Move Yourself ! しかし Think Well !
先程、腐りかけの白米を食してしまったが無事である。 酢飯かなんかにしようとして家族が取って置いたうちに忘れられ一晩放置されていた一品で、温めると強烈な腐臭を発する代物だったらしい。 帰宅後あまりにも腹が減っていたので冷や飯のまま食べてしまったのだった。それでも人間不思議なもので特に調子を崩したわけでもなく今に至る。 これは「お前は素敵なぽちゃさんに出会えるまでくたばるわけにはいかないのだ」という、我々人類を超越した高位存在体からのメッセージなのかも知れない。 そうであれば現世も捨てたものではない。もし本当にぽっちゃりを司る神がいるのなら、私は浄土真宗からの改宗も厭わぬ覚悟を持っていると断言するのもやぶさかではない。 しかし、である。ここで興奮せずよく考えてみよう。冷静に判断するとそんな神はいない。いるわけが無い。
そんないもしない神様に祈りを捧げるなんて無駄にも程がある。 「運命とは自分の手で切り拓くものだ」とはチェット・アトキンスの言葉だが(らしい)、昔の人はいい事を言うものだ。 突然財布を掏られたりスクーターを飛ばしていたら前を走行するトラックから砂利がこぼれ落ち顔に跳ねて来て痛いという事はあっても、逆に財布を拾ったりトラックからぽちゃ子さんなドライバーが運転席から降りてきて「申し訳御座いません、このお詫びは私の体で支払います、縄で縛るなり肛門を拡張するなりご自由においたぶり下さいませ!」なんて展開が起こる事は有り得ないのが人生の難しいところである。 そう考えると韓国人スリ団が山手線で暗躍したり、鏡を使用しての覗き見行為では飽き足らず直接痴漢行為に走ってしまう大学教授がこの世に存在する事も致し方なく思えてしまう。 「待っていても事態の好転が望めないのなら、自分から求めるものを掴む」という思考の果てに行き着いた行動なのだろう。 攻撃は最大の防御なりという言葉もある。 確かにイチローがバッティングに何ら興味を持たぬ人間で「僕は外野守備にしか興味が無いんです。打率はそこそこでいいからとにかく守備の達人になりたい」なんて口にして、実際に打率.247本塁打0打点23盗塁3の成績に終わるもアメリカン・リーグのゴールドグラブ賞を獲得したとする。それでイチロー本人がどんなに喜ぼうが、見ている方としてはそれでは全然食い足りないとしかいいようが無い。 ヒットを打たねばイチローではない。ヒットを打たないイチローや活躍できない野茂や羽生名人(棋士)なんてただの根暗、変人、いけ好かない野郎に過ぎないと賭博黙示録 カイジ第一巻(講談社:刊)にも書かれていた。確かにその通りかも知れない。 ここで勘違いして欲しくないのは決してこれは私が口にしたことではなくカイジの作者福本伸行氏が書いた台詞だという事だ。そんなわけでこの文章を読んだ彼らのファンは私でなく福本氏に抗議の手紙なりメールなりを送って欲しい。くれぐれもその辺間違えないで頂きたい。私はただ引用しただけだ。 話が逸れたが要するに欲しいものは自分で掴みに行かなければいけないという話である。 ニュートンのように木から林檎が落ちる姿を見ただけで万有引力の法則を編み出したとされる逸話もあるが、それは作り話だと後の研究家に否定されているし、例え本当の話だったとしても「常に物理学の事を考えていた彼だからこそ林檎の落下を見ただけで引力の法則を発見出来た」といわれれば成る程合点が行く。 凡俗がどれだけ林檎の木の下で幾年の歳月を重ねようとも万有引力の法則にまで頭が働かないわけで、結局はニュートンの閃きは偶然ではなくニュートン自身の努力の末に掴んだ真理だったというわけだ。 見たり待っているだけで望むものが得られるのならば青木りんやNadine Jansenのビデオを一日中鑑賞していても構わないが、実際ぽちゃさんを得ようと思ったら自分から街に出てナンパに励むなり出会いサイトを利用してメールを送るなり何らかのアプローチを掛けねばならない。 それがわからない人は一日中ぽちゃビデオや動画を観て人生に満足してしまう困った人類として生き続かねばならぬ運命にある。 従ってぽっちゃりの神様はいない。皆も誤魔化さずに真実を直視するべきだ。 当たり前の結論だが各自同志たちはこの真実を胸に叩き込み、他人任せでは無く自らの足で一歩を踏み出すべきである。 大体先程の私にしても、三十をとうに越えたおっさんが「いやー食中りしなくて良かった、これもぽっちゃり神の功徳であるな」なんて真顔で口にしていたらかなり重症だ。 よって、「食中りしなかったのはたまたまで、そんな事とは別に自ら行動を起こさねばぽちゃさんは手に入らない」との思考を正しく下すのが立派な大人の条件である。 「いやまあ待っていれば何とかなるだろう」なんていう考えが一番危ない。 山一証券も大阪近鉄バファローズも国際プロレスも中津競馬もそうやって滅びて行ったのだ。現実とはかくも厳しい世界であると認識しなければなるまい。 そういえば倒産といえば10年程前こんなラジオCMがあった。 「新しい保険が生まれました!健康な人だけが加入できる健康な人だけの健康な人のための健康保険。○○生命は、健康な貴方のご加入をお待ちしております!」 この会社はこのCM放送後1~2年のうちに経営破綻で倒産した。 そりゃ確かに保険会社としては保険金なんて支払いたくないのが本音だから病気持ちより健康な人に契約して欲しい気持ちは理解出来るが人間誰でも年を取れば病気の一つや二つ持っているもので、ただでさえ経営が危ないのにそういう消費者の心を逆なでするような愚かなCMを垂れ流した挙句案の定この会社は潰れてしまった。 赤字が膨らみ、なりふり構わぬ最後の勝負に出たのだろうがそういうのは「努力した」とはいわない。男子校に入学して女子生徒マドンナコンテストを企画するぐらい無意味だ。 現実を踏まえ、そこから自分に出来る道を定める事が勝利への定石である。 愚かで安直な行為に逃げず、自ら動かねばぽっちゃりさんは手に入らない。 ここの認識を間違う男は一生ぽちゃさんに縁がないと思うので、くれぐれも注意して明日という日を目指して貰いたい。
そんなわけで今日は偉そうに訓示を述べさせて頂いた。諸君らの健闘を祈る。以上♪
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