DoCoMoがまたわかりにくいジャンル分けを始めたそうだよ
先日NTT DoCoMoが携帯電話の新機種を発表したが、70*、80*、90*とされてきた区分を改め新たに四つにカテゴライズされる事になった。
「STYLE」「PRIME」「SMART」「PRO」の4シリーズである。 それはいいのだが気になるのが「SMART」なるカテゴリだ。普通に考えてモバイルの世界で"スマート"と言ったらスマートフォン(携帯+PDA)を思い浮かべるのが一般的だが、ここDoCoMoの世界では、単なる薄くて軽いスリムタイプを指す分類らしい。
ところがややこしい事にDoCoMoは今回、北米で多く普及しているBlackBerryをはじめとする従来の所謂「スマートフォン」を発売ラインナップに加えた。こちらの分類は「PRO」と命名されている。常識的に考えてスマートフォンが揃っているカテゴリなのだからこちらが「SMART」と呼ばれるべきだと思うのだが、独自路線をひた走るDoCoMo首脳陣はそう名称付ける事を拒否したのだった。 確かに薄くて軽く性能が高い携帯に慣れている日本のユーザーにブラックベリーを渡しても「どこが"スマート"フォンなんだ。ぽっちゃりフォンじゃねーか」と思われてしまう事は想像に難くない。青木りんをぽっちゃりと呼ばずグラマラスと言い張る種類の欺瞞性を感じる。 正直、高機能高性能な日本の携帯文化からすると、諸外国で流通しているスマートフォンは決して「使い易くて持ち運び易いスマートなミニモバイルマシン」ではないのである。 しかしそれでも世界の常識として「スマートフォン」は「スマートフォン」なのだから、勝手に別タイプの携帯に「SMART」なる名前を付けて、本来のスマートフォンに「PRO」なる別称を与える事が良いとは思えない。 この十数年日本の携帯は独自の進化を通じ見事な発展を遂げた。海外の携帯なんかうんこにしか見えなかった。しかし世界共通のフォーマットを無視して進化してきたため「ガラパゴス携帯」とも揶揄されている。そこでしか通じない閉ざされた進化という意味を持つ。 もっとも私個人的にはこういう独自性が悪いとは思わない。文化的に成熟しているから枠に捕らわれない発展をしているのだと考えられるからだ。「世界標準」に埋もれる国というのは結局自分らしさがないのである。だが世界は世界で別個に共通認識が存在しているのにそれを全く無視し続けていたら、NECはPC-98シリーズのように世界標準という名の波に飲み込まれ消えてしまったりマイノリティに埋もれてしまいかねない(富士通のFM-TOWNSでもいいけど)。 勝手に常識を作り替えたり別意見を押し付けるやり方は自己満足の世界に過ぎないと思うのだ。世界の携帯文化も日本には後れを取りながらもじっくりと成熟してきている。遅咲きのぽちゃさんと名付けよう。性能的な差異が認められなくなってきたら、勝つのは「標準機」だ。日本の携帯文化は異端であり標準には程遠い。 テレビゲームやコンパクトカーのように世界に打って出る「日本の独自性」ならいいが、閉塞的な世界観を頑なに守るだけの独自性ではよくいうカルトの域を出ず、やがては敗北する。プロレスなどがその例だ。たかが「SMART」「PRO」といった名称の問題とは言え危機感を持つべきではあるまいか。 我々もふくよかな女性を鑑賞或いは直接接触して欲情するという高尚な趣味主張を有する独自性路線を突き進んでいるわけだが、国鉄の狭軌採用、野球場の特殊形態、建設業界の談合形成のように後の世にあまりStationいや違った益を齎さない独自性であってはならない。世間と乖離した独自性は「特色」とは言えない。世の女性全員がぽちゃさんになれば最高なのだから、「一部の人たちの趣味」であってはならないと思うのだ。アンダスタン? 勿論ぽっちゃり文化は男性種の根源的欲求に即した独自文化であるからして世間と乖離する危険性は薄いわけだが、それでも痩せている子を愛でるおかしな風潮が幅を利かせている困った世の中である。そんな連中を見て「ぽちゃさんに発情しないなんてお前らは狂っている」と突き放つのも結構だが愚人を諭すのも優良種の務めだろう。 哀れな民は導いてやらねばならない。地球という船でともに過ごす隣人なのだから。 ところでそんな私だが、DoCoMoのカタログを見ていたらこれまで興味がなかったスマートフォンに俄然興味が沸いてきました。欲しい。かわせゆなの処女ぐらい欲しい(もうとっくにないだろうけど)。単純な男である。街中で見かけたぽちゃ校生の乳のでかさに興奮してしまうぐらい単純である。でもDoCoMoのスマートフォンって、定額のPCモデムとして使えなさそうなんだよな...ここら辺がネックである。イー・モバイルやウィルコムに強い興味がある私なのだが、携帯端末は二つも要らない。DoCoMoで使用しているメアドも変更したくない。しかしDoCoMoはインフラ的にPCモデム機能が使い易くなったり定額となる可能性は極めて低い。現在使用しているF905iに大きな不満があるわけでもないので、このまま契約満了まで使い続けて切り替え時に考える事になるのだろう。 女体はぽっちゃりが好きだが、携帯はスマートフォンに心奪われかけている私。 しかしデータ通信用端末としては全く魅力的でないDoCoMoのプランを見ていると、このままiモード路線を突っ走って独自ながらも濃いジャンルを行けるところまで形成した方が良いような気もするのだった。 でもやっぱりスマートフォン欲しいなあ。 イー・モバイルが気になる...心揺れる、秋も深まる夜の私なのであった。
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