老人では駄目だせめてやる気のある老人であろう
「俺はあと一年ちょっとで定年だから、あんまり仕事で目立ちたくないんだよね」
とまあ、うちの部署の老人(正社員)が呟くわけである。はっきり言って非常にうざい。あと一年ちょっとで定年なら逆に何も怖くないと思うのだが、「あと一年で終わりなのだから無難に過ごしたい」と何かある毎にアピールするわけである。
多分十年前は「あと十年も社会人人生があるんだからあんまり仕事で目立ちたくないんだよね」と言っていたのだろう。要するに入社して退社するまで一度も仕事で目立つぐらい頑張った経験がないわけである。それは別に構わないが、自己正当化が見ていて鬱陶しい。 何の事はない、要するにただ単にやる気がないだけだ。 バストサイズが130センチを超えるぽちゃさんがあまりに目立つ自分の胸を恥ずかしがっている姿ならかわいいが、やる気のないおっさんとなると話は別だ。 ずっと会社にいただけあって、実はやらせてみればだいたい何でも出来るのである。でもやらない。いざとなったらやるのか?いざとなったら逃げる。のだが、どうしてもやらなければならない事態に陥ると、やる。普段何もしない人間なので何だか行動も怪しげだが、まあやらせてみれば大体解決する。 そして何だか自慢げに「いやあ、俺、やってしまったよ」なんて感じで上気しているわけだ。自分はいざというときは使える男なんだよなあなんて思っているに違いない。 でもやれて当たり前の事をやっているだけなのだ。普段やっている人がたまにミスっても誰も責めはしないが、やれて当たり前の事を回避している人がたまにやったからって尊敬する人はいない。それが組織の人間関係というやつだ。勿論「いざというときに何も出来なかった人」よりは幾分マシかも知れないが、それはジミー鈴木を見て週刊プロレスの宍倉元次長が自分はまともな人間だと安心しているようなもので、性犯罪者が強盗殺人犯を見て「人非人め!」と憤慨しているようなものである。 勿論私も実の所あんまり大して普段仕事を頑張っている人間ではなく、むしろサボっている方のタイプなので、同じパターンに当てはまるわけではあるが、やっぱり目の前でそれなりの給料を長年貰っていたやる気のない正社員がそのような事を口癖のように普段呟いていれば頭に来るわけである。他人の給料を計算して「俺と三万しか変わらないな。ははは、これじゃ生活も苦しいだろう」とか呟いているようでは非常に横にいる人間としてはストレスが溜まる(本当にイライラするんだよな)。そこのところ理解して欲しく思うわけである。 夢のない人間は枯れる。ぽちゃさんに好かれたい、愛し合いたいと心の底から沸き立つ情熱を有している私たちとはそこが決定的に違う。目立つべき所で目立たないとあの子の脳裏に君も刻み込まれないだろう。 ぽちゃさんだって太い肉厚の女体を好きな男がたくさんいる事を自覚していれば、もっと垢抜けた露出計の夏服を堂々と披露出来るはずだ。 目立っても良いのだ、むしろ目立てと、私から進言したい。
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