民主主義制度敗北す
野田佳彦首相が女性の番記者からのチョコレートゼロ個という記録を打ち立てたという。ゼロと言う事はそれ以下は数学的に不可能なので、永遠不滅のレコードを残した事となる。大したものだ。私たち日本国民の選んだ政党は、とうとうこんな人物を総理大臣に任命するまでに至った。
私なんか不覚にも野田佳彦と言うフルネームすら忘れかけていた。何もしないので、勝手に支持率が落ちていくという点では福田とか言う名前の男を思い出させる。とにかく野田という総理大臣は何もしない。いや、たまにはする。八ッ場ダムは何の議論もなく事業計画が再開されたし、普天間基地移設問題もアメリカの方からグアム移転案を持ちかけてきているにもかかわらず辺野古移転案を持ち出し、沖縄には「お金をあげますから」で済まそうとしている。自分が自民党の議員と何がどう違うのか、一度自身の口で説明して欲しい。
まあ鳩山も菅もアレだった。小沢はというとこの四半世紀いつもの光景としていざというときに何もせず政局ゲームに明け暮れるだけで一度も何も成し遂げられぬまま過ごしてきた。唯一のチャンスだった民主党代表選挙の際は、演説などでもダミ声で吼えるばかりの菅など足元にも及ばぬレベルの高さを見せ付けたにもかかわらず、結局人間力の無さで負けた。金丸と同じように、何一つ日本社会に役立たぬまま人生を終えるのだろう。大体地元の岩手が東日本震災で大被害を被ったのに何もやってないような男である。間違いなくこれからも今までと同じように何も出来ぬまま終わるに違いない。 野田個人の問題ではないのだ。民主党政権にはつくづく民主主義制度の限界を思い知らされる。 考えてみれば国民が三人しかいないとしてぽちゃさん絶対主義者が二名、ぽちゃさん撲滅運動主義者が一名いたらぽちゃさんにとって理想の国家が生まれると言う事で、二人移民してきて両人が「僕はどっちかというと痩せた子が好きです」などと抜かす好き者だった場合、一転、国土からぽちゃさんが滅亡する事態を生み出すわけである。恐ろしい制度だ。しかし専制制度で国がどうなるかというと北朝鮮みたいな例を挙げるまでもなく、大方の場合バカが国を滅ぼす結果となる事を我々は歴史から学んでいるわけで、特に民主主義に取って代わる妙案が生み出されていないと言うのが現実の地球社会だ。 利権が雁字搦めに絡まり組織が形骸化し、だからといって利権に守られ既存権益にしがみついている連中が美味しい思いを出来ているわけでもない。今でも右肩上がりを念頭に置いた企業が市場で藻掻き続けている。日本にもプーチンのような独裁者が必要なのか?しかし歴史は無為な抗争の積み重ねを見てきたはずだ。 もうこうなったら仕方がない、私たちだけでも、出来る事からはじめようではないか。取り敢えず私としてはふくよかな女体を愛で、安らぎの日々を送る事から開始したい。 私も歳を取った。闇雲な期待は疲れるだけだと学んでしまった。信じられるものは、目の前の暖かな感情だけだ。 肉に埋もれ、乳に屠られる。そんな幸せを噛み締めれば、きっと未来は付いてくるはずなのに。
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