我が夢は我がだけのもの?
日銀が「このままじゃ日本経済もヤバいからインフレ目指そうぜ!」てな具合で号令をかけたが、正社員になれるわけでも無し、給料が上がるわけでも無し、個人的にはデフレのままの状態の方が都合が良いわけである。
そもそもインフレ状態になって企業が潤ったとして、そのお金は下々の従業員に還元されるものなのだろうか。されないわけである。絶対。セブンアンドアイグループやマクドナルドといった利益を上げている企業の従業員の暮らしぶりが良くなったかを考えればわかる話だ。そもそも彼らは従業員にかかるコストを徹底的に削って利益を上げている。「俺のお金は俺のもの。お前のお金も俺のもの」なのだ。
自分だけが良ければ良いというものなのだろうか。 しかし考えてみれば私も自分だけ大勢のぽちゃさんに囲まれてハーレム状態に身を投じていたい子羊だ。他の奴なんてどうでもいいのである。人間なんて冷たいものだ。経団連の奴らが困っていても私はちっとも困らない。今の状況であれば物価は安ければ安い程助かる。それが本音の所である。 皆が自分の幸せだけを追求する世の中が訪れたらそれはとても不幸な話なのだろう。だから原発だって必死で「必要だ」「ないと困るのは国民だ」と必死で訴える方々に守られている。だが実はなくてもみんなの生活も電力事情もどうにかなるとバレてきてしまった。活断層がずれたり、隕石が落ちたり、同時多発原発テロが起きでもしたらたくさんの人々が死んでしまう。そこまでいかなくても人為的ミスで簡単にたくさんの人々に危害を与えている。今現在の東京電力のように。 しかし原発の利権に守られている人間は原発はなくてはならないと訴え続ける。私個人としては核融合炉発電が実用化するとか、宇宙空間に発電所を置くとか、深度地熱を利用した発電方式が開発されるなどの技術の向上があるまで大規模発電システムは人類には必要ないと思っている。 自分自身に置き換えて物事を考えた場合、人間の業の深さには呆れ返るしかない。私も他者を批判するには未熟すぎる人間だと言うしかないだろう。 インフレに心躍らない私がいる。ああ、ぽちゃさんの事だけ考えてのんびりしていれば幸せな毎日は逃避なのだろうか。否、希望のはずだ。 自分の好きなものを追い続ける心は、豊かで、明日に直結する希望そのものだ。 ああ、ぽちゃさんの肉に埋もれて過ごしたい。他の奴なんてどうでもいい。それこそが私自身の幸せであり、安らぎなのだから。
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