仕事をしている振りをする努力はやめよう
仕事をしている振りをする努力はやめよう、無駄だ。つくづく左前の企業に所属していると痛感する次第である。
前に勤めていた会社でもそんな風潮があった。自分で言うのも何だが私程度の人間を採用する会社だと、どこかしら歪みや軋みが存在するという事だ。それでいて私も結構ヘタレなところがあるので有名企業グループに求職しがちな傾向がある。そんなわけで前の会社も今の会社も名前だけ聞けば結構大手の大企業だが、実情は大企業の関連子会社の切り捨てられ懸けている部門の契約社員だったりするわけで、あんまり他人から羨ましがられるような境遇にあるとは言えない。
どんなに苦しい生活でも「ぽっちゃりした彼女がいる」と言えば人は羨ましがるだろう。しかしそのぽっちゃりした彼女が林真須美だったとしたらやはり少しも羨ましくはない。私の所属する会社も同じようなものである。しかし不平不満を抱いてブツブツ煮え滾っているような私ではぽちゃさんもそんな男を好きになりすまい。人は誰しも多少の苛立ちや怒りを抱え生活を営んでいる。まずは有意義な、前向きな人生を歩む事が先決だ。 どうしても大企業病が蔓延すると、まず企業はオーラル、もとい、セクト主義に囚われる。そして限られた仕事内容の中から如何に利益を私は生み出す事が出来るのか、を競う形が生まれてくる。だがはっきり言ってそんな優秀な人材はそんなにゴロゴロ転がっているわけではないから、結果として小さな仕事の世界で「ボクはこんなに頑張ってますよ」「私は自分からサービス残業してまで働いてますぅ」みたいな、方向として間違った努力が蔓延ってしまう。 サービス残業を自分からしたがる人種が存在する事に私は気付いた。 ちょっと前までは会社の方から「残業しろ」と無理矢理強制していた状況だったが不況の折「残業は一切禁止」との通達が流れた。以前だとサボりながらも残業代を稼げたわけで、怠け者社員の天国のような状況があった。しかし現在では残業代が出ないにも関わらず自分からタイムレコーダーを操作してまでサービス残業を行うのである。 しかしそんなに忙しくサービス残業をしなければやっていけない状況で働いている、と言うわけでは決してない。ただ定時で帰れるのに何となくダラダラと仕事を引き延ばし、「今日もたくさん働いたわね」との自己満足を得るためにしているのだ。 勿論これが私の以前働いていた会社のようにどんなに働いても一切の残業代を認めず一日十何時間も普通に労働強制させるブラック企業であるならばもう仕方ないが、そうではない。ただダラダラと仕事をしているだけだ。しかしそれを周囲に悟られたくないから、他の部署の人間や上司が職場に現れると突然動きが良くなって勤勉なポーズを取り始めるのである。 ばかばかしいからやめましょうよ。 ぽっちゃり出会い系サイトや投稿系サイトでも、のぼせ上がった女の子を囃し立てて女王様のように崇め奉る集団がいるが、誰が得をすると言うのか。いざ本当に素敵だと思える子が現れた時にレスを返せばよい話ではないか。 仕事でも、本当に重要な出来事が起きると逃げ出して知らんプリを決め込んで、上司が現れた時や指摘された時だけ必死な振りをしてノコノコ姿を現す美味しいとこどりの人間は必要ないと言う事だ。どんな企業にも欠陥はあるが、左前の大企業ならではの、この意味のない重苦しい雰囲気は褒められるものではない。もっとも、本当にブラックなうんこ企業よりは全然マシなのだけれども。 愛も当たり前の愛を奏でよう。愛してると語る時は本当にその人を愛しているから伝えるのだ。いい加減に誰彼なく愛しているだなんて薄っぺらい言葉は発さない。 自然体に生きるとはそう言う事だと思う。 会社でそれが出来ないのなら、せめてプライベートでは、愛しの君の前では誠実でいたい。 私が愛していると口にしたら、本当に心の底から愛しているのだと心の片隅に留めていてくれれば幸いだ。
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