冬、迫る
暦の上だと秋なのだが、ここのところ神奈川県県下もめっきり冷え込んできたでおじゃる。あまりに寒くてちんちんも縮こまり、逆に寝小便の心配はないわけで一安心だぞよ。
「なにわけわかんない事言っているんだ。だいたいそりゃ暦(こよみ)じゃなくて麿(まろ)だろうが。漢字もまともに読めないのかよお前は。それとも面白い事を書いたつもりでもいるのか?バーカバーカバーカ」 なんだねチミは?どうしてそう攻撃的なのだ。 しかしまあ季節の変わり目には変な人が現れるのが日本の四季の特徴だ。心を広く持ち、温かく受け入れてあげよう。
要はだいぶ寒くなってきた、冬も近いのだなあと感じ入っているわけだ。 冬。ぽちゃさんの温かい肉肌に対する愛しさがピークを迎える時期である。 勿論地域差もあるし世界人類皆が皆寒さに打ち震えているわけではない。例えば横浜ベイスターズなんて4月上旬から既に冬だった。我が家と同じ神奈川県でも半年以上突入時期に差異があるわけだ。また赤道直下のシンガポール人にしてみればいつでも暑くて冬も夏もない感じだし、逆に北極点は常に寒い。江頭2:50のように常時スパッツ一丁の芸人も存在する。これらは四季を超越した存在だと言えるだろう。つまりは全世界の地球住民皆が私と同じように「冬になってきたなあ」と悪寒が得ているとは限らないわけなのだ。 だがしかしそんな事を言い出すと話が進まなくなるのでここは深く考えずに「冬は寒く、ぽちゃさんの温かい肌が恋しい季節」とだけ理解して頂ければ幸いだ。その上で文章を進めよう。 冬のぽちゃさんは温かい。 昔のロッテリアで販売していた熱くて舌が火傷しそうなまでの紙コップコーンスープ(今でもあるのか?)程ではないが十分に暖まる。物理的にも精神的にも、だ。つまり冬はぽちゃさんと出会うに適した時期だと考えられる。 ところが冬は寒いからあまり外出したくないというのが人情でもある。だが当然家に籠もって異性と出会えるのかというとそれは難しい。ネットで出会い系を利用するにしても一度はアウトドアでお見合わなければいけないわけだ。 温かい女体を手に入れるために寒空の下に出て行かねばならないという矛盾。中々現実とは残酷なテーゼを人に与えるものである。 これを回避するためにはまだ寒さが本格化していない今、まさに今、秋の内に彼女をGETすれば済む話なのだが、正直な所遅きに逸した感がある。もう今更慌ててもとっくに寒くなってしまった。冬なんて目前も目前、間近なのである。四月にデビューした3歳馬がダービーを目指すようなもので、不可能とは言わぬまでも相当厳しい状況だ。冬までに彼女をGETするのは絶望的である。こうなるとそれでもどうしても冬のぽちゃ肉を味わいと言い張るのであれば、捕獲のために厳冬の街中へと歩を進め突撃するるしかない。つまりは寒くても街へ出てぽちゃさんと出会わなければならないという事だ。強引に強行突破するしか道は残されていない。 寺山修司の言葉を借りるならば「書を捨てよ、町へ出よう」である。まずは一歩踏み出して外に出なければならない。 正直私は幼少の頃から外で遊ぶより家の中でのんびり過ごす方が好きな典型的インドアヒューマンなのだが、そうも言ってられない。家の中では出会いは訪れない。私はインドア派であるが故に、その真実をよく知っている。よーく知っている。異性と会いたければロベルト本郷いや違ったソトの世界に行かなければならない。これは間違いのない真実だ。 寒いお外は辛いけど、辛い辛い口にするだけでは幸せは訪れてくれないのだ。 男も人生も辛いものである。しかしその苦難を乗り越えてぽちゃさんを手に入れる事が出来れば、私の生き方も成功と断言出来るだろう。 君のためなら街に出るよ。 そんな私と出会うため、君も出て来なさい。ウン。 寒空の下、体を寄せ合うデートもいいもんだと思うのですよ、はい。
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