挑戦者は美しいのだ
2003年まで巨人に所属していた元プロ野球選手の高野忍がプロレス入りするという。ちなみに高野で忍というと伝説のマスクマン、ザ・コブラ(ジョージ高野)を思い出すが彼とは全く関係ないようだ。
なに、野球はよく見るが高野なんて選手の記憶はない、ですと?安心したまえ、私も殆どない。名前はかろうじて知っているが顔は思い出せない。しかしそれはどうでもいいではないか、要は一人の男が新しい人生に向け第一歩を踏み出したと言う事だ。
団体はゼロワン(ZERO1)。現在役員として勤めている会社の社長がなんでもゼロワンの母体ファースト・オン・ステージ会長らしい。出向みたいなものだろうか。と言う事は高野はウエストジャパンの役員なのね。今ネットで調べたら「社長が、社会人時代の後輩の後輩の奥さんのお父さんの双子の弟さんだった」のだという。意味わからんむ。 いずれにせよ、よくもまあこんな不況下34歳にもなって斜陽産業にも程があるプロレス、しかも低迷しているゼロワンでデビューだなんていばらの道を目指すものだと呆れるが、本人は一度だけの人生を後悔しないためにデビューを決意したと語っていると言う。 台湾。もとい、挑戦者はいつの時代も美しい。 美しいったら美しい。 アニメで例えると勝平と香月の友情物語(ザンボット3)ぐらい美しい。 主人公の勝平の声の役がドラえもん役の大山のぶ代なので知らない人が見ると最初は違和感を感じるだろうが関係ない。 アニメで男の友情の意味を知りたかったらザンボット3しかない。それぐらい美しい。アンダスタン? まあいいだろう。他に適当に美しいものを挙げてみよう。
*東名高速由比方面から見た夕闇に沈む逢魔時の富士 *初代フェアレディZ *88.10.19 ロッテ対近鉄 *黙っている時の尻沢エリカ *YESのアルバム、「こわれもの」のジャケット *同じく「リレイヤー」のジャケット *湘南爆走族のラストシーン *サイレンススズカの毎日王冠 *エア・フロリダ90便墜落事故のアーランド・ウィリアムスとロジャー・オリアン *クリス・ベノワの殺人有罪が確定する前に追悼試合を決行したWWEの決断 *中村玉緒 *落ちてる一万円札 *バルセロナ五輪の谷口浩美 *アテネ五輪のデ・リマ *1970年代のTBS早朝深夜試験放送画面 *マクロス・バルキリーの変形プロセス *ラフノールの黒い空 *セガサターンプレイ直後に見たプレイステーションの3D画面 *えんどコイチ作「死神くん」 *私たちの地球
私の主観なので異論は認めない。 勿論上に挙げたいずれの項目もぽちゃさんの柔らかい肉肌に包まれた安らぎの美貌に比べれば月とスッポンとまでは行かずともコカコーラとペプシコくらいの差異はある。どちらも大手だがやはりコカ・コーラの方がビッグカンパニーであろう。当然ぽちゃさんがコカ・コーラである。 或いは東京大学と横浜国立大学、小田急電鉄と相模鉄道、マクドナルドとバーガーキング、香港とマカオ、吉本興業と太田プロダクションといった辺りに置き換えてみてもいい。要は前者がぽちゃさんである。まあ私は香港よりマカオの方が好きな男だが...世間的には香港が上位だろう。 ぽちゃさんこそが何よりも優れているという定義がこのブログの設定なので皆さん納得して頂きたい。 そんな感じで高野選手の挑戦は同じ三十代の一中年として応援したい。勿論自分の会社の社長のコネでちょっとプロレスラーをやってみようカナーなんて軽いナメた気持ちのチャレンジに過ぎない可能性もなきにしも非ずだが、まあ何もしないで元巨人軍選手という肩書きだけでのほほんと暮らしているよりはいいだろう(しているのかも知れないが)。 ウエストジャパンというのはスポーツ選手を非常に買っていて、元福岡ダイエー、巨人の吉永幸一郎も所属しているらしい。営業として頑張っているという報道もあれば名ばかりの役員で業務に関わっていないという説もある。ぐぐってみると色んな事に手を出している会社らしい。プロレスビジネスに関わっている事からして、何らかの闇も持つ会社なのだろうか。面白くなれば何でもいいけど。 一つだけはっきりしているのは、新しい道を歩もうとしている人間だけが成功のチャンスを与えられるという事だ。高野忍は挑戦者の資格を得た。これが肝要だ。 私もアダルトサイト運営に乗り出した。全然失敗して一円にもならないかも知れないが、例え駄目だったとしても私が夢に向かってテイクオフした冒険家であったという事実は残る。うん。 私も高野も大海に舵を漕ぎ出す勇者であるという事だ。 そんなわけで、男たちの旅路を皆様方も温かく見守ってくれれば嬉しいと思う。 それにしても高野はかつても所属していた社会人野球中山製鋼野球部休部に伴い「野球をやめる記念に」巨人のプロテストを受け、バックスクリーンにホームランを連発して拾われたという経緯がある。 チャレンジだけが彼の人生なのだろうか。 いずれにせよ自分の選んだ道を突き進もうと心する男は美しいものなのだ。
|