表作はザンボット3の神勝平に決まってるだろうJK」とか「いやブーフーウーのブーだろう」とか言う議論はこの際置いておこう。ここはオタクのアニメブログではない。ぽちゃさん大好き星人によりぽっちゃり女体愛好賛美ブログである。
 クニマス。日本最深の深度を誇る秋田の片田舎に佇む田沢湖にかつて生息していた固有種である。しかし太平洋戦争の折、軍需増産と言う国策の名の下、水力発電に利用していた近郊の玉川温泉水（玉川毒水と呼ばれる強酸性水）の流入により、田沢湖の生態系は全滅したと言う。一つの生態系を簡単に絶滅させてしまうなど、そんな事が許されるのかという気もするが当時は戦争中であり、しかも環境汚染という概念が殆ど存在しないような時代だったため、「田沢湖にしか生息していないクニマスは絶滅してしまいました。おしまい」と言う程度のお話として処理されてしまったらしい。恐ろしい話である。ぽちゃさんの乳に顔を埋めたら窒息死してしまったような怖い話だ。
 参考サイト
だがしかし、昭和初期に人工授精の実験をするために全国各地の湖に卵を送ったという記録はあったという。そこに一縷の望みを託し、九十年代、当時の田沢湖町が主催して「クニマスを見付けた者には償金をあげます」と言うイベントが二度程開催されたようだが、呆気なく企画は失敗したようである。
そんなわけでニホンオオカミやニホンカワウソのように幻の生物として知られていたクニマスであったが（勿論私は知らなかったが）、タレント兼イラストレーターのさかなクンがクニマスのイラストの参考のために取り寄せた近親種のヒメマスを西湖の業者から送ってもらったところ、どう見ても本物のクニマスにしか見えない個体が混じっていた事を発見、イラスト依頼主の京都大学中坊徹次教授らの鑑定により絶滅種であるクニマスである事が確認されたという。
 さかなクン、すげえ！流石は大学に行っていないのに客員准教授として海洋大学に採用されてしまうまでの魚馬鹿である。そう考えるとぽちゃさんが好きなだけの男たちにも救いはあるのかも知れない。ただ、さかなクンの魚を好きという思いはかなり本物だ。さかなクンはぶっちゃけ図鑑を中心に魚の知識を徹底的に集積しているだけのオタク系ファンに過ぎなかった。研究者タイプではない。通常そう言う人間はそんなに重用されない。ましてやネットがあれば世界中の論文や辞典にアクセス出来る時代である。だがさかなクンの知識量は半端じゃなかった。ネット上に転がる以上の知識を頭脳に叩き込み、行動し、現場の実行部隊として京都大学チームの誰よりも信頼を受ける実績を積み上げてきた。権威である京大中坊教授の推薦と今回の実績を論文にまとめ上げれば海洋大学准教授からの昇格も可能だろう。学者なんて大した能力がなくてもやっている人間は数多い。学歴が専門卒でも、本物のスペシャリストがなってもいいではないか。
ぽちゃさんを好きだと叫ぶ自分自身の思いにさかなクン程の情熱があるか。深く考えねばなるまい。
クニマスはいた。田沢湖からは姿を消してしまったが、その遺伝子は脈々と富士五湖に受け継がれている。好きこそものの上手なれとは言うが、真実の情熱を一つの事に注ぎ込む事は難しい。
 ところで西湖の環境が保たれればクニマスは今後も生き続け、途絶える事はないだろうという教授の見解が伝えられたが、西湖、本栖湖、精進湖は西暦800年前後頻発した富士山の噴火で一つの湖が溶岩流により分断され形成された湖であるという。そんなに昔の話ではない。近い将来富士山の噴火があればまた生態系も大きく変わっていってしまうだろう。その時までに繁殖した西湖のクニマスたちが、ふるさとである田沢湖へ戻れる日は来るのだろうか。
田沢湖は七十年代から中和対策が開始されており以後四十年経つが未だ強酸性水汚染のダメージから回復しきっておらず、まだまだ史の湖の汚名を払拭するまでには至っていない。
クニマスの生態系の如く愛も脆く壊れるものだ。
慈しみの心を絶やすことなく後の世に伝え続けるためには、せめてさかなクンレベルの情熱が必要である。君は今、ぽちゃさんを愛しているか。情熱が、全てを左右する。
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