どうだろう。これらは所謂「常識」の列挙例である。だがしかしかなり限られた範囲の常識群であり、国民共通の常識とはまた違う。ボクシングマニアがWBCとWBAの区別が付いていなかったらそれは正直ボクシングマニアとは言えないが、別段生活上必要な知識ではなく、知らなくても本当の意味で困る人は極めて少ない。「常識」にもランクがあって、世界共通の常識から狭いサークル内の常識まで差違があるというわけだ。 ぽちゃさんは愛おしく素晴らしい存在である。こんな当たり前の事実だが、本当に世界共通の概念なのか。そう考えると残念ながら決して世の趨勢はそうだと言えない。今年の三月ミス・イングランド2位に体重80kgのChloe Marshallが入選して話題になったように徐々に世界も正しい方向に向かってはいるがまだまだだ。何故なら私の主観によると1位から500位ぐらいまでぽっちゃりした女性が選ばれるべきだし、ガリガリな骨娘など問題外、論外、関心の埒外だと思うのだ。「ぽちゃさんが2位に入った」とか、その程度の事で大騒ぎして海外にニュース配信されるような人類では全然なのだ。バナナを見付けて大騒ぎしている猿じゃないのである。そんな当然の出来事が大ニュースになってしまうようではホモサピエンスの成熟度もまだまだなのだなと嘆息するしかない。 女体が丸くてプリンプリンしている事こそ世界平和の第一歩だが、それを認識出来ている者は少ない。 これはまずい。どげんかせんといかん。Yahoo!翻訳だと「You must do it somehow.」、エキサイト翻訳だと「It is necessary to do somehow.」。しかしこれは「どうにかしなければいけない」と打ち込んだ場合の翻訳結果であり、文字通り「どげんかせんといかん」を訳させてみると、Yahoo!では英訳を拒否され、エキサイトだと「And. 」と表示されるだけという意味不明な困った結果になってしまった。まだまだ宮崎弁の認知度は低いようだ。だらしない。 しかしこれも常識の差違である。 普通の国民はそのまんま東こと東国原宮崎県知事を知っているし、氏を知っていれば「どげんかせんといかん」なる発言も知っているわけだが、翻訳スクリプトを組んだSEの頭の中には存在しない語彙だったわけだ。 我々が知っているからってコンピュータで自動翻訳出来るのかというとそんな甘い世界ではないのである。九州弁がわからなくても日本人なら何となく意味が通じるものだが、機械や外国人にはそうはいかない。限られた世界の共通認識とはその程度なのだ。 ぽちゃさんが美しく愛らしくかわいらしいという世界共通認識を人類が掴むまで、私たち心ある者が世界をリードしていかなければならない。出来るはずだ。我々はぽちゃさんを愛するという正義を既に手にしているのだから。 だから安心して世界中のぽちゃさんはよく食べよく寝て丸々太っていいのである。奨励したい。 我々が主流派となった暁には全世界に太平が訪れているのだろう。道は遠い。が、是が非とも辿り着きたく思う。 正義は我に有りなのだ。ぽちゃさんを慈しむという愛の心の結晶を、私たちの小さなサークルの中でしか通じないちっぽけな常識の枠に閉じ込めて置くわけにはいかないのである。 なあブラザー、いかないのである。