Fly From Here
紆余曲折の末、YESが新作アルバムを発表した。実に十年振りの新作である。メインメンバーがどいつもこいつも還暦を迎えても尚新しい作品を生み出せるパワーを持っていると言う事は幸せな事だ。メインメンバーであるジョン・アンダーソンやリック・ウェイクマンがいないし新ヴォーカルが素人に見えて仕方がないがまあいいだろう。新作Fly From Hereはアメリカでも久々にベスト40に食い込む健闘を見せた。
こわれもの(70)Fly From Hereレビュー まあこの作品についての個人的感想は上記のブログ記事で書いたからいいとして、肝心な事は、男は幾つになってもやりたい事をやり、過ごすべきだと思ったという事だ。先に「素人にしか見えない」と揶揄した新ヴォーカルのベノワ・デヴィッドにしても1966年生まれだからとても若いとは言えない。しかし歌手である事を諦めきれず齢四十を重ねてもグダグダとステージ活動を続けていたら、プログレ四天王の一角である天下のYESから誘いを受け世界デビューを果たしたわけだ。
「私ももういい歳だし街中を行くぽちゃさんを見ていちいちハァハァしているというのも如何なものか?」等と自問する毎日であるが、「いいのだ」と、彼らの姿が教えてくれる。ウルトラマン風に言うと「構わない」。I think it's good.
見よこの自然体を!ロックンローラーと言われた方々でも平等に歳を取る。しかしわざわざ内田裕也のように粋がらなくとも、今いる自分の、自分なりの出来得る限りの努力で頑張る事は出来るのだ。若き頃ハデハデの衣装でステージに立っていた彼らが今は「普段着だろそれお前」と言わんばかりのシャツ姿でお客様の面前に現れても、ライブが始まれば全力で楽器を叩くわけである。その姿は説得力そのものとして、私たちの心に刻み込まれる。 お父さんになってもおじいさんになってもぽちゃさんを見て悶えていいのだ。むしろ悶えよ。 答えはこれだ。私たちは、止まることなく我が想いを突き詰めれば良い。
ちなみにこれは三十年前の同じメンツである。上の画像のうちの五人がこの画像に収まっているわけだが、時の流れとは見事な者だ。素晴らしいまでに皆様容姿が激変している。しかし良いのだ。仕方がないというか当たり前の事なのだ。当時三十歳前後だった連中が更に三十年経てば見た目が変わるのは当然だ。問題は中身だ。 男の子はいつまで経っても頭の中身が小学生で、女の子はいつまで経っても中学生だと思う。瑞々しい感性を大切に抱き続ければ、きっと誰にでもチャンスは訪れる。 私もぽちゃさんを見て心躍る男で在り続けたい。私の信条は、詰まるところそれだ。 YESも歌い続け、素晴らしい楽曲を世に送り続けている。私も負けてはいられない。 かわいいぽちゃさんを常に求め続けて行く。そしてサムシング、何かをこの手に収めたく思う。
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