ああ無情無情(前編)
全く苦しい世の中である。私は自分に関しては楽観的だが他人に対しては悲観的なので世の中の混乱や迷走を見るに付けつくづく人間の愚かさが嫌になる。 ムンバイの同時テロだとか、タイの空港閉鎖騒動だとか、mixiが招待制を止めたとか、明日の展望に繋がらない暗いニュースが世間を覆っている。 考えても見て欲しい。mixiが招待制を取りやめたらそれはただの多機能ブログとどう違うのだろうか。登録制に移行しオープン化する事で如何なるメリットが生み出されるのか。正直想像も難しい。 まず言えるのはネットで儲けるのは大変だと言う事だ。有料ソフトを売る事すら各社四苦八苦している現状である。 ネットはかつてで言うフリーソフト心棒者も多い。「誰がソフトに金を落とすか」と身構えている貧乏人いや違った主義者の群れである。私もどっちかというとそうだ。 余程ブランドイメージを確立させるか、目に見えて優れたソフトを提供する以外生き残る道がない。 ネットコンテンツも同様で、訪問者に課金を求めるタイプのネットビジネスは壊滅的な状況にある。現状ネット上で儲けたいと思ったらアフィリエイト(或いは通販型サイト)や広告と言った二次的な方法しか存在せず、しかもそれは一日10万100万と言った超人気サイトでないと十分な額にはならない世界なのである。多分。
一世を風靡したmixiですらそんな波に飲み込まれてオープン化せざるを得ない。しかし今までの、mixiならではの特殊性を捨て去りオープン化されたmixiなど既にそれはただのコミュニティサイトに過ぎないわけで、余程のアイディアがなければmixiはもう過去のサイトとして消え去るしかない状況だと言えよう。だが上場も果たした企業が多少時代遅れになったからと言ってむざむざ死に逝くのを待つわけにも行かないから「うちの会社は色々打開策を練ってますよ」とアピールするしかないわけだ。 その一環が今回のオープン化である。 ぶっちゃけ今後オープン化する事によるメリットをmixiが得る事はないだろう。何故って、もう終わった流行サイトですもの。起死回生の逆転ホームランは難しいと感じる次第である。 mixi程までに世の中に浸透したサービスですら頭打ちになってしまう。 無情だ。世界は無情の海だ。 丸くて太い彼女が好きなのに北朝鮮に生まれてしまった男ぐらい悲惨だ。彼の地でかわいいぽちゃさんを探すのは非常に難しい。横浜ベイスターズに入団して優勝を経験するぐらい難しい。ジミー鈴木のブログを読んで感心したり感動するぐらい難しい。
(ここでまたしても寝てしまったので次回に続く)
|