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想定外の物語
心ない人間による東京電力への嫌がらせが進行しているらしい。そう言う私もどちらかというと心ない人間の一員だが、それでも直接暴力的行為に訴えても仕方がないとは思ってる。
（今日はイラスト書くのが面倒臭いので拾い画像貼りです。ハイ）
やるならやるで、もっとネチネチしつこく責め立てるべきだ。と言うのは冗談としても、実際問題そんな事をしていても自分の生活が向上するわけでもなく、出来る事と言えば白く冷たく醒めた目で東電と東電社員を眺めるのみである。
 しかし実際に苦情、脅迫も目立ちはじめたと言う事で、東京電力は社員の安全を守るために社員寮の表札から社名を消したという。震災数日後には黒い粘着テープを貼って看板を隠し、現在は社名のない看板に取り替えているという（この件でCNNによるフライデーみたいな突撃取材を食らって大騒動になってしまったのはご愛敬である）。津波に対する原発の設計は全くの「想定外」だったようだが、社員の安全を守るための暴徒の存在は想定内らしい。想定出来れば対応も出来る。だったら津波対策も少しぐらい考えていろよと全力で責め立てたい気分である。
 岩手県の普代村で五十年前の村長（和村幸得：故人）が「意地でも十五メートル超級の防波堤を作る」と押し通して現実に今回の大津波を押し返したというお話が美談として語られているが、ちょっと前までは「公共事業で業者と癒着してただけの典型的な昭和の村長様」「こんな無粋で無駄なもんを作りやがって...」とか言われていたのだろう。だがそれぐらい気合いを入れて想定、対策を進めなければいけないのだという教えでもある。そしてそれには正しい現状を把握する能力が必要だ。和村村長は賭に勝ち、五十年後に村人から崇められる存在となった。
さて明らかに敗色濃厚なのに「負け戦なのでは？」と口にする人間が非国民扱いされたように、東京電力内部では「安全安全」と謳っているうちに有りもしない安全神話を有ると思うようになり、通り越して安全を疑う思考を持つ事すら許されなったわけである。想定すら許されなかったわけだ。まあ日本人らしい弊害である。ネトウヨである私としてもちょっとフォローしたくない日本人の特性だ。うちの会社と同じだ。
全体主義なのだ。
 官僚主義から来る思考的硬直を諫める声も多いが、官僚がどうの、財界がどうのではなく、それ自体が日本人の特徴なのだろう。そうでなければ米倉みたいな何の魅力もないじじいが経団連の会長を務められるわけがない（副会長は誰あろう我らが東電の清水仮病社長である）。あんな気色の悪い男がトップに立てる国は日本をはじめとする東アジアの悪い特性である。
東京電力の口にする「想定外の事態」とは、想定したけれどもそれ以上の事態が起こったと言う意味ではなく、ただ単に最初から想定を放棄していただけに過ぎない。これがお隣のぽっちゃり主婦が春めいてきて薄着になって来たのでよく見たら想像以上の爆乳をユッサユッサ揺らしていたという感じに想定外なら素晴らしい想定外だが、残念ながら東京電力の想定外は悪い意味での想定外だ。爆乳のぽちゃさんがお隣に引っ越してきたと思ってよく見たら無職の元力士だったというところだろうか。 これが八百長認定されて追放された連中だったら救いようがない。ところで、何で元千代の富士の九重親方は八百長のかどで追放処分にならないのだろうか。大横綱だった事は知っているし私も好きな力士だったが、八百長に荷担していた事は間違いない話だと思うのだがどうだろう。適当に選ばれて放逐されんとしている二十三人には心から同情申し上げたい。
それはそうと二十三人の力士たちもまさか自分たちが現場に関わっている時代に八百長疑惑が噴出して、自分たちだけが処分される時代が訪れるとは完璧に想定外だったに違いない。しかし力士たちはともかく、私たち一般庶民にとっても東京電力（ついでに経済産業省も）がここまで腐り抜いた資本主義社会の歪みを体現したような糞企業だった事は正（まさ）しく想定外だった。
*デギン公王を屠ってご機嫌にしていたら後ろから妹に射殺される
*余裕ぶっ放いてビクトリーロードを闊歩していたらダイユウサクに差し切られる
*野党に落ちぶれた自民党を見限って飛び出たつもりが自分が国民に見限られる
*auのスマホ戦略
*遊び半分で煙草の箱の銀紙にガスを入れて遊び半分で引火してみたら小学生びっくり、涙目
 世の中様々な想定外があるが、東電の愚かさにはホリエモンにも小便垂らして馬鹿になってしまうまでの衝撃を与えたに違いない。
想定外は、気になるあの子の性欲の強さだけで結構だ。慎重で有り過ぎても有り過ぎると言う事はない。うちの会社の上層部にも伝えたい。いい加減に警報システム取り替えろ、バカ（東京電力が古くなり過ぎた福島原発に保険をかけていなかったという話が問題とされているが、我が社でも同じ事が起きているのであった）。
大切なあの子との出会いは想定外であっても構わないが、常に「もし出会えたら」は考えていた方がいい。
本番で本領を発揮出来なければ意味がない。想定、想定、また想定。
想定外だなんて言い訳は、決して許されないのだ。
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